青蓮院門跡ライトアップ秋 好文亭特別公開と将軍塚青龍殿へのアクセス

秋の行事

青蓮院門跡のライトアップ2018年秋
紅葉の見頃はいつでしょうか?
青蓮院門跡とはどういう寺院で、どんな見所があるのでしょうか?
青蓮院門跡好文亭特別公開や、
青いライトが美しい夜間拝観の日程をお知らせします。
青蓮院飛び地境内の将軍塚青龍殿大舞台から見る京都の夜景も
ぜひご覧いただきたい秋のライトアップポイントです。

  

青蓮院門跡ライトアップ2018 紅葉の見頃

青蓮院門跡のライトアップ

大きな木のあるお庭一面に、青いライトが敷き詰められ、
数分おきに変わります(回廊に暫時座って見ていられます)幻想的です。

外のお庭を歩いて回ると、
池の水面に映るモミジが大変綺麗です。竹林もあります。

混み合いますので1時間〜1時間30分くらいの所要時間が必要です。

青蓮院門跡のライトアップは、
青蓮院のご本尊『熾盛光如来(しじょうこうにょらい)』のちなみ、
「光の由来」~熾盛の光の曼荼羅~をテーマとして開催されます。

池泉回遊式庭園や本堂など、境内全域がライトアップされ、
幽玄な世界を繰り広げます。

熾盛光如来の「光」をあらわすライトアップ

青蓮院門跡では、毎年春と秋に、夜の特別拝観、ライトアップを開催しております。
大小1,000の照明器具による芸術的なレベルの高い景観照明です。

既に恒例となっておりますが、
いったい何故、青蓮院で夜の特別拝観を実施するのでしょうか。

ご本尊の熾盛光如来は、光そのものであり、
その化身の不動明王(国宝青不動明王を祀る)も炎の光を背負っておられ、
青蓮院は光との関係が大変深いのです。

青蓮院は、江戸時代に仮御所となった事から、
粟田御所とも呼ばれています。

その貴品と格調高い池泉廻遊式庭園や、
境内全域があますところなくライトアップされます。

諸堂の内部を拝観され、
その後、ライトアップされた庭園を直接散策できます。

闇に浮かんでは消える木々や花々の幽玄な世界、
光の中で雄大な力を感じる天然記念物の大クスノキ5本、青く光る静清な竹林、
一面の苔庭の海に浮かぶ光の星。

皆様お1人お1人の光がご本尊の功力によって、
夜空に光のたばとなって駆け上がり、
世の中を明るく照らしていただきたいとの願いが込められています。

開催期間
2018年10月26日~12月2日

開催時間
18:00~22:00(21:30受付終了)
※昼夜入れ替え制となっております。

拝観料金
個人:大人800円 小中高生400円
団体(30名以上):大人700円 小中高生300円
寺院団体(10名以上)700円

紅葉の見頃

11月中旬から色づき始め、
見頃になるのは、11月下旬から12月上旬です。

『相阿弥の庭』や、小堀遠州の『霧島の庭』が包み、美景を形成する。

趣向を凝らした光の演出に定評があるライトアップは見ものです。

寝殿前のライトアップは、満点の星屑のような青い光がドラマチック、
ご本尊様が出現されたかのようです。


青蓮院門跡の地図はこちら

開催概要
主催 青蓮院門跡
後援 京都佛教会、京都文化交流コンベンションビューロー、社団法人京都市観光協会
照明監修 内原智史デザイン事務所

お問い合わせ

京都市東山区粟田口三条坊町69-1
075-561-2345

好文亭特別拝観 期間と青蓮院門跡の起源

好文亭 秋の特別拝観

好文亭では、毎年春と秋に特別拝観として、
お茶室が一般公開されます。

期間中は、月釜の茶会「青蓮会」の先生ならびに社中の方々による、
正式なお茶のお点前が楽しめます。

お茶席が初めての方も気軽に楽しむことができます。

好文亭特別拝観期間
秋:11月1日~11月30日

特別拝観時間
10:00~15:30

特別拝観料
1,000円(お点前は抹茶、または煎茶、菓子付)

※特別拝観料以外に従来の拝観料が必要です。

開催場所
 青蓮院門跡 好文亭

青蓮院門跡
〒605-0035 京都市東山区粟田口三条坊町69-1
お問い合わせ先
075-561-2345

青蓮院門跡までのアクセスと所要時間

★京都市営バス5・46・100系統 「神宮道」下車 徒歩3分

★地下鉄東西線「東山」下車5分(京都駅から約30分)

