北野天満宮の北野七夕祭 御手洗川足つけ燈明神事とライトアップはいつ?

京都

北野天満宮の北野七夕祭・御手洗川足つけ燈明神事は、
道真の没後1125年の半萬燈祭を2027年に控えて、
北野天満宮では、かつての儀式の復活を進めており、
昨年、延長30mの御手洗川を完成させて、足つけ神事が復活しました。
恒例となった『京の七夕の』北野天満宮北野紙屋川会場としても、
年々その賑わいが大きくなっていくようです。

お盆前の暑い日、冷たい清流に足をつけて、
夕涼みを楽しむのはいかがでしょうか。

  

北野天満宮の北野七夕祭・御手洗川足つけ燈明神事とは?

平安時代より、
都の守護をつかさどる四方の北西「乾」の地にて、
「天のエネルギーが満ちる聖地」として篤く信仰されている北野天満宮

北野天満宮
〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町
075-461-0005

北野七夕祭・御手洗祭

北野七夕祭の「御手洗祭」は、
春から夏への節目に無病息災を祈願する節句行事です。

菅原道真の詠んだ詩に
「ひこ星の行(ゆき)あひをまつかささぎの渡せる橋をわれにかさなむ」
とあるように、
古くより重要なお祭りの一つとされてきました。

北野天満宮では「御手洗祭」といい、
ご祭神に七夕の詩をお詠み戴くことと、
農作物の生育、万民の無病息災を祈願する節句行事です。

北野では七夕神事を御手洗祭と称して斎行し、
古来よりこのお祭りは初秋にあたる北野の四季祭の一つと数え、
大祓神事を意味する重儀として位置付けてきました。

神前に道真公の御遺愛と伝わる書道具や夏野菜、
御手洗団子などをお供えして祭典が斎行されます。

七夕祭は本来「棚機祭(たなばたさい)」と書き、
機織りの町・西陣地域らしく
機織りの祖神・天棚機姫神(あめのたなばたひめのかみ)のお祭として
根強い信仰を守ってきました。

神前には菅原道真の御遺愛と伝わる「松風の硯」をはじめ、
角盟(つのだらい)や水差し、梶の葉をお供えします。

古くは祭典中に角盟の上で梶の葉に水差しの水をかける儀式があり、
梶の葉は詩吟の短冊代わりに用いられました。

短冊代わりに用いられた梶の葉七枚に、
夏の野菜や御手洗団子が供えられます。

古事によると、御手洗祭前数日に亘り、
御神宝の虫干しや内陣の御掃除を行い、
内陣に供わる御祭神の御装束類を清めました。

前三日は一切精進潔斎、前日夕は社中一同、参籠し、
翌日の御手洗祭に奉仕したと伝わります。

古式に倣い、御神宝類の虫干しに合わせ、
御本殿を特別公開し拝礼頂きます。

御手洗川足つけ燈明神事

平安時代、官公の御神霊は村上天皇の勅令により、
平安京の最も重要な聖地、北西の乾にあたる『天門』に迎えられ、
北野社(現在の北野天満宮)が建てられました。

北野の地は、衣笠山(現在の金閣寺辺り)を源泉とする、
西大宮川(松葉川)が流れ、
その水は北野天満宮境内神域で清められて、
平安京大内裏(大宮御所)の御用水として用いられたと伝わります。

以来、北極星が瞬く天門に鎮座する北野天満宮は、
天のエネルギーが満ちる三辰信仰(太陽・月・星に対する信仰)の、
聖地と御手洗神事ゆかりのお社として信仰されています。

北野天満宮の北野七夕祭と御手洗川足つけ燈明神事はいつ?

北野天満宮の御手洗川足つけ燈明神事

平安京ゆかりの清め神事である御手洗川足つけ燈明神事

4日(土)~16日(木)の9:00~20:00
料金:燈明神事300円(ロウソク付)
場所:三光門西側 御手洗川 (受付は絵馬所)

北野天満宮の本殿石の間通り抜け神事

国宝・本殿「石の間」の特別公開、通り抜け神事と、
御神宝・御装束の展覧

11日(金・祝)~13日(日)の16:00~20:00
料金:本殿石の間通り抜け神事1,000円(ロウソク、水みくじ付)
場所:御本殿 石の間 (受付は絵馬所)

北野天満宮の北野七夕祭 ライトアップはいつ?

