奈良公園に鹿はなぜいるの?生息数は?鹿せんべいを見るとお辞儀をするってホント?


奈良公園にはたくさんの鹿がいて、
その鹿は『人にお辞儀をする』と言われ、
とても賢いのだそうです。

それは、広い奈良公園の中で、人間と共生するための賢い鹿たちの、
生活の知恵なのかも知れません。

奈良公園の鹿たちの生息数は何頭くらいで、
奈良公園にいつから、なぜいるのでしょうか。

鹿せんべいを食べる可愛い鹿の姿を見に、
秋の奈良を訪ねてみませんか?

  

奈良公園に鹿はなぜいるの?

かつて奈良では、軒先で鹿が死んでいると、
厳しく罰せられたそうです。

『神鹿』と称され、敬われてきた鹿は、
春日大社の神様のお使いとして、鹿は信仰の対象だったのです。

それ以来、
奈良では鹿を慈しみながら共生するのが日常となってきました。

約1300年前、奈良に都が創られたころ、
都を守る守護神として、
茨城県の鹿島の雷の神様、武甕槌命(たけみかづちのみこと)に、
助けを求めました。

武甕槌命は願いを聞き入れ、
白い鹿の背に乗って奈良の御蓋山(みかさやま)に降り立ち、
春日大社が創建されたという伝説があることから、
“鹿”は『神鹿(しんろく)』として神聖視されてきました。

江戸時代には、
神様のお使いとして崇められている鹿を殺してしまうと、
死刑になったという話もあります。

ある日、興福寺の近くに住んでいた少年が字の練習をしていると、
鹿がやって来て半紙を食べてしまいました。

その少年は鹿を追い払おうと文鎮を鹿に投げましたが、
打ち所が悪くその鹿は死んでしまいました。

その後少年は神様の使いを殺した罰により処刑されたと言われます。

そのような事例からか自分が処刑されないように、
奈良では毎朝誰よりも早く起きて、
家の前に鹿が死んでいないかチェックするようになりました。

もし、自分の家の前に鹿が死んでいると処刑されてしまうので、
鹿が倒れていた時は隣の家の前に鹿を運んで行ったと言います。

そのため奈良の人々は、
他の地域の人より早起きになったとも言われています。

現在では奈良の鹿愛護会という団体が、
けがをした鹿や、病気にかかった鹿の治療を行うなど、
保護活動を行っています。

また、出産期前後にナーバスになる雌鹿は、
『鹿苑』で、治療や保護が行われています。

『鹿苑』では、常時300頭の鹿が生活し、
その様子は随時見学が可能です。

一般財団法人奈良の鹿愛護会:0742-22-2388(8時30分~17時15分)
奈良警察署:0742-20-0100(夜間の交通事故)

奈良公園の鹿の生息数はどれくらい?

奈良公園の周辺には、どれくらいの鹿がいるのでしょうか?

奈良では例年7月に、鹿の頭数調査が行われ、
今年は全部で1360頭を記録しました。

内訳は雄鹿が355頭、雌鹿は767頭、性別を判断できない子鹿238頭です。

雌鹿の方が多いのは、
平均寿命が雄鹿の15年よりも、5年ほど長いということに加えて、
発情期に体力を消耗して命を落とす雄鹿が多いためだと言われます。

奈良の鹿は敬愛の対象ではあるのですが、
あくまで野生の動物です。

危害や被害を及ぼさないか、気になるところですが、
奈良の鹿は比較的人に慣れているとはいえ、野生動物のため、
完全に人を信用することはありません。

仲良くなろうとして無理に近づいたり、
触れたりされることを嫌がります。

奈良公園の鹿は、穏やかな性格で、
発情期の雄鹿や、出産後の雌鹿や子鹿に、むやみに近づかない限り、
攻撃してくることはありません。

普段は十頭ないし数十頭で群れをつくり穏やかに暮らしています。

そうした鹿たちの集団生活が垣間見られるのが、
人影のまばらな早朝です。

日の出とともに行動を始めた鹿が、春日野園地や浮雲園地といった、
芝生広場に300頭ほど集まって草をは食む様は壮観で、
鹿が街中で暮らす奈良ならではの光景です。

奈良公園の鹿は鹿せんべいを見るとお辞儀をするってホント?

奈良の鹿は野生動物のため、
夜間は外敵から身を護る本能が働きます。

日中は芝生の広場で過ごし、
夜には人目につかない山間部に移動します。

鹿は人間のようにまとまった睡眠が不要で、
長くても数十分ほどの短い休息を、
一日に何回も取りながら生活しています。

そんな鹿たちの主食は、
奈良公園にふんだんに茂る芝生です。

芝生のほか、ドングリなどの木の実も好物ですが、
ヤギや牛などの草食獣が、米ぬかを好むように、
鹿も米ぬかを主原料にした『鹿せんべい』を喜んで食べます。

ただし、鹿せんべいだけでは充分な栄養が摂れないので、
鹿にとって鹿せんべいは、おやつのようなものなのです。

鹿と仲良くしたいときは、無理に近づいたりするより、
やはり『鹿せんべい』が効果的です。

じらしたりせず、素早く鹿せんべいを与えることで、
鹿も安心して近づいてきてくれます。

鹿せんべいを与えるようなふりをして、途中でやめるなど、
何度もからかわれた時は、鹿だって怒ります。

噛んだり叩いたりすることもあるかも知れません、
鹿だって、人から執拗にからかわれるとキレることもあるのです。

鹿は可愛いだけでなく、とっても賢い動物で、
良い人と良くない人を見分けているような気がします。

鹿せんべいを見ると、鹿がまるでお辞儀をしているかのように、
頭を前後に振るようなしぐさを見せます。

まるで『おせんべいを下さい!』とか、
『おせんべいをくれて、ありがとう!』という風に見えます。

この習慣は、いつからどのようにして始まったのかは不明ですが、
頭を下げると、人間が鹿せんべいをくれるので、下げるようになり、
母鹿が頭を下げる姿を見ていた子鹿たちがマネをするようになって、
定着していったようです。

これは鹿にとっての、
生きていくための生活の知恵なのでしょうか。

奈良の鹿が、鹿せんべいを見るとお辞儀をするという行為は、
どうも『早くくれよ!』といった催促を表しているということです。

何度も鹿にお辞儀をさせたくて、鹿せんべいをじらすそうですが、
じらされれば怒ってかみつくシカもいます。

ひときわ艶やかになる古社寺に、秋化粧を施した山々や渓谷など、 奈良には県内一円に、全国屈指の紅葉スポットが点在しています。 ...

あとがき

奈良公園には鹿がたくさん暮らしていますが、
民家が多い地域を鹿が群れで疾走したというニュースが流れていました。

鹿が大群で疾走しているのは迫力があり、脅威です!

しかし、鹿に悪気はなく、
『ちょっとニンゲンたちを驚かしてやろう!』ということではありません。

何かきっとそうさせる原因があったのではないでしょうか。

人間の中には、鹿に悪戯する人もいて、
それに怒った鹿が、攻撃してくることもあります。

鹿と人間が共生するのは難しいようですが、
昔から、鹿と共存してきた奈良の人たちと違って、
観光で訪れた人たちが、鹿の習性や本能を、
正しく理解していないからではないでしょうか。

いつまでも穏やかに鹿と共生する奈良であってほしいと思います。


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