桃の節句の食べ物の由来 はまぐりとちらし寿司 ひなあられと菱餅の意味は?

春の行事


桃の節句はひな祭り、
灯りをつけましょボンボリに~♪
ひな祭りパーティーは、ハマグリのお吸い物とちらし寿司が定番です。
雛祭りのひな壇に飾る菱餅や雛あられなども、
雛祭りの献立とともに、どのような由来や意味があるのでしょうか。
ひな祭りパーティーでの話題として、
知っていると、ちょっとハナタカですよ!

  

桃の節句の食べ物の由来 はまぐりとちらし寿司を食べる意味は?

桃の節句といえばひな祭りですが、
お友達を招いてひな祭りパーティーをされる方も多いと思います。

女の子のおられる家では、お誕生日会と同じように楽しみな行事です。

ひな祭りパーティーでは、ひな人形を飾り、
みんなでひなまつりの御馳走を食べて楽しいひと時を過ごします。

そのひな祭りパーティー、ごちそうのメニューと言えば、
やはり『ちらし寿司』が喜ばれるようです。

ケーキ屋さんでは、ひな祭りケーキが売られていて、
ひな祭りパーティーを盛り上げてくれます。

ちらし寿司には、ハマグリのお吸い物がよく合いますが、
ハマグリは古来よりおめでたい貝とされ、
ひな祭りにはつきものの食べ物のひとつでした。

ちらし寿司は、お祝いごとに食べられるというイメージがありますが、
これにもきちんと意味があります。

ちらし寿司自体に意味があるのではなく、
その具に意味が込められています。

例えばレンコンですが、
こちらは将来の見通しがよいという意味があります。

そして海老には腰が曲がるまで長生きできるようにという意味があります。
さらに上に飾られたえんどう豆には、
「将来まめにはたらけるように」という意味が込められています。

ハマグリはおめでたい貝とされていますが、
どのようにおめでたいのでしょうか。

ハマグリの貝殻はどれも同じに見えますが、
それぞれをよく見ると形や大きさ、色や模様が微妙に異なっています。

二つに分けた貝殻は別の貝殻とは決して一対になりません。

ハマグリを供えて良縁祈願するわけは、
ピッタリと重なって一対となるのは、
同じハマグリの貝殻どうし以外にないことからなのです。

ハマグリは昔から夫婦の仲睦ましさや、女性の貞節の象徴として、
ひな祭りや結婚式の祝い膳として、
お吸い物にしていただく風習がありました。

そして、ハマグリは食べるだけでなく、
ひな祭りの際には必ずひな壇に供えられました。

旧暦の三月三日は、現在でいえば四月上旬頃にあたり、
潮干狩りが始まる季節で、
貝が最もおいしい旬の時期でもあったことから、
ひな祭りにハマグリを食べたり、飾ったりする風習の背景にもなりました。

また、ハマグリの貝殻を並べて対になるものを選ぶ、
『貝合わせ』という競技も生まれました。

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桃の節句の食べ物の由来 ひなあられと菱餅の意味は?

桃の節句におひな様を飾るとき、
ひな壇には必ず『菱餅』が飾られます。

ひな祭りになぜ菱餅を飾るのか、
『菱もち』の由来をたどると、やはり古代中国に行きつきます。

ひな祭りのルーツでもある上巳の日に、
『母子草』を入れた餅を食べる習慣があり、
日本にそれが伝来したのが、菱餅の始まりです。

母子草とは、春の七草のひとつで、『御形(ゴギョウ)』といいます。

しかし、日本で『母子草』の入手は容易ではありません。
その上、「母子草をついて餅にする」ということが、
縁起が良くないとされてていたため、
母子草に代えて香りが強く、
邪気を払う力があるとされる『よもぎ』を使うようになりました。

よもぎの葉を蒸したものが入った緑色の餅を草餅と言います。

江戸時代初期になると、ひな祭りには、草餅を菱形に切って、
菱餅としてひな壇に飾ったり、食べたりするようになりました。

菱餅は何故、赤・白・緑の三色で菱形?

何故菱形にしたのかに関しては、
子孫繁栄と長寿をもたらすとされる菱の実の形を模して、
菱の実を食べて、千年ほども長生きをした仙人にちなんだという説や、
菱形は長寿の形だからとか、
菱形は女性を象徴する形だから…など諸説あります。

当時の菱餅は、よもぎを用いた草餅と、
菱の実を入れた白い餅を組み合わせた、「緑と白」の二色でした。

『緑』は厄除けや健康、新緑、新芽、
『白』は清浄や長寿、子孫繁栄、雪解けなどを意味します。

明治時代に入ると、クチナシの実である山梔子で赤身を付けた餅も加えられ、
『赤』は魔除けに効くとされ、桃の花にも通じると考えられていたのです。

こうして菱餅は、現在でもおなじみの『緑・白・赤』の三色となりました。

三色の餅を重ねることで、雪が解けて、新芽が吹き、桃の花が咲くという、
春の訪れを表しています。

ひな祭りには、菱餅と一緒にひなあられも飾られます。

ひな祭りで供えられる『雛あられ』は昔、
野外でひな遊びを楽しむための携帯食だったとされています。

女の子がひな人形を持って野山や川、海に足を延ばし、
おひな様に春の景色を見せる『ひなの国見せ』という風習があり、
その時、雛あられを持って行ったということで、
雛あられを炒るときの爆ぜ具合で吉凶を占ったりもしたそうです。

関東と関西では、雛あられに違いがあります。

関東の雛あられは、原料がうるち米で、大きさは米粒大、
砂糖で味付けされていて甘いのです。

一方、関西の雛あられは、原料がもち米で、大きさは直径1センチほど、
醤油や塩で味付けされている餅から作られた「あられ」で、
関西風の雛あられは、菱餅を砕いて作ったという説もあります。

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あとがき

おひな様を飾ったその前で、お友達と遊んだ思い出は、
ずいぶん前のこととなりました。
夕日丘三丁目のような風景が思い出されます。
活き活きとしていた時代だったと。。。。