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夏の季節と行事

祇園祭の由来と歴史 山鉾町7月の行事日程 祭りに纏わる風習と習慣

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祇園祭は世界的にもよく知られたお祭りの一つです。
その祇園祭の由来や歴史について、
さらに、祇園祭の催事として執り行われる行事の数々、
山鉾町や八坂神社界隈の人たちの、
祇園祭の纏わる風習や習慣など、
知れば知るほど面白くなる事柄をまとめてみました。

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祇園祭の由来と歴史

規模の壮大さと歴史の長さは、
世界でも有数と言われる祇園祭ですが、

平安京から1100年以上も続く、祇園御霊会祇園祭は、
応仁の乱や第二次世界大戦で、一時中断したものの、
八坂神社の氏子はじめ、町衆により再開されました。

今日の隆盛につながる祇園祭の歴史について、
その由来とともにたどります。

祇園祭の始まりから応仁の乱まで

平安時代前期の貞観11年(869年)、京で疫病が流行した際、
広大な庭園だった神泉苑に、当時の国の数にちなんで66本の矛を立て、
疫病の退散を祈った『祇園御霊会』が、
今の祇園祭の起源だと言われています。

インドの祇園精舎の疫病神「牛頭天王」を祀り、
「祇園社」に神輿3基を送り、御霊を鎮めるために祈願しました。

平安末期には疫病の神を鎮め退散させるために、
神輿渡御や神楽・田楽・花笠踊りや山鉾を出して市中を練り歩く祭礼として発展しましたが、
応仁の乱(1467年~1477年)で、30年余り中断されました。

京の町衆によって支えられてきた祇園祭は、
応仁の乱から復興し、
町衆の力によって、華麗な祭典へとなっていきました。

江戸時代、数度の大火で大きな被害を被りましたが、その都度復興をし、
現在の祇園祭へと継承されてきました。

復興と興隆 祭りの戦後史

第二次世界大戦の敗戦を乗り越え、
1947年に神興渡御とともに、長刀鉾と月鉾が復活したのに続き、
年々復活する山鉾は数を増し、7年後には全山鉾が巡行に参加できるようになりました。

幕末の大火で焼失した山鉾も復活して加わっていきました。

山鉾巡行は本来、神興渡御に伴う「露払い」の位置づけで、
神幸祭に先立つ「前祭り」と、還幸祭の「後祭」に分けられます。

高度成長期以来、交通渋滞や観光促進を理由に、
前祭と後祭の合同巡行が続いていましたが、
祭の本来の形を取り戻そうと、分離が決定され、
2014年、約半世紀ぶりに後祭の山鉾巡行が復活しました。

祇園祭 八坂神社と山鉾町の7月の行事日程

祇園祭の宵山や山鉾巡行は、とても有名です。

それだけに、宵山と山鉾巡行だけが祇園祭だと思われがちですが、
祇園祭は、7月のひと月間、八坂神社で行われる神事をはじめ、
町衆の間で受け継がれてきた習わしの数々など、
さまざまな行事があちらこちらで繰り広げられるのです。

祇園祭の宵山や山鉾巡行以外の、あまり知られていない行事を紹介します。

祇園祭の行事は、7月1日から31日まで続きます。

●7月1日 
・吉符入り
各山鉾町にて、祭礼奉仕や神事の打ち合わせを行います。
長刀鉾町では、「お千度」と言われる行事で、
長刀鉾町の関係者らがお稚児さんと一緒に、八坂神社を参拝し、神事の無事を祈ります。

●7月2日 
・くじ取り式
各山鉾町の代表者が集まり、
17日(前祭)と24日(後祭)のくじを取って、山鉾巡行の順番を決めます。
・山鉾連合会社参
各山鉾町代表者が、八坂神社に参拝し、祭りの無事を祈ります。

●7月10日~14日 
・幣切
長刀鉾町の神事に必要な各種御幣を、八坂神社の神職が奉製します。
・神事用水 清祓式
神輿洗いに使う神用水(鴨川の水)のお祓いをします。
・お迎え提灯
「神輿洗」の神輿を迎えるため、万灯会員有志が提灯を立て、八坂神社周辺地域を巡行します。
・神輿洗い式
神輿3基を舞殿に据えた後、そのうちの1基(中御座)の前後を松明で照らしながら、
四条大橋まで担ぎ、神輿を清める神事を行います。
・前祭 山鉾建て
釘を使わず美しい縄絡みで、柱などを固定していきます。
各鉾町が鉾、曳山を組み立てます。

