2019年の正倉院展いつから開催されるのか、
待ち遠しく思われていた方も多いと思います。
第71回正倉院展、2019年の開催日程が発表になりました。
天皇陛下御即位記念となる令和元年の正倉院展ですが、
館長の松本伸之氏も「1回1回が特別」とおっしゃるように、
毎回新しい感動と衝撃を受けます。
訪れた人を古代へと誘う宝物の数々を、
是非ともこの目で確かめたいものです。
第71回正倉院展の日程や開催時間についてと、
気になる前売り券の発売についてお伝えします。
また、東京国立博物館で同時開催される
御即位記念特別展
「正倉院の世界 ―皇室がまもり伝えた美―」についてご案内します。
第71回正倉院展2019年はいつから開催か 日程と開館時間
正倉院の宝物は、756年に聖武天皇が崩御され、
悲しみに暮れておられたお后の光明皇后が、
『聖武天皇がお使いになっていたお品をすべて東大寺に納め、
廬舎那仏をはじめとする御仏様に捧げよう』とお考えになって、
聖武天皇が愛用されていたお品を納められたのが始まりです。
正倉院に納められている宝物は約9000点もあるのですが、
毎年その中の5~60点が公開されます。
2019年の正倉院展、
令和最初の正倉院展となる第71回は、天皇陛下の御即位を記念し、
正倉院宝物の成り立ちを示す宝物や、宝庫を代表する宝物、
シルクロードの遺風を感じさせる宝物が出陳されます。
第71回正倉院展の開催日時
第71回正倉院展は、
令和元年10月26日(土)~11月14日(木)
全20日間、開催されます。
会期中無休
最終日の11月14日(木)は、
御即位記念のため、なら仏像館とともに入館無料です。
開館時間は、
午前9時~午後6時となっていて、
特に大勢の観光客が訪れる金曜・土曜・日曜と、祝日は、
午後8時まで開館されています。
ただし、最終の入館は閉館時刻の30分前までとなっています。
第71回正倉院展の会場
第71回正倉院展の会場は、
奈良国立博物館の『新館(西新館・東新館)』で開催されます。
奈良国立博物館には、なら仏像館・青銅器館・東新館・西新館の、
4つのギャラリーがあります。
仏教美術資料研究センターでは、
仏教美術に関連する図書や写真などの資料を収集して、
研究者などに公開されています。
奈良国立博物館
〒630-8213 奈良市登大路町50
TEL:ハローダイヤル 050-5542-8600
FAX:0742-26- 7218
奈良国立博物館の正倉院展会場では、
「音声ガイド」も貸し出されており、
個々の作品の解説を聞きながら観覧することができます。
事前予約制で無料の「託児所」も、会期に合わせて設置され、
子どもさんを託児所に預けて正倉院展を観覧できるという、
サポート体制も取られています。
正倉院展の詳細はコチラから正倉院展の案内をご確認ください。)
第71回正倉院展2019年はいつから開催か チケット前売り券の値段は?
正倉院展の観覧料金
一般1100円、高校・大学生700円、小中学生400円
前売り・団体料金
一般1000円、高校・大学生600円、小中学生300円
オータムレイト料金
一般800円、高校・大学生500円、小中学生200円
となっています。
※本展の観覧券で、名品展(なら仏像館・青銅器館)も観覧できます。
親子ペアチケット
親子で入場される場合は、『親子ペアチケット』特別料金1100円となっており、
昼間の場合は一人ずつの料金と比較してかなりお安く入場して頂けます。
親子ペア観覧券は、
一般1名と小・中学生1名がセットになった割引観覧券で、前売のみの販売です。
販売は主要プレイガイドと一部コンビニエンスストアに限ります。
奈良国立博物館 観覧券売場では販売していません。
オータムレイトチケット
「オータムレイトチケット」は、
混雑が比較的少ない時間帯である月曜日~木曜日の、
午後4時30分以降と、
金曜日・土曜日・日曜日・祝日の午後5時30分以降の時間帯に限って、
使用可能な当日券となっています。
オータムレイト券の発売は、
使用可能になる時間の1時間前から当日券の売り場で発売しています。
団体・障碍者割引
団体料金は、責任者が引率する20名以上の団体の場合、適用されます。
上記料金に関わらず、
障害者手帳をお持ちの場合は介助者1名も含め無料です。
前売り券
前売券の販売は、7月19日(金)から10月25日(金)まで、
奈良国立博物館の観覧券売場のほか、
各プレイガイド、一部のコンビニエンスストア等で、
正倉院展の会期が始まる前日まで販売しています。
特に枚数が限定されているわけではありませんので、
正倉院展に行こうとお考えの場合は、
少しお得な値段にもなる「前売り券」を購入しておくことをおすすめします。
前売り券があれば、
少なくともチケットの購入で並ぶ必要は全くなくなりますので、
かなり時間のロスが減らせます。
前売り券をお持ちの場合は、
そのまま入場口へ行って頂く形で入場してください。
正倉院展が開催される奈良国立博物館周辺にはどのような見どころがあるのか、周辺地域の観光スポットの詳しい情報はコチラで!
