吉田鋼太郎主演シラノ・ド・ベルジュラックのあらすじとキャスト公演情報

芸術


吉田鋼太郎さん主演のシラノ・ド・ベルジュラックは、
5月15日から30日まで東京・日生劇場にて行われ、
多くの人に好評を得たミュージカルです。

そのシラノ・ド・ベルジュラックが、
兵庫にやって来ます。

シラノの吉田鋼太郎さんと、
クリスチャンのWキャスト・大野拓朗さんと白洲迅さんの、
アフタートークショー『三人の騎士トークショー』も開催されます。

吉田鋼太郎さん主演のシラノ・ド・ベルジュラックの、
あらすじやキャストなど、公演情報をお伝えします。

  

吉田鋼太郎主演シラノ・ド・ベルジュラック 公演情報

吉田鋼太郎主演シラノ・ド・ベルジュラックは、
2018年5月の日生劇場公演に続き、
2018年6月8日(金)から6月10日(日)までの3日間、
兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで公演されます。

お問い合わせ
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 06-6377-3888

剣豪シラノの生死を賭けた愛の物語は、
剣豪にして詩人、権力に背を向ける熱血漢!
けれど、自分の醜さを恥じ、愛を告げられない”シラノ”

非の打ちどころがないほどの麗しい才女。
けれど、愛の詩に酔いしれ、盲目的な愛に突き進む”ロクサーヌ”
その姿はさわやかで美しい。

けれどあふれる愛を言葉にできない”クリスチャン”
恋の虜となった”3人”の行く末は・・・。

世界中で愛される純愛物語の名作を、
エンターテイメント性あふれる冒険活劇作品として、
小劇場界を牽引してきたマキノノゾミ・鈴木哲也×鈴木裕美が創り上げる!

そして舞台を彩る音楽は、
TBS系金曜ドラマ「コウノドリ」でピアノテーマ及び監修・音楽も担当した
清塚信也が作曲・演奏する。

シラノ・ド・ベルジュラックという人物は、
フランスでは、
ジャン・バルジャンやダルタニャンよりも人気がある人物なのだそうです。

このミュージカル『シラノ・ド・ベルジュラック』で、
最も有名なシーンは、
シラノがクリスチャンになりかわって、
ロクサーヌへの愛を語るバルコニーのシーンなのです。

このシーンは『ロミオとジュリエット』や『ウエスト・サイド物語』と並び、
演劇史に残る“三大バルコニーシーン”といわれているそうです。


シラノ・ド・ベルジュラックは、1897年初演
上演されるやいなや、パリを虜にした舞台です。

世界各国でくり返し上演され、ミュージカルも創られました。

誰もが持つ、美しい秘めたる想いの物語で、
一世紀を経た今も、
世界的に上演される、最も人気の高いフランスの傑作戯曲です。

吉田鋼太郎主演シラノ・ド・ベルジュラックのあらすじ

舞台は17世紀のフランス。

ガスコン(ガスコーニュ生まれ)青年隊に属するシラノ・ド・ベルジュラックは、
天才的な詩人であり剣の達人でもあったが、
生まれついての醜い大きな鼻を持つ男であった。

ゆえに従妹のロクサーヌへの恋心をずっと胸の奥に閉じ込めていた。

そのロクサーヌは若々しい美青年・クリスチャンと目と目を合わせた瞬間から、
彼と恋に堕ちてしまっていた。

ロクサーヌはシラノのことを誰よりも信頼していたので、
クリスチャンへの恋心についての相談も持ちかけた。

そして、クリスチャンは、姿こそ美しく、軍人としては優秀ではあったが、
女性に対して内なる感情を言葉にするのが得意でなく、
才女という噂のロクサーヌに恋心を打ち明ける勇気を持てずにいた。

自分ではロクサーヌの心を捕えられないと悩むクリスチャン。

そんな彼に対し、
シラノは自分の誠の真情を語るのに、こんな男が居てくれたならと思い、
自分がロクサーヌにあてて書いた恋文を渡し、
クリスチャンに力を貸すことになった。

