実山椒(みざんしょう)といえば、ちりめん山椒が有名ですが、
あのピリッと効いた刺激が食欲をそそらせ、
何杯でもイケちゃいます。
山椒は小粒でピリリと辛い!
初夏に出回る季節の食材です。
山椒は、緑色の粒々で秋に熟して赤くなり、
裂けると黒い種子を見せます。
そんな実山椒の下ごしらえについてまとめました。
実山椒の下ごしらえで簡単な枝の取り方は?
摘み取る時は木にトゲがあるので、
気をつけて長袖、電手やゴム手袋をして摘み取ります。
実山椒の下ごしらえで厄介なのが“軸取り”です。
枝から山椒の実だけを摘み取りたいのですが、
どうしても実の近くの軸が残ってしまいます。
食べられないわけではありませんが、
口に残ってしまうので、
なるべくギリギリのところで摘み取りたいのです。
購入した実山椒でも、軸が付いています。
私がいつも山椒の軸取りをするときの、
とってもカンタンな方法をお伝えします。
まず、ゴミや大まかな枝を取り払っておいて、
300gぐらいずつ、ジプロックに分けて、
冷凍庫に入れます。
洗わずにです。
洗ったなら、水分をきれいに取ってから、
一晩くらい冷凍庫でカンカンに凍らせます。
完全に凍っている実山椒を、溶けてしまわないうちに、
ジプロックの上からボリボリ揉むと、
実山椒の実の部分と軸の部分が折れて離れます。
今度は、ざるに入れてカサカサ降るようにすると、
軸だけがざるの下に落ちていきます。
そのあと塩ゆでをして保存しておくのです。
実山椒の下ごしらえで簡単な方法は?
ピリッと爽やかな「実山椒」で、自家製「ちりめん山椒」を作ろう!
実山椒は日本の優秀な「スパイス」なので、
いろんな料理のアクセントとして使えて、お店の味になります。
下処理をすれば1年は冷凍保存できる優れものです。
実山椒の収穫時期は初夏。
最近ではスーパーでも売っていますので、見つけたら即ゲットしましょう。
・実山椒の下処理(アク抜き)
材料(50g分)
実山椒 50g
水 1ℓ
塩 小さじ1
1. 山椒の実は新しい物を買ってください。
中の白いのが新しいです。
すぐに色が変わるので、早く処理をするようにしてください。
2. しっかりと山椒の実が浸かるように鍋にお湯を沸かします。
3. 山椒の実を洗う(ゴミなどを取り除く。)
4. 沸騰したお湯に山椒の実を入れ、6〜7分茹でる。
(中火にし、グツグツ煮ない。)
5. 茹で上がったら冷水に取り、1〜2時間水に晒しておく。
6.サッと水で洗って混ざったゴミを流します、
ザルにあけ、水を切ります。
7. その日の内に使わない分は、しっかりと水分を拭き冷蔵庫へ。
長期保存は小分けにして冷凍をしておくと便利です。
ここまでが、下処理です、実山椒は鮮度が大切なんですね。
和歌山産 山椒の実(生)・ぶどう山椒 500g 【実山椒】【クール便】
実山椒の下ごしらえで簡単なあく抜きの仕方は?
