列車の旅の楽しみは、
なんと言ってもご当地自慢の駅弁です。
デパートの催事や主要駅での『駅弁フェア』などで、、
全国の有名駅弁が買える時代ですが、
あえて行かなきゃ食べられない、
ご当地自慢の絶品駅弁ベスト8選をご紹介します。
その土地ごとの歴史や文化を背景に、
特産品や地のものを使って作られてきた『駅弁』は、
日本の食文化がいっぱい詰まったふるさとの味です。
全国 味自慢のご当地絶品駅弁 ベスト8選!
旅先だから美味しいのか、
列車の中だから美味しいのか、
いえいえ、
まごころという調味料がいっぱい入っているから美味しいのですね!
そもそも駅弁の発祥は、
1885年(明治18年)7月16日のことと言われています。
栃木県の宇都宮駅で販売された駅弁は、
おにぎり2個と、たくあんを竹の皮に包んで販売したということです。
しかし、駅弁の発祥については、
「うちが最初だ!」というところが幾つもあるようです。
折り箱に入った幕の内風で、
その後の駅弁の形をつくり出したのは、
1889年(明治22年)に姫路駅で発売された駅弁が元祖といえるようです。
ご紹介する絶品駅弁ベスト8選は、
残念ながら、その地に行かなければ食べることが出来ません。
旅の目的が景色や観光、温泉だったりするのも良いですが、
駅弁目的というのもあっていいかも!ですね。
絶品駅弁1『母恋めし』
室蘭駅の隣の駅『母恋(ぼこい)』の駅弁は、
アイヌ語でホッキ貝のいる場所を意味する『ボク・オイ』から来た地名で、
最近はその名前から中国人旅行者からも大人気となっています。
ホッキ貝の炊き込みご飯の大きなおにぎりが2つ入った『母恋めし』は、
手作りのおにぎりと、おかずの燻製卵や燻製チーズ。
片手で食べられるようにラッピングされています。
母恋めし本舗
☎0143-27-2777
販売液は、JR北海道 室蘭本線母恋駅・室蘭駅
絶品駅弁2『鰊みがき弁当』
骨まで柔らかくなるまでじっくり炊いた身欠き鰊の甘露煮と、
立派な数の子の切り身が3切れも入った豪華なお弁当です。
その歴史は古く、青函連絡船しかなかった昭和41年から、
「みがき鰊弁当」の名で、
北海道で最初に出会う味として親しまれていました。
『鰊みがき弁当』に生まれ変わった今も、
函館の顔として変わらず人気が高い。
味が濃いのでご飯も進みます。
函館みかど
☎0138-83-7288
販売場所は、JR北海道函館本線 函館駅・新函館北斗駅
絶品駅弁3『高原野菜とカツの弁当』
この弁当の主役は新鮮な生野菜で、
パリパリシャキシャキと小気味よい野菜の食感に驚く人も多い。
賞味期限は作ってからわずか4時間で、
この鮮度で提供するために、遠方へは送れないというこだわりぶりが、
わざわざ行きたくなる気持ちをかきたてます。
ヘルシーでありながら、大きなチキンカツが3切れ入った、
大満足のボリュームで、登山客の腹ごしらえに人気なのがうなづけます。
丸政
☎0551-36-2521
販売場所は、JR東日本 中央本線、小海線小淵沢駅と中央本線 茅野駅
絶品駅弁4『鱈めし』
社長のこだわりで、直江津の駅で立売を続ける名物弁当で、
新潟のお正月の御馳走、タラ煮に着想を得て開発されました。
郷土の味を愉しめる逸品です。
全国でもタラの弁当はとても珍しく、メインのタラ煮に加えて、
たらこの焼き加減も絶妙で、
添えられた「鱈の親子漬け」や「ワサビ漬け」も良い。
身の柔らかいタラを、佐渡の竹カゴに入れて煮崩れないように、
そっと甘辛く炊いています。
とても手がかかるので、タラ煮の駅弁は貴重な逸品です。
ホテルハイマート
☎025-543-3151
販売場所は、JR東日本 信越本線、えちごトキめき鉄道 直江津駅
北陸新幹線 上越妙高駅
絶品駅弁5『のどぐろ寿司』
島根は全国有数ののどぐろ漁獲高を誇り、
今や高級魚の代名詞となったのどぐろを、
酢で締めたものと、あぶりの2つの味わいを楽しめるのは、
何んとも嬉しく、上品でとろけるようなのどぐろの旨みを、
引き立てるのは島根の自慢のコシヒカリです。
出雲大社に奉納するため、昔からコメ作りが盛んな地域で、
この地の旨いモノが凝縮した宝箱のような駅弁です。
一文字家
☎0852-22-3755
販売場所は、JR西日本 山陰本線 松江駅
絶品駅弁6『骨付き鳥弁当』
香川名物、骨付鳥のおいしさを、そのまま再現した人気駅弁で、
ガーリックの利いた特製ダレで味付けされた若鳥のモモ肉が、
ご飯の上に1本ドーンと乗っています。
この潔さとビジュアルインパクトにまず心をつかまれます。
肉の柔らかさとタレの風味を楽しめるよう、加熱式の弁当箱を採用し、
熱々の肉にかぶりつく幸せを体験できるのが嬉しい。
添えられた鶏油(チーユ)をかければ旨さ倍増です。
ステーションクリエイト東四国
☎087-851-7710
販売場所は、JR四国 予讃線 丸亀駅、高松駅
絶品駅弁7『長崎鯨カツ弁当』
全国的にあまり知られていないのですが、
長崎は鯨を食べる文化が根付いた地で、
消費量は日本一だそうです。
年越しのご馳走でも鯨を食べるということです。
そんな長崎で愛されている地元の鯨料理専門店が開発した『鯨カツ』は、
柔らかくてクセがありません。
カツのほかにそぼろや竜田揚げといった鯨づくしのおかずが揃い、
鯨になじみが少ない人も、鯨の魅力を楽しめる、
長崎の食文化を味わえる駅弁です。
くらさき
☎0120-094-083
販売場所は、JR九州 長崎本線 長崎駅
絶品駅弁8『あなごめし』
有名なあなごめしは、駅前のうえのさんでしか買うことが出来ません。
フェリーに乗り込み、
安芸の宮島の鳥居を見ながら頂くのが最高です。
100匹中、数匹しか獲れない金アナゴを、
素焼き1回、タレ3回で、程よく脂を落として焼き上げます。
一度に20食分ずつしか作らないのは、
その分量が一番美味しくご飯を炊けるからだそうです。
金アナゴの水揚げによって販売個数に限りがあるので、
お早めに!
数種類あるレトロな掛け紙も楽しみのひとつです。
あなごめし うえの
☎0829-56-0006
販売駅は、JR西日本 山陽本線、広島電鉄(ヒロデン)宮島線 宮島口駅
あとがき
現地に行かないと食べられない駅弁なので、
入手困難なわけですが、
ご当地だからこその絶品な理由は、
獲れたてで、
出来立ての鮮度が抜群だからですね。
デパートの全国駅弁フェアが近くで開催されると、
必ず飛んでいくのですが、
どれもこれも美味しそうで、
迷ってしまって、すごく時間がかかります。
近頃は『肉フェス』なるものがあることも知ったので、
行くところが増えて、体重も増えていく模様です。