京都の南座 顔見世興行2018の演目は?リニューアル後の公演スケジュール

エンタメ

2年前から耐震改修のため休館していた京都の南座が、
11月に新開場。

それを記念して行われる
『當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』は、
松本幸四郎さん一家の襲名披露を兼ねた11月の顔見世興行で、
いよいよ、その幕が上がります。

南座新開場記念 當る亥歳 吉例顔見世興行は、
11月初旬から2カ月連続で顔見世興行が行われます。

重ねて南座発祥四百年という節目に行われる顔見世は、
11月に松本幸四郎家の親子三代の襲名披露、
12月は別の座組で東西の俳優をそろえる東西合同大歌舞伎となります。

また、顔見世興行に続く、
リニューアル後の公演スケジュール、
そのラインナップをご紹介します。

  

京都の南座 顔見世興行2018の演目は?

耐震改修工事のため休館していた南座が、
2年間のリニューアルを終えて、
2018年の11月に新装開場します。

耐震改修で休館していた南座での顔見世は3年ぶり、
2カ月連続の顔見世興行は1996年以来、22年ぶりとなります。。

松本幸四郎一家の襲名披露を兼ねた11月の顔見世興行で、
いよいよ、その幕が上がります。

幕開け興行は12月までの2カ月間、「吉例顔見世興行」を開催。

11月は松本幸四郎家の親子3代襲名披露と銘打って、
松本白鸚さん、松本幸四郎さん、市川染五郎さんらが出演します。

会見で松本幸四郎さんは、
新しい歴史の幕開けに、
親子三代で出していただける11月が楽しと語られています。

松竹は年末恒例の「吉例顔見世興行」の演目と出演者を発表!

11月は幸四郎改め二代目松本白鸚(はくおう)75歳、
市川染五郎改め十代目松本幸四郎 45歳、
松本金太郎改め八代目市川染五郎 13歳という「高麗屋」三代がそろいます。

襲名披露演目は、
昼の部で、幸四郎・染五郎親子として初めて挑む「連獅子」

白鸚が家の芸「鈴ケ森(すずがもり)」

口上は夜の部にあり、
松本幸四郎家 親・子・孫 三代の3人と、
坂田藤十郎、片岡仁左衛門だけが並ぶシンプルな形になります。

同じく夜の部の「勧進帳」
史上初という一家三代による「勧進帳」は、
幸四郎が弁慶、白鸚が富樫、染五郎が義経という三代がそろいます。

昼の部(午前10時半開演)の演目は、

「毛抜」
「連獅子」
「封印切」
「鈴ケ森」

夜の部(午後4時半開演)の演目は、

「寿曽我対面(ことぶきそがたいめん)
「口上」
「勧進帳」
「雁のたより」

京の年中行事でもある顔見世興行は、
『當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』と銘打って、
高麗屋 親子三代の襲名披露公演を、
会場を新しくなった京都四條 南座で開催!

2018年11月1日(木)~11月25日(日)
昼の部 午前10時30分~
夜の部 午後4時30分~

10月15日(月)午前10時より チケット発売予定
(松竹歌舞伎会 先行販売あり)

一等席 25,000円
二等席A 12,000円
二等席B 10,000円
三等席 8,000円
四等席 6,000円
特別席 27,000円

お問い合わせ
南座 075-561-1155

そしてそれに続く、
當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎は、
南座 歌舞伎発祥四百年ならびに南座新開場記念として開催されます。

2018年12月~
座組を変える12月の演目や出演者は9月ごろ発表されます。

2018年12月松竹歌舞伎会 先行販売あり


https://kyoumi.click/5386.html

京都の南座 リニューアル


2年前から耐震改修のため休館している南座(京都市東山区)が、
11月に新開場する。

扉や壁に張られる内装材や絨毯は、
京都の織物会社で制作されました。

ボタンの花や鳳凰など従来のデザインを踏襲しながら、
すべて新調するため、
職人が織機を調整しながら風合いなどを再現しました。

南座のロビーと客席を結ぶ扉には、
えんじ色を基調にした織物が張られ、
ボタンの花を金糸であしらい、和の風格を醸しています。

南座の新装に使用される内装材は川島織物セルコンで織っており、
金糸一つにしても以前と同様の色合いになるよう、
京都の糸メーカーの糸を採用しました。

柔らかな風合いで柄を復元するため、
織機を選んで調整されました。

南座では、客席やロビーの壁に張られる「壁紙」も、
実は織物で作られていて、
特に客席では、芝居の雰囲気を大切にするため、
白を基調にしながらも、
少しグレーがかった温かみのある色合いにするなど、
細かい気遣いが施されています。

全て南座のオリジナルデザインで、
壁紙まで織物で張られる建物は珍しいものです。

着物姿でにぎわう劇場の内装に、
京都の織物が息づいていると知っていただければ、
観劇される人の気分も、京都ならではの劇場として、
感激はさらに盛り上がるものだと思います。

