松尾スズキ作ニンゲン御破算のあらすじは?ニンゲン御破産キャストの違い

エンタメ

シアターコクーン・オンレパートリー2018 

松尾スズキさん作・演出の『ニンゲン御破算』が、
大阪・森ノ宮ピロティホールで上演されます。

松尾スズキ史上最大の幕末大河エンターテインメント
『ニンゲン御破算』

2003年に上演されてから15年、
どのような、どれほどの進化が見られるのでしょうか。

松尾スズキ作ニンゲン御破算の“あらすじ”と、
キャストをご紹介します。

  

松尾スズキ作ニンゲン御破算 ニンゲン御破産との違い

松尾スズキ初の時代劇として2003年に上演され、
話題を呼んだ『ニンゲン御破産』という伝説の舞台が、
15年の時を経て、『ニンゲン御破算』となり、
さらに進化を遂げ関西で上演されます。

初演の『ニンゲン御破産』から、
今回は『ニンゲン御破算』と、“産”から“算”に変わった。

“産”を使っていた『ニンゲン御破産』は、クラッシュするイメージで、
今回『ニンゲン御破算』の“算”は、リセットするという意味だそうです。

「老若男女が素直に楽しめる、リアリティーある時代劇にするつもり」
という松尾スズキさんは、
今回も、作者本人が人気狂言作者・鶴屋南北として登場されてます。

十八代目中村勘三郎さんに書き下ろした『ニンゲン御破産』という戯曲を、
『ニンゲン御破算』とリセットし、
今考えられる最高の俳優の布陣でリスタートされています。

『ニンゲン御破算』はそもそも15年前に、
中村勘三郎(当時は勘九郎)さんにあてて、
歌舞伎に対して真っ向勝負みたいな気持ちで書いたものだったのです。

今回は思いっきり考え方を変えて阿部の主役で、
それぞれのキャストに合わせて書いた部分や細かいギャグなどは、
どんどん書き換えての上演です。

『ニンゲン御破算』とは、
それはそれでも、ええじゃないか、ええじゃないか、、、ということで、
幕末の混乱のどさくさに、斬って斬って歌い踊って、
なだれ打って明治にたどりつく、そんな怒涛の大河ドラマです。

エンタテインメントとはなんぞやという問いに、
わたくし、
松尾が出し続けた答えの最終形態、それが「ニンゲン御破算」だ!
ということだそうです。

自称、松尾スズキファンの多部未華子さんの、
舞台初の着物姿も注目です!

大阪公演

会場:森ノ宮ピロティホール

公演日程:2018年7月5日(木)から15日(日)まで 全13公演

公演時間:12時30分 18時30分 (7月10日(火)は休演日です)

観覧料金:¥11.500円

大阪公演に関するお問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00~18:00)

松尾スズキ作ニンゲン御破算のあらすじは?

頃は幕末 江戸末期。

加瀬実之介(阿部サダヲ)は、
人気狂言作者・鶴屋南北(松尾スズキ)、河竹黙阿弥(ノゾエ征爾)のもとへ、
弟子入りを志願していた。

大の芝居好きで、成り行きとはいえ、家も侍分も捨て、
狂言作者を志している実之介。

「あなた自身の話のほうが面白そうだ」と南北に言い放たれた彼は、
自分、そして自分の人生に関わってくるニンゲンたちの物語を語りだした―。

もともとは元松ヶ枝藩勘定方の実之介は奉行から直々の密命を受けていた。

それは偽金造りの職人たちを斬ること。

幼馴染みのお福(平岩紙)との祝言を済ませた実之介は、
偽金造りの隠れ家へ向かい、職人たちを次々に殺めたのだった。

その様子を目撃していた、
マタギの黒太郎(荒川良々)と 灰次(岡田将生)の兄弟は、
殺しのことは黙っている代わりに自分たちを侍にしてくれるよう、
実之介に取り引きを持ちかけた。

そこへ駆け込んできた娘が一人。

黒太郎たちの幼馴染みで、
吉原へ売られていく途中のお吉(多部未華子)だった。

ちょうどその頃、
実之介は、同志の瀬谷(菅原永二)や豊田(小松和重)から、
悪事の責任をすべて負わされて切腹を迫られていた・・・・・。

初演の『ニンゲン御破産』は、超複雑なストーリーで、
想像もつかないような大どんでん返しがあったのですが、
今回はどのようなどんでん返しがあるのかが楽しみです。

松尾スズキ作ニンゲン御破算 御破産キャストの違いは?

