南座は、2016年(平成28年)1月19日からの2年10か月間公演は行われず、
休館となっていましたが、
2018年(平成30年)11月1日からの2か月間、
南座発祥四百年 南座新開場記念として、
京の年中行事『當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』で、
杮落しされました。
そして年も明けての2019年は、
初笑い 松竹新喜劇 新春お年玉公演で新年を迎えます。
いつもの松竹新喜劇のメンバーに加えて、
久本雅美さんも出演されるとのことで、
新年の初笑いが賑やかになることは間違いないですね。
どんなお話なのか、ちょっとだけネタバレです。
2019南座一月公演スケジュール
南座発祥四百年、
錚々たる役者さんたちが、
多くの人々を笑わせ、泣かせ、感動させてきた南座が、
耐震改修工事を終え、
2018年11月に『當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』で、
新開場の杮落しを終えました。
【2019年を迎えた南座の公演スケジュール】
1月の演目は、
『初笑い 松竹新喜劇 新春お年玉公演』からはじまります。
キャストは、
渋谷天外・藤山扇治郎・曽我廼家八十吉・江口直彌・川奈美弥生
曽我廼家玉太呂・髙田次郎・井上惠美子・小島慶四郎
久本雅美・大津嶺子・曽我廼家文童
続いて2019年1月12日(土)~27日(日)(18日は休演です)
『喜劇 有頂天団地』渡辺えり・キムラ緑子・笹野高史・鷲尾真知子
2019年1月18日(金) 18時開演
『桂米朝 一門会』
#みなみーな だよっ!昨日は #ちょろ松 先輩と一緒にお仕事だったよー!来年1月1日から始まる #松竹新喜劇 #新春お年玉公演 の取材会だったよぉ〜♩ #渋谷天外 さん、#藤山扇治郎 さん、#久本雅美 さん写真ありがとうございますっ♡来年元旦からおめでたい!みんな!!!初笑いは南座で✴︎ pic.twitter.com/y0aZNXGxZ0
— 南座 (@kyotominamiza) 2018年12月14日
2019南座公演スケジュール初笑い松竹新喜劇はいつから?
『初笑い 松竹新喜劇 新春お年玉公演』
【日程】 2019年1月1日(元日)~8日(火)
【日程と公演時間】
午前の部 午後の部
1月1日 13:00
1月2日 11:00 15:30
1月3日 11:00 15:30
1月4日 11:00 15:30
1月5日 11:00 15:30
1月6日 11:00 15:30(貸し切り)
1月7日 11:00 15:30
1月8日 11:00 15:30
【ご観劇料(税込)】
1等席: 10,000円
2等席: 5,000円
3等席: 3,000円
特別席:11,000円
2019南座公演スケジュール初笑い松竹新喜劇 久本雅美の出演は?
初笑い 松竹新喜劇 新春お年玉公演で上演される演目は、
『裏町の友情』と『お祭り提灯』の二題演目です。
ふたつ目の『お祭り提灯』の劇中で、
『新年ご挨拶申し上げ候』と、
出演者による新春のご挨拶があります。
★『裏町の友情』
とある裏町にある隣どうしのクリーニング屋の倉橋さんと、
炭屋の店主吾平さん達は、親の代からの喧嘩友達。
クリーニング屋は忙しく繁盛していますが、
炭屋の経営は時代の流れに飲まれ、火の車。
息子の急逝や嫁いだ娘の妙子さんが嫁ぎ先から出戻ってきて、借金も重なり、
炭屋の店主吾平さんは、ついに住み慣れた自宅を手放す決意をします。
人づてにこの話を聞いたクリーニング屋の店主倉橋さんは、
そっと金の工面を試みますが、
ここは狭い世間。
この「そっと」が上手くいかず、
またいつものように喧嘩が始まることに。
さて、二人の結末やいかに・・・。
現代では希薄になってきたご近所付き合い。
近所の教室から聞こえる民謡にのせて人情溢れる一作をお楽しみ下さい!
★『お祭り提灯』 劇中 新年ご挨拶申し上げ候
お祭りの日、
近所で評判の善人、提灯屋の徳兵衛は、
寄付集めにきた世話人が落とした財布を拾います。
お祭りのために町内から集まった寄付金の入った財布でした。
それを偶然見かけた金のためなら何でもする高利貸しのおぎんは、
横取りしようと言葉巧みに徳兵衛に詰め寄るものの、
追い返されてしまいます。
財布の置き場に困った徳兵衛は店先の提灯に隠しますが、
女房がへそくりと勘違いして腹いせに場所を移してしまい、
そのせいで、人々が振り回される羽目になり・・・。
お祭り提灯は、渋谷天外さんのお父さん舘直志さんの作品で、
松竹新喜劇十八番の一つです。
久本雅美さんの、金のためなら何でもする高利貸しのおぎん役が、
初笑いを盛り上げます。
人の心にある我欲ゆえにお金に翻弄されてしまう様子を描いた、
松竹新喜劇屈指の爆笑喜劇の代表作。
財布の行方を追って花道を何度も往復する様はまさに必見!
あとがき
子供のころ、
祖母に連れられて南座で松竹新喜劇を見に行ったことを思い出しました。
藤山寛美さんの全盛期で、
南座も超満員だったのを覚えています。(どんだけ昔?)
吉本新喜劇とはまた違う魅力で伝統を紡いできた松竹新喜劇は、
誰もが楽しめる人情の機微を語る新喜劇ですね。