ベトナムのバッチャン焼きの特徴は?アンティークやニューバッチャン焼きとは?

芸術

ベトナムの名物土産の一つともなっているバッチャン焼きは、
日本の陶器とも似通っていて、日本人にも馴染み深いものです。

バッチャン焼きというのはそもそもバッチャン村で作られた陶器です。

バッチャン村以外で作られた陶器はバッチャン焼きとは呼びません。

ハノイに訪れた際は是非足を運んでみてください。

  

ベトナムのバッチャン焼きの特徴は?

バッチャン村は、
北部ハノイ中心から約10キロほど南東に下った場所にある
小さな村です。

バッチャン村に住む9割以上の住民は陶器を作っています。

バッチャン焼きは、このバッチャン村で作られたもので、
模倣品を、売っている業者もいるので気をつけないといけません。

■バッチャン焼きの特徴

様々な色で描かれる美しいデザインに心惹かれます。

バッチャン焼きは非常には豊富な種類があります。

湯のみ、醤油瓶、マグカップ、カップ&ソーサー、
茶碗、急須、大小の皿。

日本人ならではの物も多くあり、
中にはとっくりまであるので驚きです。

また、絵柄も多彩で竹、トンボ、金魚、菊、蓮など
職人の技巧の業が垣間見えます。

お土産ショップで売られているバッチャン焼きのほとんどは
上記いずれかの絵柄となります。

■バッチャン焼きの歴史

バッチャン焼きは、
15世紀頃から700 年以上の歴史をもつ 歴史ある陶磁器のことです。

陶器に適した土壌や運搬に最適なホン河があることから
バッチャン村に根付いたと言われています。

バッチャン焼きが作り始められてから約1世紀後の16世紀には、
日本にも輸出されていました。

その当時、日本人がオーダーしたというトンボモチーフの絵柄は、
今でも数多く生産されています。

■バッチャン焼きの難点

バッチャン焼きの難点は、その高価なお値段。

美しいバッチャン焼きを手に入れるには仕方がないのかも知れません。

「ハイグエット」というお店は、
品揃いの豊富さや、お手頃な価格で人気があります。

バッチャンには、色々なお店があるので、巡ってみるのも良いでしょう。

■バッチャン村へのアクセス方法

ベトナムのハノイ ロンビエンバスターミナルから

・タクシー
所要時間:20分~30分
金額:3000円程度(往復の移動+待ち時間も含め)

※タクシーがつかまり難いため、往復で利用しましょう。

買い物中は待っていてもらいましょう。

・バス
所要時間:40分程度
金額:約42円

※ロンビエン・バスターミナルから、
「47 BAT TRUNG」と案内がある場所でバスを待ちます。

47のバスにはAとBがありますが、
47Aと書かれたバスに乗ってください。

・ツアーを利用する
一番、効率の良いアクセス方法です。
日本人ガイド、ホテルまでの送迎付き。

バッチャン焼き アンティークの魅力は?

とんぼや金魚、赤絵の花など
カラフルで味わいのある手書きの器で知られるバッチャン焼きは、
1度は目にしたことがある方も多いと思います。

バッチャン焼きの主な種類は、
染付、セラドングリーン、赤絵の3種類。

表面に描かれているとんぼや菊、蓮の花などは、
ベトナムでは縁起が良い柄とされています。

バッチャン村には約100軒の工場があり、
9割の村人がバッチャン焼きに従事していると言われています。

ベトナムには、バッチャ焼きは勿論、
思わず大人買いしたくなるような食器が他にもあります。

それらをいくつか紹介したいと思います。

1.ソンベ焼き

淡い色合いで温かみのある
手書きの花柄の器などで知られるソンベ焼は、
ベトナム南部の都市ホーチミンの隣、
ビンズオン省(旧ソンベ省)の村で作られている昔ながらの陶器です。

昔は屋台などでも使われていましたが、
今はプラスチック製のものが主流になり姿を消しつつあります。

2.アマイ

アマイはベルギー人とオランダ人の二人の女性デザイナーが、
ベトナムのサイゴンで出会い創業した
ベトナム初のテーブルウェアブランド。

パステルの優しい色合いと、
ゆるい凹凸が魅力のナチュラル感あふれるデザインが
ベトナム在住者や観光客からも人気があり、最近注目のブランドです。

薄くて軽くやわらかなフォルムが特徴です。
1200度の高温で焼いているため、とても丈夫です。

さらに重ねて収納でき、電子レンジも利用可能。

カラーバリエーションも豊富なので、
色違いで揃えるのもおすすめです。

3.ミンロン

ベトナムのウェッジウッド、
ロイヤルコペンハーゲンともいわれる質の高い
ボーンチャイナブランドです。

4.ベトナム漆器

ベトナム漆器は日本の漆器と異なり
非常にカラフルなのが特徴です。

お椀などの食器のほかに
現代の生活に合うようなワインボトルホルダー、
小物入れなどが雑貨店で多数販売されています。

ニューバッチャン焼きとはどんな焼き物?

バッチャン焼きは、
ベトナムのハノイ市街から車で約30分程のところに有る
バッチャン村で作られる陶磁器です。

「ニューバッチャン」は、耐熱加工がされているので、
レンジでも使用可能。
実用的に作られています。

表面の触り心地も、
バッチャン焼きはざらざらしているのに対して、
ニューバッチャンはつるつるしています。

あとがき

日本と馴染みの深い、バッチャン焼きは、
遠い遠い、バッチャン村で作られています。

日本にある陶器と違う味わいを、
味わってみては如何でしょうか。

ベトナムのお土産に、おススメの陶芸品です。