奈良博プレミアムカード
奈良国立博物館をよりご利用・お楽しみいただける
『奈良博プレミアムカード』が平成29年4月1日(土)より販売開始しました。
以前、販売されていました『奈良国立博物館パスポート』は、
平成29年3月31日(金)で販売終了し、
平成29年4月1日(土)より、
新制度「国立博物館メンバーズパス」
及び「奈良博プレミアムカード」の販売を開始する事になりました。
★プレミアムカードの種類と料金
[一般] 5,000円
[学生] 3,000円
[家族] 10,000円
★奈良博プレミアムカードの観覧特典
観覧特典は、登録者ご本人のみの特典で、
プレミアムカードをご提示していただくと、便利でお得な特典があります。
○奈良国立博物館での特典
(1) 特別展
有効期間内の開館日に、
記名者本人のみ各展覧会2回まで無料でご観覧いただけます。
(3回目以降の観覧は団体料金適用)
(2) 名品展・特別陳列
有効期間内の開館日に、
記名者本人と同伴者合わせて2名様まで何度でも無料でご観覧いただけます。
○東京・京都・九州国立博物館での特典
(3) 特別展
有効期間内の開館日に、
記名者本人のみ何度でも団体料金でご観覧いただけます。
(4) 平常展
有効期間内の開館日に、記名者本人のみ何度でも無料でご観覧いただけます。
○お得な家族カード
家族カードでは上記観覧特典の(1)及び(2)を、
記名者本人とご家族合わせて5名様までご観覧いただけます。
(3)及び(4)の特典のご利用は記名本人1名様に限ります。
○情報発送特典(※希望者のみ)
(5) 奈良国立博物館だよりの送付
当館の展覧会案内や展示品の見どころ、イベント情報などを満載した
『奈良国立博物館だより』(季刊)をお送りします。
(6) 年間展示案内の送付
当館の1年間の展覧会情報を掲載した「奈良国立博物館展示案内」
(年1回、4~5月頃発行分)をお送りします。
○イベント特典(※事前申し込み、抽選制)
(7) 会員向けの特別鑑賞会を実施
各特別展につき1回、研究員の解説付きの鑑賞会を実施いたします。
実施内容及びお申し込み方法については、その都度ご案内いたします。
国立博物館メンバーズパス
奈良・東京・京都・九州の国立博物館がご利用いただきやすくなる
「国立博物館メンバーズパス」を平成29年4月1日より販売開始いたします。
★メンバーズパスの種類と料金
[一般] 2,000円
[学生] 1,000円
その他の割引特典
奈良国立博物館キャンパスメンバーズ会員の学生の方は、
当日券を400円、職員の方は団体料金でお求めいただけます。
観覧券売場にてキャンパスメンバーズ会員の学生であることを申し出、
学生証をご提示ください。
令和元年の正倉院展 御即位記念特別展 東京国立博物館で同時開催!
