京都文化博物館で
『北野天満宮 信仰と名宝展~天神さんの源流~』が開催され、
北野天満宮の信仰とともに伝え継がれてきた、
“お宝”の数々を、見ることができるチャンスです。
京都に梅や桜が咲きはじめる季節の、
特に北野さんの梅といえば、
約二万坪の境内一円に咲き競う、艶やかな紅梅白梅は絶景です。
北野天満宮の広大な梅苑では2月25日に、
菅原道真公ゆかりの梅の花を愛でる梅花祭の茶会も催されます。
京都文化博物館で催される北野天満宮の
『北野天満宮 信仰と名宝展~天神さんの源流~』
開催日程とチケット情報にあわせて、
京都文化博物館と北野天満宮とのバスのアクセスもご案内します。
北野天満宮 信仰と名宝 天神さんの源流展 開催日程とチケット情報
京都文化博物館で開催される
北野天満宮 信仰と名宝 ~天神さんの源流~
開催期間は
2019年2月23日(土)〜4月14日(日)
前期:2月23日(土)〜3月17日(日)
後期:3月19日(火)〜4月14日(日)会期中 展示替えがあります。
開室時間:10:00〜18:00
金曜日は19:30まで(入室はそれぞれ30分前まで)
休館日:月曜日
会 場:京都文化博物館4・3階展示室
入場料金:
一般1,400円(1,200円)
大高生1,100円(900円)
中小生 500円(300円)
( )は、前売券及び20名以上の団体料金で、
未就学児は保護者同伴に限り無料となっています。
前売券は、2月22日(金)までの期間限定発売です。
上記料金で総合展示とフィルムシアターもご覧いただけます。
ペアチケット 2,200円(前売り期間中販売、一般のみ)
チケットの販売場所は、
京都文化博物館、
ローソンチケット(Lコード:53873)、
チケットぴあ(Pコード:769-363)、
セブンチケット、
イープラスほかCNプレイガイド、
主要コンビニエンスストア
(チケット購入時に手数料がかかる場合があります)
◎展覧会と天神さんをぐるっとパス
展覧会の期間中に、
北野天満宮の梅苑、宝物殿を一緒に楽しめるセット券です。
北野天満宮の梅苑の入場料[茶菓子付]は、
大人 700円 (中学生以上)こども 350円です。
宝物殿の開館時間は、 9時~16時
料金 一般500円、中・高校生300円、こども250円
有効期間:2019年2月23日(土)〜3月17日(日)
当 日 券:販売期間 2019年2月23日(土)〜3月17日(日)
一般 2,600円 大高生2,100円、中小生1,050円
前 売 券:販売期間:2018年12月3日(月)〜2019年2月22日(金)
一般 2,400円 大高生1,900円、中小生850円
お得なセット券は、上記チケット販売所、および北野天満宮にて販売。
ただし、京都文化博物館と北野天満宮は「一般」のみ取扱い
<チケットに関するお問い合せ>
ABCチケットインフォメーション 06-6453-6000 (平日10:00~17:30)
<内容に関するお問い合せ>
京都文化博物館 075-222-0888
主 催:京都府、京都文化博物館、京都新聞、
日本経済新聞社、朝日放送テレビ
共 催:北野天満宮
後 援:(公社)京都府観光連盟、
(公社)京都市観光協会、
KBS京都、エフエム京都
【#北野天満宮_信仰と名宝 —天神さんの源流】#北野天満宮 境内を描いた「北野社頭図屏風」では最古級の作品をはじめ、一般的な北野社図とは違い社殿を南側から描く作品、#北野祭礼 記録など、新出・初公開となる作品を含む、美術工芸品や歴史資料が公開されます。#天神さん #上七軒 #北野天神縁起絵巻 pic.twitter.com/Bvzt0LXEom
— 京都文化博物館 (@kyoto_bunpaku) 2018年12月7日
北野天満宮 信仰と名宝 天神さんの源流 京都文化博物館
京都文化博物館で開催される
『北野天満宮 信仰と名宝 ~天神さんの源流~』
平安時代の政治家で漢学者、
漢詩人、歌人でもあった菅原道真公は、死後、
天満大自在天神として崇められて、
現在に至るまで「天神さん」「天神さま」として親しまれています。
日本全国に菅原道真公を祀る神社、1万数千社の天神社が存在しますが、
京都の北野天満宮は、その総本社として知られています。
