シクラメンの花は美しいですね!
秋から冬、そして春にかけて、
赤や白・ピンクの香り高い花をつけるシクラメンが一鉢あるだけで、
お部屋の中を明るく暖かくしてくれます。
そんなシクラメンは多年草ですので、
上手な育て方をすれば何度も繰り返し美しい花を咲かせてくれます。
シクラメンの育て方で、
冬が過ぎて花が終わった後のシクラメンをどのようにすれば、
ふたたびきれいな花を咲かせてくれるのでしょうか?
そのポイントは、ちゃんと『夏越し』させ、
9月に『植え替え』を行ってあげることです。
花が終わったシクラメンを、
うまく夏越しをさせる方法や、
繰り返しシクラメンの花を咲かせるための、
植え替えの仕方についてまとめました。
シクラメンの育て方 冬が過ぎて花が終わったらどうするの?
冬間近の11月くらいから咲き始めるシクラメンですが、
シクラメンの花は上手に育てると、
3月~4月、少し暖かくなるまで、長く咲いていてくれます。
シクラメンは球根植物で多年草なので、
夏越しをさせることで、次のシーズンも花を楽しむことができるのです。
花が咲いている時期でも枯れかけた花は摘み取ります。
花がらを摘むときは、茎の根元に近い部分をつかみ、
ひねるようにして引っ張って取ってください。
土に近いところで切るため、はさみを使うと雑菌が入り、
病気になりやすくなってしまうので手で摘んでください。
そのまま放っておくと種をつけようとしてしまい、
他の花が小さくなったり蕾が育ちにくくなってしまいます。
その状態がずっと続いてしまうと、
花が咲く時期のはずなのに花が咲かなくなってしまったり、
株が弱りきって枯れてしまうなんてこともあります。
枯れた葉も同様に取ってしまってください。
新しい蕾が出てこなくなったら、
今咲いている花が最後になります。
シクラメンの花は4月下旬から5月になり気温が高くなってくると、
だんだんと花の数は減少し、
葉や茎も枯れたり黄色く変色したりしてきます。
このような状態になってきたら、
そろそろ休眠体制に入るタイミングです。
シクラメンは多年草なので、
夏のあいだはしっかり休眠させ夏越しすると、
秋になったら再び生育を始め、美しい花を咲かしてくれます。
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シクラメンの育て方 夏越しの仕方は?
シクラメンの花は、中近東から地中海沿岸など、
雨季と乾季がある地域に原産する植物です。
ですから、
雨季に花を咲かせて乾季に休眠するという性質を持っています。
雨季が開花時期と言っても、
日本の梅雨とは違って涼しい季節のことで、
日本の冬のことです。
また、暑い乾季にあたるのは日本の夏のことです。
そのため、
日本で一般的な育て方で生育するシクラメンは、
秋から春にかけて花を咲かせ、夏に休眠するのです。
さらに日本の夏は、アフリカや中近東、地中海沿岸地域の乾季よりも、
湿度がかなり高くなりますから、
夏の休眠期には湿度対策がとても重要になります。
休眠体制に入る時期になると、
もう花はなくなり、葉や茎もほぼ枯れているはずですので、
残っている葉っぱは根本からねじってカットします。
水やりも完全にストップし、カラカラに乾かすようにし、
肥料も同様に与えずにおきます。
7月になったら、水や肥料も一切与えない状態のまま、
風通しのよい日陰で雨が当たらない場所に移動させてください。
日本で一番湿気が高い梅雨の時期に乾燥させ、
日差しも強く一年で一番暑い頃に、風通しの良い涼しいところで、
雨にあたらないようにして休眠させます。
ちょっと大変ですが、
この次もきれいな花を咲かせてくれるためですから、
心を籠めてお世話してみてください。
このまま8月下旬まで休眠させます。
シクラメンは球根植物ですので、
休眠期には葉や茎、花は枯れてしまっていますが、
球根だけは土のなかで生きています。
夏越しには休眠させる方法と休眠させない方法の2種類がある
夏越しには休眠させる方法と休眠させない方法の2通りあり、
地上部を枯らす休眠法と、
葉を残した状態で夏越しさせる非休眠法があります。
休眠させて夏越しすると、
花を咲かせ始めるのが1ヶ月ほど遅れますが、
休眠させた方が比較的簡単に夏越しできます。
【休眠させる方法】
花の時期が終わったら徐々に水をあげる回数を減らしていき、
春の終わり頃になったら完全にストップさせます。
