朝顔の育て方 種まきの時期と土作り 支柱の立て方 肥料や日当たりは?

豆知識


夏と言えば“アサガオ”
朝顔の花ってシンプルで爽やかな感じがします。

そんな朝顔は育て方もシンプルで簡単!

朝顔を育てようとするとき、種をまいて育てる方法と、
苗を買ってきて植える方法がありますが、
朝顔の栽培を楽しむのでしたら、やっぱり種まきから始めましょう。

アサガオは小学校の教材として栽培されているように、
他の園芸植物と比較しても栽培は簡単な部類です。

あさがおの種をまく時期や土作りから、
肥料はどうするか、支柱の立て方は?など、
朝顔の育て方についてまとめました。

この夏は、ぜひ朝顔を育ててみてください。

  

朝顔の育て方 種まきの時期と土作り

朝顔の育て方 朝顔とは

アサガオは、ヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物です。

原産地は熱帯アジア、ヒマラヤ山麓で、
日本へやって来たのは、
奈良時代末期に遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったものが初めで、
奈良時代、平安時代には薬用植物として扱われていました。

あさがおほど形態が多種多様に変化した園芸植物は、
他にないといわれています。

朝顔の育て方 種まきの時期

鉢作りで最もよいタネまき時期は、
八十八夜以降の2週間以内と言われていて、
4月下旬以降に朝顔の種をまく方が良いのは 理由があります。

朝顔の種を早めにまくと、芽が出るまでに日にちがかかり、
ツル植物なのにツルが伸びずに 花が咲いてしまうからです。

それ以前だと、朝方は寒い時期もあり、
霜が発生し、あさがおの株が枯れることもあります。

朝顔の ちょうど良い発芽の気候は、
気温20℃以上なのです。

3月下旬以降でも、とりあえず発芽はしますが、
可愛いな朝顔の花が見られないこともありますので、
朝顔の種まきは、4月下旬から6月中旬迄がオススメです。

アサガオの花が一番良く咲き、
キレイな花を咲かせるようになるのは種を蒔いてから、
約2ヶ月後ぐらいです。

夏休み頃にあさがおの花を咲かせたいのなら、
5月中旬から下旬にかけて種をまけばいいのです。

もう少し遅く、お盆あたりに咲かせたいのなら、
6月中に種をまけばいいのです。

しかし、6月も中旬を過ぎれば梅雨に入り、
梅雨は雨が多く降って、朝夕肌寒いこともあります。

そのような天候のもとでは、アサガオのツルが、
十分伸びることは出来ません。

6月にアサガオの種を蒔くのなら、6月中旬までには蒔きましょう。

朝顔の育て方 土作り

まず、植木鉢と土を用意するのですが、
植木鉢の大きさは1号、2号・・・のように、
「号」という単位でサイズを表します。

1号は約3cmですので、
観賞用に本植えするには5号か6号が適しています。

アサガオは弱酸性で保水性の良い土を好みますが、
園芸用に市販している培養土なら、ほとんどが使用できます。

発芽させる土は、赤玉土:5 川砂:1 腐葉土:4 の割合が、
朝顔の発芽に適しています。

本植えの土は、
赤玉土:5 堆肥:2 腐葉土:2 くん炭:1の混合土を用います。

朝顔の育て方 種をまく

ホームセンターや園芸店などで売っているアサガオの種の中には、
「発芽処理済み」と書かれている種があります。

発芽処理済みの種なら、そのまま種まきすればいいのですが、
アサガオのタネは外皮がかたいので、発芽処理済みのタネ以外は、
タネの先端の尖っている部分をつめ切りなどで傷をつけるようにします。