天神信仰に関する展覧会はこれまでにも行われてきましたが、
北野天満宮そのものを取り上げたものは多くありません。
北野天満宮が培った長い歴史は、
人々の崇敬の歴史といえるでしょう。
時代ごとのさまざまな願いを反映し、
北野天満宮には複雑・多様な信仰世界が構築されました。
『北野天満宮 信仰と名宝 ~天神さんの源流~』では、
北野天満宮が所蔵する神宝を中心に、
ゆかりある美術工芸品、歴史資料を一堂に集め、
そこから浮かび上がる神社とその信仰のあり方を展観いたします。
【第1章 菅原道真 –人として–】
大宰府への左遷の後、非業の死を遂げた菅原道真公ですが、
道真公は一体どのような人物だったのでしょうか。
第1章 菅原道真 –人として–では、
平安時代の朝廷社会の中で輝きを放った人間・菅原道真の姿に迫リます。
【第2章 天満宮創建 –北野天神縁起の広がり−】
北野天神縁起は神となっていく菅原道真公をめぐる壮大な物語です。
これに絵を加え、巻物に仕立てたものが北野天神縁起絵巻で、
国宝「北野天神縁起絵巻 承久本」といわれるものです。
承久本(国宝)は根本縁起とよばれる屈指の名作で、
第2章 天満宮創建 –北野天神縁起の広がり−では、
天満宮が所蔵する数々の北野天神縁起絵巻を紹介しながら、
菅原道真公の激動の生涯と創建される北野天満宮の姿を追います。
国宝 北野天神縁起絵巻(承久本)鎌倉時代13世紀北野天満宮蔵は、
承久元年(1219)に作成され、
現存する多数の北野天神縁起絵巻のうちでは最古で、
縦52センチ、幅は最短8メートル42センチ、最長12メートル11センチあり、
写本の元祖「根本縁起」と言われています。
全9巻あり、道真公の生涯と北野社の創建、
そして北野天神を信仰した人々の利生記が描かれています。
🌼 国宝 北野天神縁起絵巻(承久本)第6巻(部分)
鎌倉時代(13世紀)北野天満宮蔵画像:重要文化財 土佐光信筆 北野天神縁起絵巻 室町時代 文亀3年(1503)北野天満宮蔵
🌼 重要文化財 北野天神縁起絵巻(部分)土佐光信筆
室町時代 文亀3年(1503)北野天満宮蔵
【第3章 北野にみる神と仏】
前近代の北野天満宮は、神と仏が同時に祀られる神仏習合の地でした。
明治時代に実施された神仏分離政策により、
その世界観は後景に退きましたが、
北野天満宮に根付いた神仏習合の様相は、今も数々の遺品からうかがえます。
🌼 北野曼荼羅 室町時代(15世紀)
北野天満宮蔵<前期>北野宮曼荼羅室町時代15世紀(北野天満宮蔵)
🌼 束帯天神像(根本御影)
鎌倉時代(13世紀)
北野天満宮蔵<前期>
【第4章 室町時代の北野天満宮】
室町時代、幕府将軍として政権を握った足利家は、
北野天満宮との関係を重視し、密接な関係を作り上げました。
各国の荘園を寄進することで安定した財源を与え、
また酒麹商売においては天満宮に所属する西京神人に独占を認め、
彼らに莫大な利益をもたらしました。
室町時代はまさに、北野天満宮の飛躍の時代だったのです。
🌼 北野経王堂図扇面 室町時代(16世紀)
北野天満宮蔵<前期>
【第5章 祭礼と神事】
北野天神信仰の中核として、
繰り返し行われる祭祀行為が挙げられます。
毎年8月4日を式日として行われていた北野祭は、
朝廷が主催する勅祭であり、神輿は華麗に飾られ、
人々の注目を集めました。
また御手水神事(現在の御手洗祭)は、北野天満宮の根本神事であり、
秘蔵の硯を介して神の存在を思う秘儀でした。
古来より連綿と続いてきた神事は、
神の力を再生させる行為であったといえます。
🌼 北野祭礼図絵巻(部分) 江戸時代(17世紀)
北野天満宮蔵
【第6章 天満宮改造 –豊臣家と北野天満宮–】
戦国時代の苦境にあった北野天満宮に再び活力を与えたのが豊臣家でした。
秀吉は天正15年(1587)に天満宮一帯で大規模な茶会を行うことで、
あらためて北野の地域に光をあて、
息子の秀頼は母・淀とともに天満宮に保護を加え、
慶長12年(1607)に大規模な社殿改修を行いました。
国宝に指定されている現在の天満宮の社殿は、
この秀頼の大改修のものを基礎としています。
🌼 重要文化財 刀(太刀)
銘 于時慶長十二(丁未)十一月日信濃守國広造
北野天満天神豊臣秀頼公御造営之時
桃山時代 慶長12年(1607)奉納 北野天満宮蔵<前期>
