糖質制限ダイエットとは?正しいやり方は運動なしで脂肪を燃やし痩せる方法

美容と健康


糖質制限ダイエットが話題になっています。
低インスリンダイエットや炭水化物抜きダイエットと、
いろんな言い方があります。
食事の内容を制限するダイエット法は、
やり方を間違うと健康を損ねることになります。
仕組みをよく理解し、正しいやり方を知ることで、
糖質制限ダイエットは、あまり運動をしなくても、
脂肪を燃やすことが出来るのです。

  

糖質制限ダイエットとは

糖質制限ダイエットとは低炭水化物ダイエットのことで、
肥満や糖尿病の治療を目的として、
炭水化物の摂取比率や摂取量を制限する食餌療法です。

低糖質食、糖質制限食、ローカーボ・ダイエットとも呼ばれるダイエット法で、
本質的には炭水化物で摂取していたエネルギーを、
タンパク質と脂質に置き換える食事法のことです。

本来人間が食事からとるべき栄養素には、
脂質、たんぱく質、糖質、ビタミン、ミネラルの5つがあります。

このうち体内で作ることのできないのは、一部の脂質とタンパク質、
ビタミン、ミネラルの4つで、
糖質は全く摂らなくても、体内で最低限必要な量を自給自足する仕組みがあるのです。

タンパク質は最大20種類のアミノ酸からできています。

そのうち9種類は体内で合成できない必須アミノ酸ですから、
肉などから日々摂取することが大切です。

脂質は細胞を包む細胞膜やホルモンの材料になりますが、
その一部はやはり体内で作ることができません。

体内でつくられない脂肪酸は必須脂肪酸と呼ばれていて、
必須アミノ酸と同じように、毎日食事から取り入れなければいけません。

ビタミンとミネラルは体内でいろいろな仕事をしていますが、
体内では合成することができません。

欠乏すると病気になりますから、食事からの摂取が必須なのです。

ビタミンB1の欠乏による脚気や、
ビタミンCの欠乏による壊血病がとくに知られています。

日本では脚気で命を落とす人が、昭和の初期まで毎年一万人以上いました。

また、18世紀にはいるまで、大航海時代を担ったヨーロッパの船員たちの多くが、
壊血病で命を落としていて、
壊血病は海賊よりも怖いと恐れられていました。

糖質はこれらの栄養素とは根本的に異なり、体内で合成できるのです。

ですから、必須アミノ酸や必須脂肪酸というのはあっても、
必須糖質というものは存在しないのです。

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糖質は体内で自給自足できる仕組みがある

糖質は体内でブドウ糖として利用されています。

このブドウ糖を体内で作る仕組みを『糖新生』と言います。

肝臓でアミノ酸(タンパク質)とグリセロール(脂質)を材料として、
ブドウ糖を作るのです。

糖新生は一部、腎臓でも行われています。

アミノ酸の出どころはおもに筋肉で、筋肉はタンパク質、つまりアミノ酸の固まりで、
機能を維持するために、つねに分解と合成を繰り返す新陳代謝を行っています。

その際、分解されたアミノ酸の一部を拝借し、肝臓はせっせとブドウ糖を作るのです。

一方、グリセロールの出どころは脂肪細胞で、
この脂肪細胞に入っている中性脂肪が分解されると脂肪酸とグリセロールになります。

このグリセロールからも肝臓はブドウ糖を作るのです。

糖質が必須の栄養素でないことは、
食事摂取の関する国の指針である厚生労働省の
『日本人の食事摂取基準』で認められています。

その中の炭水化物の項目には、
「消化性炭水化物(糖質)の最低必要量は、毎日およそ100gと推定される。
しかし、これは真に必要な最低量を意味するものではなく、
肝臓は必要に応じて、筋肉から放出された乳酸やアミノ酸、
脂肪組織から放出されたグリセロールを利用して糖新生を行い、
血中にブドウ糖を供給するからである。」と、記されています。

最低必要量は約100gと推定しておきながら、それが必要な最低量を意味しない?
なんだか不思議な文章ですが、
とにかく、糖新生によって最低量がカバーできるということなんですね。

つまり、糖質は体内で自給自足できる仕組みがあるということです。

糖質カットで運動しなくても脂肪が燃える

糖質を摂らないと低血糖でフラフラになるのではないかと心配する人がいますが、
糖質を摂らなくても体内の糖新生によって血糖値は安定的に保たれるわけです。

逆に、糖を大量に摂取した方が、血糖値を下げる恐れがあります。

それが反応性低血糖症です。

ご飯やパンを食べて糖を大量に摂取すると、血糖値が上がります。

すると、上がり過ぎた血糖値を下げるために、
膵臓が大急ぎでインスリンを追加分泌し、
インスリンが血糖値を下げ過ぎると反応性低血糖症に陥るのです。

食後1~2時間くらいすると眠くなってくる人は反応性低血糖症の疑いがあります。

脳の神経細胞も血糖が大好物なので、血糖値が下がり過ぎると、
活動量がダウンして眠気を感じるようになるのです。

反応性低血糖症の人は“肉食体質”で、そもそも体に入ってきた糖質を、
適切に処理するためのインスリン分泌が体質的に得意ではありません。

そのため、糖質を摂取すると一時的に高血糖を招いてしまい、
それを下げようと、今度はインスリンを過剰に分泌し、
結果として低血糖に陥ってしまうのです。

こうやって血糖値が乱高下すると、血管のストレスのなりますし、
自律神経が乱れて気分にもムラが出てきます。

食事をしてもしばらくするとまたお腹が空いてしまい、
空腹を満たさないとイライラしてしまうタイプの人は反応性低血糖症かも知れません。

糖質をカットすると痩せる第一の理由は、
体脂肪の蓄積を促して分解を抑制するインスリンの追加分泌が起こらないからです。

糖質をカットすると、あまり運動をしなくても、
常に体脂肪が燃えてくれるという嬉しいメリットがあるのです。

お腹周りダイエットに効果的な運動の方法は何運動?時間帯や運動量は?
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あとがき

ダイエットするためにいちいちカロリー計算をするのは大変です。
食べていいものといけないものを知って、
糖質を制限するだけでダイエットできるのなら簡単!と思いましたが、
好きな食べ物は糖質の多いものばかりだと気づきました。