2011年に新調された南座の以前の緞帳(どんちょう)も、
川島織物で保管されていました。

これまでの南座の雰囲気を壊さないよう、
外観や内装は従来の趣を守りつつ、
舞台演出に関する設備が一新され、
最新の映像やデジタル技術と融合させた舞台が可能になりました。

公演によっては1階の客席に床をかぶせるような形で、
1階の客席をなくして舞台と客席をフラット化するなど、
客席を舞台と同じ高さにしてフラットにしたり、
一部の舞台をせり出させるなど、
多様な演出や使用法ができるよう考えられています。

昨今、さらに増えた観光客や訪日外国人も見据えた、
新しいエンターテインメントの創造が狙いです。

南座では、2年前の休館以前は、
芝居を上演しない月もあり、年間約200日の開館にとどまっていましたが、
来年以降は12カ月すべてで稼働し、
月初と月末の数日を除いて年間300日の開場を目指すものです。

多くの人に喜んでもらえるナイトエンターテインメントを定期開催し、
優れた企画が集まるように、
京都の花街や小劇場など、
あらゆる方と松竹の力を結集するとのことです。

耐震改修では大屋根を支えるために屋根下に鉄骨を追加し、
瓦を軽量化。

耐震壁も増やしますが、
従来の外観や内装には影響がほぼ出ないように工夫されています。

観客用エレベーターを新設し、座席も一新され、
客席数は従来と同程度の約1千席を確保しています。

 
南座は元和年間1615~1623年)に官許された芝居小屋を継ぐ、
日本最古の劇場で、
今年の顔見世は「南座発祥400年」を銘打って開かれます。

南座の中には、
「とらや 京都四條南座店」と「なだ万茶寮 京都四條南座店」が、
観劇のお客様に幕間のお食事やお弁当をご提供致します。

虎屋は、室町時代後期の京都で創業、
五世紀にわたり和菓子屋を営んできました。

後陽成天皇の御在位中(1586~1611年)より、
御所の御用を勤めています。

1869(明治2)年東京遷都にともない、
天皇にお供して、京都の店はそのままに東京にも進出し現在に至ります。

とらや 京都四條南座店では、
喫茶併設店舗として、お菓子をご提供致します。

なだ万は、江戸時代の後期の1830年(天保1年)に、
初代・灘屋萬助が大阪で創業した料理屋にはじまる日本料理店です。

明治、大正、昭和を通じて政財界の要人や文人の方々に親しまれてきた、
日本を代表する老舗料亭の一つです。

京都の南座 顔見世興行リニューアル後の公演スケジュールラインナップ

リニューアルオープンした南座では、
吉例顔見世興行の後も、
歌舞伎や新喜劇で華やかな公演スケジュールが続きます。

京都の南座リニューアル後の公演スケジュールラインナップ

2019年 南座新開場記念興行

【1月】
2019年1月1日(元日)~8日(火)


劇団創立70周年
初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演

2019年1月12日(土)~27日(日)


 喜劇名作劇場 喜劇 有頂天団地
9月29日(土)より予約開始

【2月】
KYOTO EXPERIENCE!

【3月】


 坂東玉三郎特別公演

【4月】
 都をどり

【5月】
 京都ミライマツリ 2019

【6月】
新作歌舞伎 NARUTO -ナルト-

京都五花街合同公演 第26回 都の賑い

【7月】
還暦&噺家生活40周年記念 桂米團治独演会

OSK日本歌劇団 レビュー in Kyoto SUMMER SPECIAL

【8月】
超歌舞伎公演
バーチャル歌手「初音(はつね)ミク」が躍動する「超歌舞伎」

【9月】
九月花形歌舞伎

2019年1月には松竹新喜劇、3月には坂東玉三郎さんが公演し、
7月はOSK日本歌劇団がレビューを披露します。

また、祇園甲部「都をどり」19年春は南座で行われます。

例年都をどりが開催される祇園甲部歌舞会(京都市東山区)は、
祇園甲部歌舞練場が耐震改修をしているため、
2016年10月から休館していて、
2017年と2018年の春公演は、
京都造形芸術大(左京区)の京都芸術劇場春秋座で催されました。

2019年9月までの南座新開場記念興行のラインナップで、
新たな試みの舞台では「夜の時間帯の開演も検討する」とされています。

南座初の公式キャラ「みなみーな」も誕生!

南座初の公式キャラ「みなみーな」は、
南座の赤い大提灯の上に唐破風屋根や櫓(やぐら)を載せたデザインで、
南座宣伝部長を務めることになりました。

あとがき

南座には何度も歌舞伎を見に行ったことがあります。

京都では、五花街にある各歌舞練場や、そのほかの劇場も、
次々と耐震改修工事がされていきます。

古くからある劇場の、楽屋や舞台裏は薄暗く、迷路のようで、
火事や災害があってからでは遅すぎます。

たくさんの人が集まるところですから、
安心して楽しむために必要なことですね。