地上部に葉が残っていても、
かわいそうですが水は与えないでください。
9月頃に植え替えを行うまで、
水やりも追肥の必要もありません。
湿気の高い環境だと、
カビが生えて球根が傷むことがあります。
水が切れると葉が枯れてくるので、
枯れた葉は摘んでしまってください。
葉が完全に枯れたら風通しの良い日陰に置きましょう。
シクラメンは暑さと過湿にとても弱いので、
夏でも涼しい場所で管理してください。
【休眠させない方法】
花が咲き終わったら、
風通しの良い半日陰の場所に置いてください。
シクラメンは暑さが苦手なので、
できるだけ涼しいところに置きましょう。
水のあげすぎによる過湿や病気に注意しながら、
枯れた花や葉は摘み取っていってください。
葉を残したまま休眠させずに夏越しする方法は、
休眠させる方法よりも比較的簡単に来年も株を残せると言われています。
ただし、休眠させたシクラメンよりも、
翌年の花つきがグンと悪くなってしまうというデメリットもあるので、
注意しましょう。
途中で葉数が急に減りはじめたら、
休眠の準備を始めた証拠なので、
そのまま休眠させてしまいましょう。
休眠させる方法も休眠させない方法も、
8月~9月に生長が始まります。
無事に夏越しができて、葉が次々と芽生え、
蕾を持ち、再度開花を見られたら最高に嬉しいものです。
大型のシクラメンは、夏越しが実に難しいのですが、
シクラメンの中でも、
ガーデンシクラメンはやや耐暑性も耐寒性もあって、
育てやすくなっています。
しかし、耐暑性が強くなったとはいえ、
やはり暑い夏は半日陰の涼しいところで管理する方がよいです。
休眠させる方法にすると花が咲き始めるのが少し遅くなりますが、
休眠させない方法よりも簡単に夏越しができます。
休眠させない方法は株がひとまわり大きくなり、
11月頃から花をつけ始めます。
シクラメンは夏越しさせるのが難しいですが、
ぜひチャレンジしてみてください。
シクラメンの育て方 植え替えの仕方は?
8月の下旬から9月頃になると、
また生長が始まりますので、植え替え作業を行います。
シクラメンの植え替えに最適な時期は、
9月中旬から10月中旬にかけてで、
夏の暑さが一段落した頃が適期です。
去年よりも一回り大きな植木鉢を用意し、
球根が半分から1/3ほど地表に出ている状態にして植え付けましょう。
あまり株を大きくしたくないときは、
鉢の大きさはそのままで新しい土を入れ替えるようにして植えましょう。
水はけの良い土で、清潔な、新しい用土を使いましょう。
小粒の赤玉土を6割、腐葉土を4割混ぜたものに元肥を入れたもの、
または、
赤玉土6:腐葉土2:完熟堆肥2の割合でフレンドした土に、
緩効性肥料(ゆっくり効いていく肥料)を加えたものなどが適しています。
シクラメンは1年間も同じ鉢植えで育てていると、
土の中の肥料分を吸いきってしまっています。
土自体も劣化しているので、新しく植え替えてあげないと、
来年も立派な花は咲かないのです。
植え替えるとき、球根の表面を触って見て、
しっかりしているかチェックします。
古い根や傷んだ根を取り除き、休眠株は軽く土を落として、
基本は根鉢を崩さないように優しく扱います。
葉や茎、球根に水がかかると腐ったり病気になりやすいので、
水やりに便利な底面吸水鉢に植えるのがお勧めです。
水やりするときは、
この球根部分に水が当たらないようにするのがポイントで、
葉っぱにも水をかけてはいけません。
土の表面にそっと与えます。
土の表面が乾いたら水やりしますが、
過湿には注意が必要で、乾かし気味に管理しましょう。
植え替え後、気温が低下していくとともに、
徐々に球根の生育は盛んになっていきます。
寒くなってしまうまでに根を張らせておくと、
花付きが良くなり元気に育ちます。
植え替え後しばらくして球根から白い根が出てきたら、
休眠は成功です。
そのまま育てていけばまた花を咲かせてくれます。
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あとがき
赤やピンクのシクラメンの花を、
クリスマスシーズンによく見かけます。
シクラメンの花はちょうどクリスマスの頃が見頃なんですね。
シクラメンは夏の間の管理が少し難しいので、
次の年もちゃんと花をつけてくれるように、
しっかりお世話してあげてなくてはいけませんね!