初演『ニンゲン御破産』のキャスト

中村勘九郎(勘三郎)【加瀬実之介】 戯作者に憧れる地方侍

吹越満  【黒太郎】 侍になりたいマタギの兄

阿部サダヲ【灰次】 侍になりたいマタギの弟

田畑智子 【お吉】 村のつまはじきの少女

秋山菜津子【お福】 実之介の許嫁

村杉蝉之介【関】 実之介の追っ手

荒川良々 【ボブ】 灰次を江戸につれていく黒人船員

田村玄一 【トム】 灰次を江戸につれていく黒人船員

浅野和之 【瀬谷修一郎】 実之介の追っ手

小松和重 【豊田夢之進】 実之介の追っ手

皆川猿時 【田辺健次】 実之介の追っ手

近藤公園 【安藤小太郎】 実之介の追っ手

松尾スズキ【鶴屋南北】 有名戯作者

宮藤官九郎【河竹木阿弥】 有名戯作者

片桐はいり【隠し玉】 遊郭の女主人

伊藤ヨタロウ【座長】 旅芸人の座長

池津祥子 【テツ】 実之介の姉

猫背椿  【ヤツ】 実之介の姉

桃山由希絵【オヨツ】 旅芸人

萩尾麻由 【イマ】 旅芸人

植田裕一 【佐野】 浪士

岸健太朗 【斉藤】 浪士

平岩紙  【夜鷹】 お福の仲間

野呂彰夫 【薩摩浪士】 浪士

星野源  【官軍】 上野の山で戦っている官軍

少路勇介 【武士】 上野の山で戦っている武士

山本将人 【百姓】 お吉を虐待している村人

ドロレス・ヘンダーソン【太夫】 遊女

康本雅子 【太夫】 遊女

2018年『ニンゲン御破算』のキャスト

阿部サダヲ【加瀬実之介】 戯作者に憧れる地方侍

岡田将生【灰次】 侍になりたいマタギの弟

多部未華子【お吉】 村のつまはじきの少女

松尾スズキ【鶴屋南北】 有名戯作者

ノゾエ征爾【河竹木阿弥】 有名戯作者

荒川良々【黒太郎】 侍になりたいマタギの兄

皆川猿時 【田辺健次】 実之介の追っ手

小松和重【豊田夢之進】 実之介の追っ手

菅原永二  【瀬谷修一郎】 実之介の追っ手

村杉蝉之介【関】 実之介の追っ手

平岩紙【お福】 実之介の許嫁

少路勇介 【武士】 上野の山で戦っている武士

田村たがめ

町田水城

山口航太

川上友里

片岡正二郎

家納ジュンコ

顔田顔彦

平田敦子

前田悟

斎藤桐人

乾直樹

阿部翔平

井上尚

掛札拓郎

笹岡征矢

中村公美

中根百合香

石橋穂乃香

青山祥子

あとがき

2003年の『ニンゲン御破産』見たかったです!
今考えると、
なんと素晴らしい、なんと凄いキャスティングだったことか!
いやー、今回の『ニンゲン御破算』もきっと、
素晴らしい舞台になると思います。

クドカンの官九郎さんと、今は亡き勘三郎さんの勘九郎さん、
“ダブルカンクロー”と聞くだけで、凄いこと間違いなしです!

星野源さんも出演されてたんですね!

やっぱり、見たかったなー!