下ごしらえのところで、あく抜きの方法をお伝えしましたので、
実山椒を使ったレシピを紹介します。
★山椒の実大好きご飯
山椒の実をストレートに味わえます。ピリ辛といい香りがたまりませんね。
材料
あったかご飯 お好きな量
茹で山椒の実 お好きな量
ごま お好きな量
かつお節 お好きな量
醤油 お好きな量
1.あったかいご飯に ごま・茹で山椒の実・かつお節をのせて下さい。
2.お醤油を少々かけてできあがりです、よく混ぜてお召し上がりください。
★山椒の実と葉の佃煮
材料
山椒の実 適当
山椒の葉 適当
昆布茶 適当
干し椎茸 4つくらい
1.庭の山椒の木に実がなったら、むしり取って、
葉もくっついてくるので、
なるべく茎を外しておき、水に漬けて一晩おきます。
2.干し椎茸は水で戻し、細切りし、山椒と水、
干し椎茸をもどし汁ごと鍋に入れて火にかけます。
こぶ茶と醤油、酒を入れて煮ます。
3.弱火でひたすら煮ます。
2時間くらい煮て汁が殆どなくなったら完成です。
★10分で完成、ゴーヤ山椒の実炒め。
材料 (四人分)
ゴーヤ(大)1本
玉子 3個
薄揚げ ひとつかみ
山椒の実佃煮 大さじ半分〜
本みりん 大さじ1
醤油 大さじ1
胡麻油 大さじ2〜3
塩昆布 2つまみ
鰹節 ひとつかみ
1.ゴーヤ縦半分に切って綿をとり、食べやすい大きさにスライスする。
ボールに入れて塩(分量外)入れて混ぜておく。
2.玉子をとく。
3.揚げを茹でてザルにあげておく。
4.フライパンに胡麻油入れてとき玉子を入れ半熟状態で取り出す。
5.玉子取り出したら塩気とるように洗って水切ったゴーヤ入れて炒める。
水切りした揚げも入れる。
5.続けて山椒の実、醤油、本みりんも入れて炒める。
6.塩昆布、鰹節入れて炒めたら、玉子戻してざっくり炒めたら出来上がり。
★20分でちりめん山椒
材料
山椒の実(下ゆで済み)30〜50g
ちりめんじゃこ 200g
酒 85cc
●みりん 70cc
●しょうゆ60cc
●砂糖 30g
1.ちりめんじゃこを熱湯で30秒程度茹で、ザルに上げて水気を切る
2鍋を中火にかけちりめんじゃこを入れ、料理酒を回しかける。
(くさみをとる)
3.●の材料を合わせておく
4.合わせた調味料を鍋に入れ、弱めの中火にする。
煮汁を中央からすくって回しかける。
5. 山椒を加えて落し蓋をする、時々混ぜる。
7.作り始めから約20分、
煮汁がほとんどなくなったら完成、バットに広げて冷ます。
実山椒の、メニューを紹介しました、良かったら試してみて下さいね。
山椒とは?ですが…
葉には極上の芳香があり、
実にはさらにピリッとした辛味が加わります。
“木の芽”と言う、すごく一般名詞的な言葉が山椒の若葉を指すほど、
日本人にはなじみの深い香辛料です。
若芽、葉、花、実、樹皮など、
ほとんどの部分が香辛料として使われます。
古名は”ハジカミ(波士加美または波自加彌)”。
これは食べると辛くて「顔をしかめる」ところから来ているようです。
中国から生姜(しょうが)が渡来してからは、
山椒は和のハジカミ、生姜を呉のハジカミと呼ばれました。
日本の山野に普通に見られ、
また韓国、中国の一部にも自生しています。
縄文時代の土器にも山椒の種が付着していたそうで、
有史以前から日本人に利用されていたようです。
栽培されるようになったのは明治以後で、
それまでは山野に自生するものを摘み取って使ってきました。
・木の芽-山椒の若葉の事。
・花山椒-4月~5月に咲く小さな黄色い花。
・実山椒-青山椒とも言います。山椒の未熟の実で、最も香りと辛味が強い。
6月に出回ります。
シラスと佃煮にした、ちりめん山椒は有名。
粉山椒-秋になると山椒の実が熟して皮が2つに割れます(割山椒)。
実は固くて食べられないのですが、
皮に芳香があるのでこれを粉にして使います。
ご存知の、ウナギのかば焼きにかける香辛料です。
辛皮-若い枝の皮。
塩水に漬け込んだものを戻してから、
醤油で煮たり味噌漬けにしたりして食べます。
あとがき
実山椒は、枝が付いたまま湯がき、実を取る方法と、
実を摘みそれを湯がく方法があります。
枝には、トゲがあるので注意しながら取ってください。
最近は、実山椒をネットでも売っていますので、
そちらを使っても良いと思います。
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