シラノは2人の恋の仲裁役であると同時に、
自分のロクサーヌへの想いをクリスチャンの手紙に託すのであった。

ある夜、
ロクサーヌ邸のバルコニーの下で、クリスチャンはロクサーヌに告白をする。

しかし、いざ自分の言葉で愛について語り出すと、
凡庸な言葉しか出てこない。

ロクサーヌがうんざりし始めたので、シラノがクリスチャンの代役となり、
美しく飾られた愛の言葉を告げる。

彼女はその言葉の数々に陶酔し、
ついにクリスチャンと結ばれ2人は結婚するが、
ロクサーヌを慕っていたド・ギッシュ伯爵の嫉妬と策略により、
シラノ、クリスチャンらの属するガスコン青年隊は戦場送りとなってしまう。

 
クリスチャンには知らせないまま、
戦場でもシラノはクリスチャンになりかわり、
危険を顧みずロクサーヌに恋文を毎日送る。

戦場という場所でシラノは高揚し、
ロクサーヌへの想いがとめどなく溢れ出す。

溢れだす想いをもつのは、クリスチャンも同様だ。

シラノの書いた手紙の様々な言葉にいたく感動したロクサーヌは、
クリスチャンに会いたい一心に危険をかえりみず戦場へ赴く。

クリスチャンはその時になってシラノの情熱的な言葉の数々が、
自分を語ったシラノ本人の想いであったことを気づく。

ロクサーヌは、受取った恋文に書かれていたその人柄、
その心を愛しているとクリスチャンに語り、彼は絶望してしまう。

そして「僕は愛されたかったんだ」という言葉をシラノに残して、
自ら戦禍に身を投じてしまうのであった。

その後、
手紙の本当の書き主が誰であるかは明らかにされないまま、月日が流れる。

 
15年の歳月が流れ、
夫を失ったロクサーヌは修道院で暮らしており、
毎週土曜日に訪ねてくるシラノとの面会や語らいだけを楽しみにしていた。

いつものようにロクサーヌのところへシラノが向っていると、
彼の敵対者が彼の頭に材木を落とし、シラノは頭部に重傷を負ってしまう。

しかし彼はそのまま、待っているロクサーヌのもとへ向う。

この日、ロクサーヌはクリスチャンから貰った最後の手紙をシラノに見せ、
彼にそれを読んでもらっていた。

日がすっかり暮れ、手紙をとても読むことのできないような暗さになっても、
シラノがその手紙をすらすらと読んでいることにロクサーヌは気づく。

そしてその手紙を読む声は、
かつて自分がバルコニーの上から聞いた声であることも思い出す。

しかし、
瀕死のシラノはロクサーヌに、己の秘めた想いを決して告げることなく、
その最後をロクサーヌの胸で迎えるのであった。

吉田鋼太郎主演シラノ・ド・ベルジュラック出演キャスト

シラノ・ド・ベルジュラック出演キャスト

★シラノ・ド・ベルジュラック:吉田鋼太郎

★ロクサーヌ:黒木瞳

★クリスチャン(Wキャスト):大野拓朗/白洲迅

★ル・ブレ:大石継太

★ラグノー:石川禅

★ド・ギッシュ伯爵:六角精児

★ヴァルヴァーニ子爵:平野良

★楽士:清塚信也 朝里奈津美

★シラノ・ド・ベルジュラック出演キャスト

末次美紗緒
若杉宏二
花王おさむ
秋元龍太朗
石井咲
飯田一徳
尾関睦
小原和彦
齋藤慎平
榮一平
高橋ひろし
谷畑聡
新田健太
藤代太一
細川洋平
本多剛幸
村井麻友美
安田カナ

★作:エドモン・ロスタン

★上演台本:マキノノゾミ、鈴木哲也

★演出:鈴木裕美

あとがき

吉田鋼太郎さん主演のミュージカル
シラノ・ド・ベルジュラック

吉田鋼太郎さんといえば、
テレビドラマでも、濃い中年(初老?)のおじさんという感じですが、
この舞台での立ち回りは、なかなか俊敏な動きで、
そして、ソコソコなお年の黒木瞳さんの美しさなども、
見習いたいものです。