★円山公園から徒歩10分 知恩院北隣 ※門前の大楠が目印です。

平安神宮の赤い大きな鳥居のある通りを、
南に500メートルくらい行ったところです。

*駐車場はございませんので、公共交通機関でお越しください。

青蓮院の好文亭

江戸時代の天明8年(1788年)に、天明の大火によって御所が炎上しました時に、
後桜町上皇は青蓮院を仮御所としてご避難されました。

好文亭は、その際、
上皇が御学問所としてお使いになった由緒正しき建築物であります。

明治以降は茶室として活用していましたが、
平成5年4月、ゲリラ事件の被害に遭い、惜しくも焼失してしまいました。

その後、皆様の温かいご支援により、
平成7年秋に竣工し、三笠宮両殿下のお成りのもと、
裏千家お家元 千宗室様により盛大な釜開きを挙行致しました。

焼失前の図面と、本院所蔵の創建当初の平面図「御学問所」を基に、
江戸時代の本格的数奇造りを忠実に再建しました。

木材等の材質も全く同じで、完全復元されましたた。

内部は四畳半の茶室三部屋と六畳の仏間、水屋等からなります。

障壁画十三画は、
日本画の大家、上村淳之画伯の御奉納による花鳥図です。

青蓮院の庭園

応仁の乱の際、兵火を免れず、
徳川氏には豊臣氏滅亡後今の知恩院の全域を取り上げられましたが、
相阿弥の作と伝えられる龍心池を中心とする室町時代以来の庭園から、
粟田山将軍塚にわたる境内は今日まで保有され、
徳川幕府も殿舎の造営には力を致して東福門院の旧殿を移して宸殿を造りました。

拝観の際は、先ず殿舎内をご参拝し、
それから庭園をご鑑賞しましょう。

青蓮院の庭園は池泉回遊式庭園ですので、
ゆっくりと歩きながら、それぞれ色々な思いにふけって見るのもいいと思います。

四季折々に、それぞれ異なった美しさがあります。
(境内全域が国指定の史跡となっています。)

青蓮院の主庭は、室町時代の相阿弥の作と伝えられ、
粟田山を借景にしてその山裾を利用した幽邃な趣の池泉回遊式のお庭です。

龍心池の対岸南に高く石積みした滝口を中心として、
東側にかけて柔らかな曲線をえがいた築山が設けられた、築山泉水庭でもあります。

また、華頂殿の東面には、
江戸時代の小堀遠州作と伝えられる「霧島の庭」があります。

青蓮院の御本尊

青蓮院では平安後期開創の時から
「熾盛光如来曼荼羅」(しじょうこうにょらいまんだら)を
御本尊としておまつりしてきましたが、
幾多の戦乱火災等を経て、
現在の御本尊はおよそ四百年前、
桃山時代に豊臣秀吉によって復元再作成され奉納されたものです。

熾盛光如来を御本尊とするお寺は、
日本中で当青蓮院門跡のみです。

この曼荼羅は約2メートル四方の掛け軸で、
中心に熾盛光如来を表す種子(しゅじ、仏さまを表す梵字)「ボロン」が描かれた
「種子曼荼羅」です。

中心の熾盛光如来は、大日如来の仏頂尊(頭の頂におられる極めて崇高な仏さま)で、
偉大な仏の智慧と光を発せられています。

熾盛光如来の上には、金色の一字金輪仏頂を描き、
向かって時計回りに、
観自在、金剛手、毘倶胝、赤色の仏眼仏母、不思議童子、文殊、救護慧の各菩薩が、
描かれています。

その周りには熾盛光如来のお力を表した八つの月輪が描かれています。

周囲四隅には、四明王を配しています。
向かって右上に金剛夜叉、
右下に降三世、左下に軍荼利、左上に大威徳の各明王が描かれています。
不動明王は御本尊と重なっています。

背景は、「群青」という極めて高価な青色の顔料で彩色されており、
虚空(広大な宇宙)を表しています。

損傷が著しかった為、平成17年(2005年)の御開帳の前に大修復を致しました。

その際に色の塗り直しは一切行いませんでしたが、
今も変わらぬ美しさを保っていることに驚かされました。

青蓮院門跡の起源

青蓮院の起源は伝教大師最澄による「青蓮坊」

日本天台宗の祖最澄(伝教大師)が比叡山延暦寺を開くにあたって、
山頂に僧侶の住坊を幾つも作りましたが、
その一つの「青蓮坊」が青蓮院の起源であると云われています。

伝教大師から円仁(えんにん、慈覚大師)、安恵(あんね)、相応等、
延暦寺の法燈を継いだ著名な僧侶の住居となり、東塔の主流をなす坊でした。

平安時代末期に、
青蓮坊の第十二代行玄大僧正(藤原師実の子)に鳥羽法皇が御帰依になって、
第七王子をその弟子とされ、院の御所に準じて京都に殿舎を造営して、
青蓮院と改称せしめられたのが門跡寺院としての青蓮院の始まりであり、
行玄が第一世の門主様です。

