湿度が高くなる梅雨の季節、
体調が乱れやすかったり、疲れやすいと感じている人、
多くないですか?
それはこの梅雨の季節が関係しているのかも知れません。
憂鬱になる、不安になる、イライラしたりするなどの、
こころの不調。
それを医学用語ではありませんが、
六月病とか気象病と呼ばれることがあります。
これらの症状は、適応障害の一種で、
時期遅れで訪れる五月病の不調なのです。
梅雨の季節の体調不良は六月病か気象病?
梅雨に体調不良が起こりやすい原因は、
「湿気」が増えることが一番影響しています。
体に「湿」がたまると、
むくみ、頭や体が重くなり、頭痛やめまい、
疲れやすい、だるいなど、
疲労もたまりやすくなってしまいます。
適応障害とは、
環境にうまく順応できずに、
心身に不調を感じることで、
仕事や日常生活にも支障をきたします。
こころの不調は、
自分では気づきにくかったり、訴えにくいもので、
長く放置している間に、
うつ病に移行することもあるということですので、
常に自分の精神状態や健康状態を安定させ、
より良い状態になるよう改善を図っていく必要があります。
だるい、疲れやすい、眠れない、食欲が落ちる
こういった症状も気象病に当てはまる症状です。
急激な気圧の変化や、
朝夕の寒暖の差が原因で、
心身に不調が現れることを言います。
症状には、
もともとあった傷跡の痛みが強まったり、頭痛やめまい、
眠気に襲われるということもあるようです。
心とからだの不調には、
お互いに影響を及ぼす場合もあり、
悪化しないうちに早めの対処が大切です。
六月病や気象病はストレスへの対策が大切!
気象病は、
気候や天気の変化が原因でおこるカラダの不調の総称で、
頭痛やめまい、疲労感、関節痛、気持ちの落ち込み、
吐き気、喘息などさまざまな症状が出るのが特徴です。
気候変化の激しい、季節の変わり目や梅雨の時期、
また台風が多い時期などに特に起こりやすいと言われています。
6月病とは、
新卒として会社に入った新卒社員に見られる症状の名称です。
新入社員研修や配属が終わった6月ごろに、
元気がなくなったり、
仕事に対する意欲をなくしてしまったりするなど、
心身の不調を感じることを指します。
6月病という呼び方は、
医学的な正式の病名ではありませんが、
5月病などと同じく社会で認知されつつあります。
仕事や家族の問題が原因の場合、
具体的に解決できることがベストです。
しかし、
根本的な解決は難しい場合でも、
努めて気分転換やストレス発散することです。
散歩や運動をしたり、明るい服を着るようにしてみたり、
また、質の良い睡眠をとることも大切です。
オンとオフの切り替えに努力したり、
自律神経を整えるために、
規則正しい生活をすることが肝心です。
六月病の症状
疲れやすく、めまいや吐き気がすることも
寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚める
朝起きるとだるさを感じる
服装や髪の乱れに無頓着になっている
以前は早めに通勤や通学をしていたのに、遅刻ギリギリになっている
集中力がなくなったり、イライラや怒りの感情が治まらない
六月病の対策
軽いウォーキングをする
夜更かしをせず、質の良い睡眠をとる
早寝早起きの習慣を身に付け、生活リズムを整える
ゆっくりと湯船につかる
友だちと会話をする
栄養のバランスがよい食事を取る
趣味で新しいことに挑戦する
苦手だと感じる人にも自分から挨拶をしてみる
自律神経の乱れが気象病の引き金?
自律神経には、交感神経と副交感神経があって、
その両方は、互いにバランスを取り合って働いているのですが、
交感神経は、運動時や緊張状態で働き、
副交感神経は、休養やリラックスしているときに働きます。
この交感神経と副交感神経は、
車のアクセルとブレーキのような関係で、
日中は交感神経が、夜間は副交感神経が優位に働きます。
気圧が変動すると、
気圧を感じるセンサーの役割をしている内耳が、
うまく機能しなくなります。
そして、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、
自律神経の乱れが原因となり、
気象病が引き起こされるのです。
慢性の痛みを抱えている人の場合、
気象病によって交感神経が過剰に興奮すると、
本来ならば感じない刺激にも、
過敏になって痛みを強く感じるようになります。
あとがき
梅雨の季節は高温多湿で、
食中毒の原因菌が増殖します。
ですから梅雨のこの時期は、
食中毒にも気を付けなければいけません。
六月病や気象病で、心身ともに弱っている時期は、
お腹も弱っているので、
普段なら何ともないことでも、
食あたりを起こしやすいのです。
腹痛や下痢、嘔吐や発熱、
血便といった防御反応の症状で気づくことがあります。
市販薬で症状を止めるのではなく、
クリニックやかかりつけ医に診てもらうほうが安心です。
食中毒の主な原因は、細菌とウィルスです。
高温多湿な梅雨は、
特に細菌の増殖が活発になります。
食中毒の多くは、食事をしてから1~2日後に発症するのですが、
菌の種類によっては、食事をして数時間後だったり、
1週間後に症状が現れることもあります。
肉類は大腸菌、
カンピロバクターやサルモネラといった菌が、
食中毒の原因になります。
そのほか、魚や生野菜など、
生もの全般は特に注意が必要です。
また、カレーを室温で放置しておくと、
ウェルシュ菌が増殖し、
食中毒を発症することも多いのです。
食事の時、献立に加えて抗菌作用のある、
梅干やわさび、ニンニク、ネギ、しょうがなどの、
食材を取り入れるようにするといいですね。
食中毒を予防するには、
菌を“つけない”“増やさない”“やっつける”が基本です。
【つけない】
まずは手を洗うこと。
調理前、生ものを扱う前後、食事をする前など、
こまめに手を洗うようにしましょう。
調理器具をきれいに洗うことも重要です。
生の肉や魚を切ったまな板などから、
ほかの食材に菌が付着する危険があります。
【増やさない】
作った料理やテイクアウトした食べ物、
それらはなるべくすぐに食べるように心掛けましょう。
最近は10℃以下だと増殖がゆっくりになり、
マイナス15℃以下だと増殖が止まるとされているので、
保存するときは、すぐに冷蔵庫や冷凍庫へ入れましょう。
ただし、細菌が死滅するわけではないので、
気を付けなければ、食中毒の危険はあります。
【やっつける】
細菌を死滅させるには、加熱処理が必要です。
買ってきた惣菜や、冷凍庫や冷蔵庫で保存していたものなども、
再度十分、火を通すようにしましょう。