タネを一晩水に浸してからまくと、発芽がよくそろいます。

またタネの黒いスジのある部分を上にし、腹を下に、
先端の尖った方が上になるよう、ピンセットで1粒ずつ丁寧に斜めにまくと、より発芽生育がよくなります。

6~7センチの発芽用ポットなら2粒、トレイなら適度な間隔をあけて植え、
発芽させます。

種子を埋める深さは1から1.5cm程度で、
発芽するまでは、日当たりの良いところに置いて、
土の表面が乾かない程度に水をやります。

種をまいて4~5日すると発芽します。

十分に日光に当て、
苗がひょろっと伸びすぎないように注意します。

双葉が出たら、元気そうなものを残し間引きします。

鉢土の表面が乾いたら十分に水を与えますが、
夕方以降は徒長しやすくなるので、
午後3時以降は苗のしおれがない限り水やりは控えます。

この育苗時期に肥料切れを起こすと、
生育が著しく劣るので定期的に液肥を与えます。

朝顔の育て方 本植え

本葉が3~4枚出たら、前の鉢の土をつけたまま、
15cm鉢以上の大鉢に定植します。

用土は有機質に富んだ肥沃な用土がよく、
赤玉土5:堆肥2:腐葉土2:くん炭1の混合土にします。

日当たりのよい場所に置き、時々鉢を回して、
まんべんなく鉢に日が当たるようにします。

肥料切れを起こさないよう月に1度置き肥を与えましょう。

アサガオは戸外で育てるため、
梅雨時の大雨は鉢内が過湿になりやすいので、
本植えは浅植えにします。

鉢土は7分目くらいにすると、雨後乾燥しやすくなりますので、
梅雨明け後には、増し土をしましょう。

朝顔の育て方 支柱の立て方は?

本植えのとき、鉢栽培では通常行灯あんどんと呼ばれる、
3本の支柱を3つの金属の輪でとめたものがよく用いられます。、

しかし、これらの支柱はツルが自然に巻き付かないことが多いので、
適当に誘引する必要があります。

市販されているアサガオ用の支柱を立て、
伸び出してきたつるは鉢の上部より見て、
左巻きになるように巻きつけます。

朝顔の花を外側に向いて咲かせるには、
つるについている葉が支柱の外側に出るよう調節します。

つるが伸びてきたら一番づるを伸ばして巻きつかせ、
支柱の上部末端まで絡んだら先を摘み、
途中から出る側枝もすべてかき取ります。

朝顔の育て方 肥料や日当たりは?

朝顔の育て方 肥料や水のやり方は?

肥料の多く含む土で朝顔を栽培すると、
葉っぱばかりが多く茂り花が付きにくくなります。

たとえ、肥料の量が適正であっても、水はけの悪い土では、
肥料が地中に蓄積しやすくなり、肥料過多となります。

液肥としてハイポネックスなども有効であり、
説明書に準じて適宜希釈し、水やりの替わりに使用しましょう。

朝顔の育て方 日当たりは?

アサガオは生育に強い光を要求するため、
南向きの日当たりのよい場所が適しています。

日照がない状態で温度が高いと、
ひょろっと伸びるだけで、ひ弱な朝顔になり、
花をつけることができません。

アサガオの花は夜の光に敏感に影響します。

夜に本の文字が読める程度の明るさがある場所では、
あさがおの蕾つぼみは付きにくくなります。

部屋のカーテンを閉めて、
外に咲く朝顔には 光が当たらないようにしましょう。

朝顔の育て方 あさがおの開花

朝起きるとすでにアサガオの花は開花していて、
薄暗い早朝の時間でさえも開花しています。

アサガオはいったい、何をサインに花を咲かせるのでしょうか。

実はあさがおの花は、前日の日没を合図にして、
開花をスタートさせるのです。

前日の日没から 一定の時間が過ぎると、
あさがおの花は開花しだします。

アサガオは「短日植物」と言い、
一日の日照時間が短くなることを朝顔が感知し、
開花させる性質を持っています。

朝顔の育て方 アサガオの種を採る

アサガオを育て、花を咲かせ、可愛いあさがおの花を楽しんだ後は、
翌年の楽しみに 種を採っておきましょう。

花が終わると莢が膨らみだします。

黄色から茶色くなってきて、
莢がカラカラに乾き茶色くなったら、
莢に入っている種をそのまま採りましょう。

花びらのすぐ下の葉である萼が、
水分が無くなり反り返っていれば、種を採るタイミングです。

莢は、紙袋などに入れて乾燥させ、
乾燥後に、莢から種を出します。

種はチャック式のビニール袋や缶などに入れ、
冷蔵庫のような冷暗所に保管します。

次の年も可愛いアサガオを咲かせるには、
しっかり乾燥させることが大事です。

お菓子などに入ってる乾燥剤を一緒に入れて保管すると、
2~3年は発芽率も落ちません。

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あとがき

アサガオの花ならベランダでも簡単に育てることができて、
夏らしい雰囲気がとてもいいですね。

でも、咲き始めたら 
冷房の効いたお部屋の中に入れてあげないと、
暑すぎて、夏バテ朝顔になりそうですね。