●7月12日~13日
・前祭 鉾曳き初め 
祇園囃子を奏でながら各山鉾が町内の人々によって試し曳きされます。

●7月13日
・長刀鉾 稚児社参
鉾の稚児は、現在では長刀鉾以外は人形になっていますが、
長刀鉾のお稚児さんは、立烏帽子水干姿で従者を従え、乗馬にて八坂神社に詣で、
お位を頂く神事が行われます。この日よりお稚児さんは、巡行当日まで身を慎み、
巡行時は長刀鉾の正面に乗って、太平の舞を舞います。
・久世 稚児社参
17日の神幸祭、24日の還幸祭に供養をする久世稚児(駒形稚児)の社参が行われます。

●7月14日~16日
・前祭 屏風祭り
各山鉾町の町屋では格子をはずし、通りからも見えるようにして家宝の屏風や道具を飾ります。

●7月15日
・斎竹建
斎竹を四条麩屋町に建てます。
巡行当日、長刀鉾のお稚児さんが、この斎竹に張られた注連縄を太刀で切り、巡行が始まります。

●7月15日
・生間流 式包丁奉納
日本式包丁 生間流による奉納
・宵宮祭
八坂神社で3基の神輿に神霊を遷す神事。

●7月15日~16日
・前祭 宵山 宵々山
夕刻、山鉾に吊られた駒形提灯に火が入り、祇園囃子が流れると、風情は最高潮、
各町内の子供達もお揃いの浴衣で、粽・御札・お守りを授与するお手伝いをします。
歩行者天国は15・16日の18時から23時(予定)
四条通の八坂神社~堀川通の間と、烏丸通の御池~高辻間が歩行者天国になります。

●7月16日
・献茶祭
表千家・裏千家の御家元が隔年で奉仕します。拝服席および副席・協賛席が設けられます。
・宵宮神賑 奉納行事
祇園石段下、四条通で各種芸能奉納行事が行われます。
・日和神楽
翌日の巡行の晴天を祈念するために、
山鉾町から四条御旅所の間を、お囃子を奏でながら往復します。
長刀鉾町は、八坂神社にてお囃子を奉納します。

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●7月17日
・前祭 山鉾巡行
33基中23基の山鉾が、厳かに動き出します。
山鉾のうち29基が重要有形民俗文化財となっており、まさに動く芸術です。
巡行経路(従来通り)四条烏丸~四条河原町~市役所前~烏丸御池~新町御池
・くじ改め
大紋烏帽子姿の奉行(京都市長)が、くじ取式で決定した巡行順に従い、順位を正す儀式。
・神幸祭
八坂神社3基の神輿が、氏子区域内をそれぞれ所定のコースに従い渡御。
午後8時から9時頃までに四条御旅所に到着。以降、24日まで御旅所に留まります。
また、神輿に伴い、宮本組神宝奉持列、豊園泉正寺榊行列がそれぞれのコースを巡行します。

●7月18日~21日
・後祭 山・鉾建て
後祭の山鉾10基が組み立てられます。

●7月20日
・宣状式
花笠巡行に奉仕の馬長稚児、児武者の宣状が交付されます。

●7月20日~21日
・後祭 山鉾 曳き初め
巡行に先立ち、組み立てた山鉾を本番さながらに動かします。
見るだけでなく曳く体験もできます。

●7月21日~23日
・後祭 屛風祭り
「うなぎの寝床」ともいわれる京町家の奥に長い構造を実感することが出来ます。
伝統を守り、人をもてなす心は今も大切に受け継がれ、現在まで続けられています。
前祭、後祭を通じて開催されるところもあります。
・後祭 宵山 宵々山
歩行者天国はなく、露店屋台の出店もありませんが、絢爛豪華な山鉾を近くで鑑賞でき、
お祭り情緒を存分に味わうことが出来ます。

●7月23日
・煎茶献茶祭
在洛の煎茶道御家元の輪番奉仕により行われ、
祭典後には常磐殿および常磐新殿に於いて拝服席・副席が設けられます。
・オハケ清祓式
八坂神社又旅社において、還幸祭の神事斎行を控え『オハケ』と称し四隅に齋竹を立てた、
巾7尺奥行2尺の芝に、3本の御幣が立てられます。

