出雲大社の歴史 神様のパワーと縁結びの効果と由来 参拝のご利益は?

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出雲大社の歴史は、
神話や古事記にも見られるように、
神様のパワーに満ち溢れています。
その出雲大社の縁結びの効果と、
出雲大社が縁結びの神と言われる由来や、
参拝のご利益についてまとめました。

  

出雲大社の神様と歴史

神代の時代から続く最古の神社 出雲大社には、
神話に登場する神々をお祀りしたおやしろが幾つもあります。

島根県の出雲は神々が住まう地として、
また、日本神話の里として有名で、
その中心となるのが出雲大社です。

威容を誇る壮大な神殿が、
数千年の時を超えて厳かに建っています。

八雲立つ出雲大社の境内には、
神聖で荘厳な“気”の流れが満ち溢れ、神代の世界が今に至るまで、
連綿と存在している気配を感じさせられます。

出雲大社は島根県出雲市大社町に鎮座し、全国の神様が集うお社で、
出雲国第一の神社です。

正式名称は『いずもおおやしろ』ですが、
一般的には『いずもたいしゃ』の名で親しまれています。

古代より明治4年までは杵築大社(きづきたいしゃ・きづきおおやしろ)と、
呼ばれていましたが、
明治4年に出雲大社と改称されました。

創建は古く、神代の時代とされていますが、
詳しくは不明です。

創建のいきさつは『古事記』『日本書紀』が伝える
出雲神話の中の「国譲り」の場面に記されています。

『古事記』が編纂されたのは和銅五年(712年)のことですから、
既にこの頃には出雲大社は存在していたと思われます。

出雲大社は神代の昔に、天照大神の命によって神々が作られた、
貴いおやしろなのです。

こうして創建された出雲大社は、古代より重視され、
平安時代後期から中世になると、
出雲国の一宮として重要な位置づけとなり、今日に至ります。

出雲大社 神様のパワーとは

出雲大社の主祭神は大国主大神ですが、
神仏習合の影響で鎌倉時代からは天台宗の鰐淵寺と関係が深まり、
鰐淵寺は出雲大社の神宮寺も兼ね、
中世のある時期からスサノオノミコトを祭神とした時期もあったそうですが、
現在は大国主大神が主祭神になっています。

この本殿に参拝すると、
大国主大神の強大なパワーや精神力が授かるのです。

御本殿の背後の八雲山の麓にあるのが素鵞社で御祭神はスサノオノミコトです。

スサノオノミコトは天照大神の弟神で、ヤマタノオロチを退治した英雄です。

大国主大神の父神で大神に国造りの大任を授けられたことで知られています。

この素鵞社もスサノオノミコトのパワーにより強力で、
実行力とプラス思考の力が授かると言われています。

出雲大社の大しめ縄

拝殿には、
長さ6.5m、重さ1トンの巨大なしめ縄がかけられています。

このしめ縄の下にパワーが宿っていると言われます。

拝殿の奥に、大国主大神が祀られている御本殿があります。
「天下無双の大廈(=ひさしのある家)といわれるほど壮大で、
高さ24mもありますが、古代には高さ48mあったと言われています。