★北野天満宮では、京の七夕の北野紙屋川会場として、
七夕笹で飾られた境内夜間参拝と、
史跡・御土居のライトアップを実施します。

8月4日から8月16日まで(日没~21:00)

★毎月25日は「天神さんの日」で知られる北野天満宮のご縁日です。

縁日は、菅原道真公の御誕生日である6月25日と、
薨去された2月25日に由来しています。

参道には6時頃~21時頃まで露天が所狭しと立ち並び、
日没から境内のライトアップもされます。

350の石燈籠と250の釣燈籠にあかりが灯されると、
国宝の本殿をはじめとする社殿が美しく浮かび上がり、
昼とは違った幻想的な雰囲気の中で境内は自由に拝観いただけます。

北野天満宮 北野七夕祭 『京の七夕』の行事

★北野天神泣き相撲

第4回 北野七夕祭
『北野天神 泣き相撲』平成30年8月5日(日)午前10時~
北野天満宮神楽殿にて開催!

泣いたら勝!天神様の御加護で知恵を授かり、元気で明るい子供に!

首のすわった生後5~6ヵ月から2歳までの赤ちゃんが、

旧暦の七夕にあわせて文武両道の天神様に、
子どもの健全な成育と苦行成就を祈願します。

★学業大祭・祈願絵馬・七夕祈祷木焼納式

全国天満宮の総本社 北野天満宮では、2018年8月12日において
夏休みの子どもたちの学業上達を祈願する「学業大祭」が行われます。

北野天満宮の本殿で執り行われる「学業大祭」は、
御祭神の菅原道真公に、入試合格や学業成就を願う参拝者で賑わいます。

北野天満宮の中ノ森では「祈願絵馬・七夕祈祷木焼納式」が行われ、
前年度に奉納された絵馬約10万枚に火が入り、
願掛けをした人々の無病息災を祈ります。

★上七軒七夕盆踊り

上七軒盆踊りは、京都の夏の風物詩として毎年8月の行われます。

西陣織で有名な織物の産地にある、京都で一番古い花街『上七軒』は、
北野天満宮の東側にあります。

上七軒盆踊りは、西陣音頭の発祥の地である上七軒で、
上七軒の芸妓さんや舞妓さん、
北野天満宮近隣の地元住民が参加して行われる盆踊りで、
『京の七夕・北野天満宮北野紙屋川会場』の一環としても行われています。

上七軒盆踊り、2018年は8月12日(日)に行われ、
時間は、屋台開始が16:00からで、
盆踊りは、第1部が 17:00~、18:15~太鼓演奏、
盆踊りの第2部が 18:45~となっています。

上七軒盆踊りの西陣音頭は、
約半世紀ほど前に西陣織工業組合が、上七軒の芸妓さんに歌ってもらい、
レコード化されたのですが、しばらくは途絶えたままになっていました。

京都では『京の七夕』が、2010年より開催されるようになりました。

『一年に一度、願いごとをする』という古来からの七夕の節句を継承し、
伝統産業や和装振興の願いをかけて、
2016年から上七軒盆踊りを、
北野天満宮北野紙屋川会場で開催するようになりました。

★七夕五色百人一首

昨年8月12日には、
北野天満宮(京都市上京区)で、
第2回目となる『七夕五色百人一首北野天満宮大会』を開催され、
京都市立衣笠小学校など地元の小学校や、
遠くは大阪の小学校の児童などが参加しました。

その他、
北野天満宮の北野七夕祭『京の七夕・北野天満宮北野紙屋川会場』では、
盛りだくさんなイベントが企画されています。



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あとがき

毎月25日の天神さんは、たくさんの屋台で賑わいますが、
北野七夕祭では屋台があまり見られません。

ちょっぴり残念?かと思ったのですが、
屋台に気を取られず、北野天満宮を満喫できるように思えます。

御手洗側に映るろうそくの灯が揺れ、
幻想的な気分に浸れます。