【第7章 神と結ぶ –奉納品の数々–】
天皇や将軍をはじめ庶民に至るまで、
北野天満宮は幅広い階層の尊崇を集めてきました。
江戸時代に入り、
北野界隈が芸能や遊興の中心地となるにつれその性格は一層強まり、
人々から親しまれる聖地となりました。
天満宮に集う人々は、絵馬や累代の家宝を奉納し、
様々に祭神との結縁を祈りました。
かれらの願いの形ともいえる奉納品の数々は、
今も大切に保管され、輝きを放っています。
🌼 海北友松筆 雲龍図屏風(左隻)
桃山時代(17世紀)北野天満宮蔵<後期>
🌼 重要文化財 太刀 銘安綱 号鬼切丸(別名髭切)
平安時代(11~12世紀)北野天満宮蔵<後期>
【終 章 萬燈祭 –永遠の信仰–】
北野天満宮には、社殿修理を行う遷宮式年祭があります。
御神体を拝殿から仮殿に移し、
数年をかけて屋根の葺き替えをします。
社頭に多くの燈明をかかげて神を慰めることから、
「萬燈祭」(万燈明会)という名称を持ち、
少なくとも四百年以上の長きに渡り開催されてきました。
今では菅原道真公の忌年を基準に、
50年毎に「大萬燈祭」、25年毎に「半萬燈祭」がもたれています。
平成14年(2002)に大萬燈祭が催行されてから、
まもなく25年になります。
2027年には、半萬燈祭を迎え、新たな歴史を紡ぐことになります。
北野天満宮 信仰と名宝 天神さんの源流展 京都文化博物館へのアクセス
京都文化博物館で催される北野天満宮の
『北野天満宮 信仰と名宝展~天神さんの源流~』
◎京都文化博物館は、
〒604-8183 京都市中京区三条高倉
TEL.075-222-0888 FAX.075-222-0889
★市バス「堺町御池」下車、徒歩2分
★JR「京都駅」・近鉄「京都駅」からは、
地下鉄烏丸線、国際会議場行きで、「烏丸御池駅」下車
・地下鉄「烏丸御池駅」下車
【5】番出口から三条通りを東へ徒歩3分
★阪急京都線「烏丸駅」下車
【16】番出口から高倉通りを北へ徒歩7分
★京阪京都線「三条駅」下車
【6】番出口から三条通りを西へ徒歩15分
◎北野天満宮
〒602-8386 京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所
電話番号 075-461-0005
FAX番号 075-461-6556
★JR京都駅より市バス50・101系統
★JR・地下鉄二条駅より市バス55系統
★JR円町駅より203系統
★地下鉄今出川駅より市バス51・102・203系統
★京阪出町柳駅より市バス102・203系統
★京阪三条駅より市バス10系統
★阪急大宮駅より市バス55系統
★阪急西院駅より市バス203系統
★京福電車白梅町駅より徒歩5分
いずれも『北野天満宮前』下車すぐ
◎『展覧会と天神さんをぐるっとパス』のチケットをお持ちの方は、
京都市バス 烏丸御池 発 51号系統 北野天満宮 立命館大学行きで、
北野天満宮と京都文化博物館を、
乗り換えなしで行き来することができます。
【烏丸御池 発 51号系統 北野天満宮 立命館大学行き】
烏丸御池
↓
烏丸二条
↓
烏丸丸太町 《地下鉄丸太町駅》
↓
烏丸下長者町
↓
烏丸今出川 《地下鉄今出川駅》
↓
上京区総合庁舎前
↓
堀川今出川
↓
千本今出川
↓
北野天満宮前
(逆コースは、北野天満宮前発 51号系統 三条京阪前行きです。)
【チケット情報】🎫
◆展覧会と天神さんをぐるっとパス◆
京都文化博物館で行われる北野天満宮信仰と名宝展、北野天満宮梅苑と宝物殿の入場券がセットになったお得なチケット(前売2400円)発売中です。
各種コンビニの他、北野天満宮文道会館の受付でも販売中!よろしかったらお求めくださいませ♪ pic.twitter.com/zApUZvGvVE— 北野天満宮 北野文化研究所 (@kitano_bunka) 2019年1月29日
あとがき
天神さんは学問の神様としても有名で、
受験シーズンは、受験生やその親御さんが、
合格を祈願して大勢お参りされます。
受験以外でも、梅の季節、桜の季節、
七夕の季節、紅葉の季節と、
一年を通して、いつでもたくさんの人が訪れます。
おすすめは長五郎餅とお豆腐です。
上七軒では、舞妓さんに出逢えることもあります。