●7月24日
・後祭 山鉾巡行
くじ取らずの橋弁慶山を先頭に、計10基の山鉾が都大路を進みます。
巡行コースは、17日の前祭の反対で、烏丸御池を出発して四条烏丸まで巡行します。
・花笠巡行
傘鉾十余基、馬長稚児、児武者等が列を整えて、
祇園石段下~四条寺町~寺町御池~河原町御池~四条河原町~八坂神社を巡行。
八坂神社到着後(12時頃)舞踊等の奉納を行います。
山鉾巡行と異なって芸能的色彩が非常に強く、巡行するものと観るものとの、
祈りを共にする一体感が感じられる祭りです。
・還幸祭
午後5時頃、四条御旅所を3基の神輿が出発します。
それぞれ所定のコースを経て又旅社に至り、中御座神輿のみ祭典を行います。
午後9時から10時頃、八坂神社に還幸。
御神霊を神輿より本殿にお遷しし、祭典を行います。

●7月25日
・狂言奉納
茂山忠三郎社中により狂言が奉納されます。

●7月28日
・神事用水 清祓式
神輿洗いに使用する神用水のお祓いをします。
水は鴨川の水を使用します。
・神輿洗式
10日の神輿洗いと同じように、神輿を清めた後、格納します。

●7月29日
・神事済 奉告祭
祇園祭の終了を奉告し、神恩に感謝します。

●7月31日
・疫神社 夏越祭
蘇民将来の護符を所持する者は、疫病から免れるとの故事により、
蘇民将来を祀る疫神社の鳥居に大茅輪を設け、
参拝者はこれをくぐって厄を祓い護符を授かります。

祇園祭の行事にまつわるいろいろな風習と習慣

祇園祭の風習や習慣で、面白いお話があります。

八坂神社の氏子の中で、特に祇園町の人は、
祇園祭の期間にきゅうりを食べないという人が多いのです。

その理由は、きゅうりを輪切りにした切り口が、
八坂神社の神紋に似ているからだということです。

京都の人は『紋』を大切にするので、
八坂神社の祭礼の最中に、
神社の紋を口にするとは恐れ多いことと考えられているからです、

ところが、八坂神社の主祭神とされている牛頭天王は、
キュウリが大好物なんだそうです。

祇園祭に食べるものと言えば、
八坂神社へ「お位もらい」に行った帰り、
稚児宿となる中村楼で、稚児に振舞われるのが『稚児餅』

餅を伸ばして竹串に刺し、甘い白味噌をのせて炙ったもので、
昔から稚児の「お位もらい」の時に、
中村楼が八坂神社に奉納しているもので、
14日から31日まで、二軒茶屋の茶店で頂くことが出来ます。

この稚児餅に由来するのが、三条若狭屋の『祇園ちご餅』
こちらは一年中いただくことが出来ます。

柏谷光貞の『行者餅』は、役行者山ゆかりのお菓子で、
このお店の先祖が山にお供えし、知人にも分けたところ、
疫病を免れたということです。

山椒の味噌餡が独特の風味、
16日の宵山の日だけの限定発売ですが、
7月1日から10日までに予約が必要で、数がなくなり次第終了とのことです。

祇園祭の頃になると、各山鉾町の家々やお店に
『ヒオウギ』の花が飾ってあります。

『ヒオウギ』はアヤメ科の多年草で、
真っ黒な実がなることから、烏扇とか烏羽玉(うばだま)とも呼ばれ、
一説によると、
黒い実には魔除け・厄除けの願いを込めて生けられると言われています。

神輿にはいろいろと不思議な言い伝えがあるのですが、
舁き手が頭に鉢巻きにして巻いた「手拭い」を、
汗のついたまま洗わず、
妊婦の腹帯に入れると、安産になると言われています。

また、舁き手の鉢巻きに挟んだ
『おひねり』(榊に蘇民将来子孫也の護符を付けたもの)を、
箪笥に入れておくと、着物がもう一枚増えると言って、
花街の方に欲しがられるそうです。

神輿のてっぺんに括り付けられている『青稲』を、
煎じて飲むと、熱冷ましの効果があると言われ、

神幸祭で神輿を担ぐ、三若神幸会の精進潔斎した男衆が作る『みこし弁当』には、
厄病祓いと安産のお守りになると言われています。

まとめ

祇園祭は、ひと月間いろんな行事が立て続けにあって、
見どころもいっぱいなのですが、
宵山や山鉾巡行ばかりが取り上げられています。

祇園祭の一連の行事に携わる山鉾町の皆さんや、
八坂神社の氏子さんにとって、
7月という月は一年で一番忙しく、重要な時間なんですね。

一つの事に集中して打ち込める時間って素敵です!

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