天皇陛下の御即位を記念し、
正倉院宝物を中心とした飛鳥・奈良時代の国際色豊かな造形文化に焦点を当てた
特別展が開催されます。
東京国立博物館 御即位記念特別展は、正倉院宝物と法隆寺献納宝物という
日本を代表する文化財が一堂に会する稀有な機会です。
また、令和元年の本年にこそふさわしい、
日本文化を世界に発信する展覧会です。
皇室が守り伝えたかけがえのない日本の美、
今後も受け継がれゆく悠久の美をご覧いただけます。
「正倉院の世界 ―皇室がまもり伝えた美―」
会 期 2019年10月14日(月・祝)~11月24日(日)
会 場 東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜・土曜、11月3日(日・祝)、11月4日(月・休)は21:00まで開館)
休館日 月曜日、11月5日(火)
(ただし10月14日(月・祝)と11月4日(月・休)は開館)
開催は前期と後期に分かれています。
前期は10月14日~11月4日
後期は11月6日~11月24日
https://artexhibition.jp/shosoin-tokyo2019/
●東京国立博物館 御即位記念特別展 正倉院の世界 チケット前売り情報は?
観覧料金
一般1,700円(1,500円/1,400円)、
大学生1,100円(900円/800円)、
高校生700円(500円/400円)、
中学生以下無料 ( )内は前売り/20名以上の団体料金
前売券は、東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ、閉館の30分前まで)、
展覧会公式サイト、各種プレイガイドで、
2019年7月19日(金)~10月13日(日)まで販売。
「お得なチケット!」情報
(1)前期+後期チケット
前売一般 2,800円(税込)
販売期間 7月19日(金)~9月19日(木)
(2)「御即位記念 第71回 正倉院展」+御即位記念特別展「正倉院の世界」セット券
前売一般 2,300円(税込)
販売期間 7月19日(金)~10月13日(日)
当日一般 2,500円(税込)
販売期間 10月14日(月・祝)~11月13日(水)
(3)図録・音声ガイド セット券
前売一般 4,500円(税込)
販売期間 7月19日(金)~10月13日(日)
いずれのチケットも、チケットぴあ、e+(イープラス)、ローソンチケット、CNプレイガイド、セブンチケットで販売。
●東京国立博物館 御即位記念特別展 正倉院の世界で展示される宝物は?
東京国立博物館 御即位記念特別展
「正倉院の世界 ―皇室がまもり伝えた美―」では、
皇室が守り伝えてきた正倉院宝物と法隆寺献納宝物を同時に公開します
正倉院宝物は、
光明皇后が聖武天皇の御遺愛品をはじめとした品々を東大寺大仏に捧げられたことに由来し、
およそ1260年にわたり守り継がれてきた世界的にも比類のない文化財です。
わが国で製作された美術工芸品や文書類などのほか、
「正倉院はシルクロードの終着点」と呼ばれるように、
遠く大陸から持ち込まれた国際色豊かな品々が伝わります。
それらは、奈良時代(8世紀)の日本の文化や技術の精華を示すとともに、
文化と人々の東西交流を確かに示す証でもあります。
また、現在は東京国立博物館が所管する法隆寺献納宝物も、
飛鳥・奈良時代(7~8世紀)を代表するものです。
明治11年(1878)に法隆寺から皇室に献納され、
昭和22年(1947)に国へ移管された宝物300件を指し、
正倉院宝物と双璧をなす文化財です。
両宝物をともに展示することで、
正倉院宝物をとりまく造形文化の世界をより広い視野からご紹介します。
東京国立博物館 御即位記念特別展は、
このように正倉院宝物と法隆寺献納宝物という日本を代表する文化財が一堂に会する稀有な機会です。
また、令和元年の本年にこそふさわしい、日本文化を世界に発信する展覧会です。
皇室が守り伝えたかけがえのない日本の美、今後も受け継がれゆく悠久の美をご覧いただきます。
皇室が守り伝えた正倉院宝物の代表作と法隆寺献納宝物を中心とした作品約110件から、
正倉院宝物の世界を多角的に紹介します。
漆胡瓶(正倉院宝物)と竜首水瓶(法隆寺献納宝物)など、
同じ用途のために製作された作品を並べて展示することで、
時代や素材の異なるそれぞれの造形美の特色を間近にご覧いただけます。
あとがき
秋という季節は、芸術や自然と親しむのに最適な季節ですね。
哀愁に浸りながら、先人たちが生きた時代に思いをはせ、
遥か昔の世界から伝えられてきた正倉院の宝物を観賞し、
ときの移ろいを感じます。
今、私たちが暮らし、生活している道具たちを、
千年後の人たちは見るのことがあるのでしょうか?