境内の西にある神楽殿も壮大な建築で、
正面にかかる大しめ縄は長さ13.5m、重さ4.4トンで、
圧倒されるほどの巨大さで日本最大のしめ縄です。

この大しめ縄の下もパワーが強いと言われ、
開運のご利益があると多くの人が参拝されます。

出雲大社 縁結びの効果と由来

出雲大社のご利益といえば、まず『縁結び』があげられますが、
なぜ縁結びの神様といわれるのでしょうか。

一つには主祭神の大国主大神は、
神話の世界で最も多くの妻を持っていたからといわれています。

また、二つ目には、
出雲大社には10月になると全国から神様が集まってきて、
縁を結ぶ神議(かむはかり)という神事が行われていたことによると言われます。

一般に10月のことを『神無月』といいますが、
出雲地方では日本国中の神様が集まってきて会議をするので、
『神在月』といいます。

大国主大神は皇孫に国を譲り幽世の神事を行うことになりましたが、
これは人には見えない、耳には聞こえない、神や霊魂の世界のことです。

そこで、目に見えない神々の世界を治めるため、
毎年、10月になると全国から神々を集めて人々の縁組などについて、
会議を行っているのです。

ここから出雲大社が縁結びの神様といわれるようになったのです。

江戸時代には「出雲は仲人の神」といわれていたそうです。

出雲大社の縁結びの縁とは、男女の仲に限らず、すべての縁を言います。
つまり、
人、職場、社会、お金、健康などの縁も含まれます。

出雲大社 参拝のご利益は?

出雲大社のご利益は、縁結びだけではありません。
人間関係力アップ、人脈作り、出会い、金運、開運、除災招福、子宝、安産、家内安全、国家鎮護などにご利益があるとされ、
年間二百万人もの人が参拝に訪れるのです。

また、
平成二十五年(2013年)は、伊勢神宮とともに、式年遷宮が行われましたので、
ますます訪れる人が増えて、出雲地方は大変な賑わいを見せました。

出雲大社の式年遷宮とは

『遷宮』とは神社の本殿の修復、修造のために、
御神体を本来の社殿からお遷しし、
修造後、再び社殿にお還りいただくことです。

出雲大社では遷宮を六十年に一度行ってきました。

国宝である現在の御本殿は延享元年(1744年)の造営で、
これまで三回の遷宮が行われてきました。

遷宮に当たり、
平成二十年に御祭神の大国主大神を御本殿から御仮殿にご遷座される
仮殿遷座祭が行われました。

その翌二十一年から、
御本殿と摂社、末社などの修造工事がすすめられてきました。

平成二十四年には修造工事も終わり、
夏には新しく生まれ変わった御本殿が姿を現しました。

平成二十五年五月十日
大国主大神が修造の終わった御本殿にお還りになる、本殿還座祭も無事に行われ、
その後は様々な奉祝行事や記念行事が行われました。

地元の出雲神楽や石見神楽はじめ、全国から80団体を招いて、
伝統的舞踏、神楽、歌舞伎、能楽、コンサートなどを、
29日間奉納し、多くの観光客や参拝者が訪れました。

伊勢神宮は二十年に一度、出雲大社は六十年に一度の遷宮で、
両社の遷宮か重なることは少ないので、
この年のご利益はより強力だと言われました。

境内の銅鳥居の横に置かれた神馬神牛像は銅製で、
地元の人たちからは「かねおまさん」と呼ばれ親しまれています。

馬は神霊を招く尊い動物とされ、
この馬の鼻のあたりを撫でると、
子宝に恵まれ安産になるご利益があると信じられ、
参拝者はみな馬と牛を撫でてごろ益を祈願しています。

出雲大社 参拝方法

出雲大社の神域は、
日本最古の神社建築様式の国宝が建ち並ぶパワースポットです。

松並木の参道を行くと、まず戦後最大の木造建築である拝殿があり、
ここで参拝者は拝礼します。

ふつう神社の拝礼は、二拝二拍手一拝ですが、
出雲大社では『二拝四拍手一拝』と特殊です。

手を合わせるときは、両手の指の節と節が合わさると、
節合わせ(不幸せ)になると言われるので、右手を少しずらすそうです。

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あとがき

出雲大社にカップルで参拝すると、
別れるって噂がありますが、
それはどこの神社にもあるような噂です。
出雲大社の噂は、
出雲大社にいる神様が仲のいいカップルを見て、
ヤキモチを焼いて別れさせる何ていう話も訊いたことがあります。
なのに縁結びの神様?って思うかもしれませんが、
別れるも別れないも、
恋人同士であるカップルの問題ですので、
単なる噂ですし、
出雲大社で結婚式をあげる人も多いのは現実です。