イースター2019年はいつ?復活祭とはどんな日でエッグとウサギの意味は?

春の行事


イースターって本当はどんな日なのかご存知ですか?
イースターといえば、きれいに色づけされた卵が思い浮かびますが、
イースターの起源や、卵との関係はあまり知られていません。
ディズニーランドやUSJでは、イースターの特別イベントが催されますが、
イースター復活祭とはどんな日で、
2019年のイースターはいつなのか、
イースターエッグや、
イースターとウサギの関係についてまとめてみました。

  

イースター復活祭2019年はいつ?

イースターは、イエスキリストが復活した日とされていますが、
その日が一体いつなのかは定かではないようです。

しかし、キリスト教の中でイースターは、
春分の日以降の満月の次の日曜日とされています。

ですから、
2019年の春分の日は3月21日で、その日が満月ですので、
次の最初の満月は4月19日になります。

そして、4月19日は金曜日ですから、次の日曜日、
つまり2019年は、4月21日がイースターです。

イースターという日は、日本では最近まで馴染みが薄かったのですが、
2010年代に入ってから「イースター」(復活祭)の要素を取り入れたイベントの開催や、
商品展開が各業界でされ始めています。

東京ディズニーランドでは4月〜6月期のイベントとして、
2010年から「ディズニー・イースターワンダーランド」
(2014年より「ディズニー・イースター」に改称)を開催しています。

またユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)でも2013年より、
「ユニバーサル・ イースター・セレブレーション」を開催しています。

さらにテーマパークのイベント以外でも、
2011年よりイースター限定商品を展開しているサーティワン アイスクリームの他、
2015年時点でイースター商戦に力を入れる百貨店や、
菓子メーカーが出てきているなど、
イースターはクリスマスやバレンタインデー、ハロウィンに続く、
第4のイベントとして注目を集めているのです。

ただし、日本がキリスト教国ではないということもあり、
これらのイベントと同様に宗教的色彩は大幅に薄められています。

また、
10月末という季節イベントの少ない時期に行われるハロウィンなどと比べると、
イースターはちょうど桜の花見や卒業・入学シーズンにあたり、
日付が毎年変動するという要素もあるため、
いまのところどこまで定着するかはわかりません。

イベント好きの日本人、商魂たくましい日本人ですから、
何かとこじ付けてビジネスチャンスを狙っているようですが、
イースター復活祭からは、どのようなキャッシュポイントが生まれるのでしょうか。

イースター復活祭とはどんな日?

イースターは日本では「復活祭」といわれ、
十字架にかけられて死んだイエス・キリストが、
三日目に復活したことを記憶する、キリスト教において最も重要な日なのです。

この日は多くの教会で、
キリストが復活した日として、特別な礼拝を行います。

イエス・キリストは、紀元前6年~4年に、
イスラエルはダビデの町ベツレヘムで、
母マリア、儀父ヨセフの元に生れたとされています。

イエスの幼年期や少年期については不明な点が多いのですが、
イエスが12歳の時、すでに旧約聖書を理解していたという旨の記述が見られ、
宗教活動を始めました。

イエスは病人を救い、死者をよみがえらせたという数々の奇跡を起こし、
多くの弟子ができていきました。

イエスが宗教活動の中で世の中に対する数々の批判を行ったことは、
神殿貴族であるサドカイ派に対する大きな脅威だったため、
ローマ帝国に訴えられ、エルサレムのそばのゴルゴタの丘で十字架刑に処されました。

イエス・キリストは金曜日の昼頃、
十字架上での6時間にわたる苦しみの後、息を引き取られました。

翌日の土曜日は活動が厳しく制限されている安息日であったため、
その日のうちに遺体はユダヤ人議会の議員、
アリマタヤのヨセフの私有墓地に収められました。

3日目の日曜日の朝、
夜が明けるのを待ちかねていた女たちはいそいで墓に向いました。

ところが驚いたことに墓は空で、 
キリストは、死を打ち破って復活されたのだとされました。

そしてこの日が復活の日、イースターとされたのです。

宗教的に、また歴史学的においても、いろいろな解釈がありますが、
イースターと呼ばれる復活祭は、キリストが蘇ったこの日を記憶するものです。

イースターという日は、
キリスト教的にはかなり重要な意味合いがあったものの、
それらは薄れていき、どちらかといえば、
「カラフルな卵が可愛いポップなイベントの日」という認識が広まっているようですね。

イースター復活祭 イースターエッグとウサギの意味は?