その後明治に至るまで、
門主様は殆ど皇族であるか、五摂家の子弟に限られていました。

★門前のクスノキがピンチです★

青蓮院の門前 神宮道の入口にあるクスノキは青蓮院のシンボル的存在です。

でも、今そのクスノキが枯れそうで大変なことになっているのです。

2週間ほど前から急に勢いがなくなり、あらゆる手立てを施されましたが、
手当の甲斐なく残念な状況となってしまったということです。

ここ1ヶ月、殆ど雨が降っていないことが直接の原因かと思いますが、
大枝を支える大きな根っ子の地下で、問題が発生したものと思われます。

単に水が足りなかったのではないと考えられます。

これだけ雨が降っていなくても、
東山全体の巨木や、境内のどの木も、全く影響なく、枯れる木は1本もないからです。

門主は青蓮院に入って25年、多くの木のトラブルと接してきて、
その都度、あらゆる努力を傾け、複数の専門の先生のご意見や、
ご指導をいただいて、その中で行き着いた結論は、
医学と違って、木のことは、専門の先生でも、
あまり良く分かっていらっしゃらないのではないかと…

医学でも未知の領域がたくさんありますが、
木についてはもっと多いように思います。

もしかしてこれは天変地異の予兆?
何にも変なことが起こらないことを願います。

青蓮院門跡将軍塚青龍殿へのアクセスと行き方

将軍塚の由来

将軍塚は桓武天皇が平安京を決めた場所といわれています。 

8世紀、
桓武天皇は都を奈良から京都南方の長岡に移されましたがいろいろと事故が続きました。

そこで、和気清麻呂が天皇を東山山頂にお誘いし、
この辺りから京都盆地を見下ろしながら、
京都が都の場所にふさわしい旨を進言しました。

天皇はその勧めに従って延暦13年(794年)、平安遷都に着手されました。

桓武天皇は、都の鎮護のために、
直径約20メートル、高さ2.5メートル程の将軍の像を土で作り、
鎧甲を着せ鉄の弓矢を持たせ太刀を帯させ、塚に埋めるように命じました。
これがこの地を「将軍塚」と呼ぶ由来です。

将軍塚青龍殿 大舞台 秋限定ライトアップ

京都の街を独占した気分になれる広大な舞台からの大パノラマが見ものです。

五山の送り火や、比叡山から大阪までを一望できる場所として知られる将軍塚ですが、
京都の街を一望できる将軍塚青龍殿の大舞台は、
青龍殿の建物とともに清水の舞台の約5倍、延面積1,046㎡の大舞台です。

秋限定ライトアップ

開催期間
2018年10月26日~12月2日
開催時間
17:00~21:30(21:00受付終了)
※昼夜入れ替えはありません。
拝観料金
個人:大人500円 中高生400円 小学生200円
団体(30名以上):大人450円 高校生350円 中学生300円
小学生100円

将軍塚青龍殿へのアクセス

将軍塚青龍殿 青蓮院飛び地境内 
〒607-8456 京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28

所要時間 (*道路の交通状況により異なります)

*京都駅より、タクシー20分
*東西線蹴上駅より、タクシー5分
*青蓮院門跡より、東山トレイルで徒歩30分 (山道)

将軍塚青龍殿行き循環路線バスは、京阪バスにて運行しています。

料金大人230円小人120円。
一時間に1本ですので、時刻表を見ていただいて、上手にお乗り下さい。

将軍塚青龍殿、青蓮院門跡では別途拝観料が必要です。

お問い合わせは 075-771-0390 将軍塚青龍殿へ。

★少し費用はかかりますが、
お急ぎの方やお時間に余裕のない方は、行きはタクシーで、
お帰りは上記時刻表を見ながら、バスをご利用いただくのがおすすめです。

★お帰りのバスは、三条京阪までおよそ12分、四条河原町へおよそ20分で到着します。
お買い物や京阪電車、阪急電車の乗り継ぎに便利です。

また、京都駅へは神宮道にて下車、市バス5系統にお乗り換えです。
または、神宮道下車にて東山駅より地下鉄にお乗り換えです。

★タクシーは、三条通り神宮道より約10分、料金は1000円までです。
また、京都駅より約20~30分、料金1600円程度です。

あとがき

将軍塚は昔から京都のデートスポットですが、
清水の舞台の5倍もある大舞台『大展望台』からの
京都市外一望と、西に沈む夕陽は感動的です。
もちろん夜景もムード満点!