イースター・エッグの起源を語る物語は数多く存在します。

卵が象徴するものは、墓と、そこから抜け出すことによって復活する命です。

赤は、卵で示されるように、キリストの血によって世界が救われることを表し、
またキリストの血によって人類が再生することを表しています。

起源としての根強い伝統は、
イースターを祝うとき友人に赤く染めた卵を贈るというものがあります。
この習慣はマグダラのマリアに起源があります。

キリストの昇天の後、彼女はローマ皇帝の元に赴き、
赤い卵を贈って「イエスが天に上げられた」ことを示しました。

それは、イエス・キリストの復活は赤い卵と同様、
ありえないとある皇帝が言ったためでした。

それから彼女はキリスト教を説き始めたのです。

さらに言えば、
イースター・エッグの伝統は四旬節の間の節制(断食)が終わることを祝うためでした。

西方教会では、卵は「肉類」と同様に見られ、
四旬節の間は食べることを禁じられるのです。

同じく、東方教会では、血を流さずに採られる卵は酪農食品に分類され、
大斎中は肉や魚とともに禁食の対象となりました。

イースターには、イースターエッグを運んでくるとされる「うさぎ」が、
シンボル的な感じで登場します。

つぶらな瞳で、ちょこちょこ動いて、
なおかつカラフルに彩られた卵を運んでくるうさぎはカワイイですね。

その姿を想像するだけでも愛くるしいです。

しかし、
実はうさぎは、もともと聖書では「けがれた動物」とされていたのです。

ユダヤ教など、一部の宗教では、
・反芻するが、蹄の分かれていない動物
・蹄が分かれているが、反芻しない動物
・水中に棲む、ヒレと鱗を持たない生物
・翼のある汚れた生物
・翼のある四つ這いで歩行する生物
・足にかぎづめのある生物
・地を這う生物
などを、不浄な生き物としていました。

キリスト教の場合、宗派や教派によって不浄の概念が異なります。

北欧神話ではうさぎの特徴が「縁起物」とされていました。

うさぎはたくさん子供を産む特徴を持っているので、
それが「新しい命」として、再生や復活に結びついてイースターの象徴になったのです。

うさぎはなんと、
最初の子供がお腹にいるうちから次の子供を宿すことができ、
1年に何回も出産する動物のようです。

うさぎは、北欧神話では春の女神エオストレが従えていた動物でもありました。

春の女神とは、動植物の新しい命が芽生える季節を連れてくる女神で、
つまり、「命のパワー」を感じさせる存在という解釈です。

キリストの復活→新しい命(再生)→命のパワー→命をたくさん生み出すうさぎ!!

キリストの復活を目撃したうさぎが、
その復活を人々に知らせたエピソードから、
イースターの象徴になったという説もあります。

創作童話っぽいのですが、
「イースターのうさぎ」の由来はというと、

キリストが処され、洞窟のお墓に入るとき、
1匹のうさぎが紛れ込みました。

うさぎはその洞窟の中で、キリストが復活するのを目撃したのです。

うさぎはそれを人々に知らせようとしますが、
人間の言葉が話せません。

そこで、命の象徴である「卵」に、
キリストの復活を強調するために色を塗り、人々に届けたということです。

ですから、イースターのうさぎは卵を運んでくるのですという説なのです。

あとがき

イースターがクリスマスやハロウィンのように、
一大イベントとなる日は来るのでしょうか?
復活ということで、何かにリベンジする人に、
卵料理をごちそうする日なんてどうでしょうか?