御朱印集めを京都でデビューしませんか?
ここ数年ブームになっている御朱印集めですが、
デビューするなら、神社仏閣が集中して、
一気に集められる京都がおすすめです。
御朱印にかかれている文字や印影は様々なので、
集めてみると楽しいですよ!
もちろん、マナーを守って神社仏閣への参拝もお忘れなく!
御朱印集めを京都で!神社とお寺の違い
御朱印とは、主に日本の寺院や神社において、
参拝者向けに押印される印章や印影のことで、
敬称として御朱印(ごしゅいん)と呼ばれています。
この御朱印は、すでに室町時代末期から江戸時代初期頃には存在していて、
当時は神仏習合であったため、寺社のどちらで生まれたかは定かではありません。
御朱印の起源については諸説あるのですが、
元々は寺社に写経を納めた際の受付印であったとする説が有力です。
寺院へ写経を納めた時、
また、神社に参拝したときの証として御朱印を授与されるのですが、
この時、お寺の場合は『お布施』、
神社の場合は『初穂料』を納めます。
金額は、概300円から500円位が相場ですが、
「お気持ちをお納め下さい」として金額を明示しない場合もありますが、
この場合は、「志納」として納めます。
御朱印の授与は、全てのお寺や神社で行われているわけではなく、
宗派によっては御朱印の授与を行っていないところもあります。
また、御朱印はひとつだけとは限らず、複数の御朱印を扱う寺社もあり、
年中行事や秘仏の御開帳、特別公開期間などに合わせて、
特別な御朱印にすることもあります。
御朱印を押印する御朱印帖は、
大正時代ごろに生まれた、
屏風折(折り本)にして両側に固い表紙をつけた形式のものと、
古くからある和綴じ(和装本)のものが多いようです。
御朱印帳は、寺社や仏具店、神具店や文房具店、
書店などでも販売されています。
御朱印集めを京都で!見かた・もらい方・やってはいけないこと
御朱印の見方
神社とお寺、どちらの御朱印も『奉拝』や参拝した日付が書かれ、
朱色の社印や寺印が押されます。
墨書きが異なり、お寺の場合はご本尊を、
神社であれば神社名を書くことが多いようです。
『奉拝』は「ほうはい」と読み“謹んで拝む”という意味で、
寺社に参拝したという証に記されるものです。
その他の墨書きは、日付や寺社名が書かれ、
中央の墨書きには、お寺の場合は本堂の名前や、ご本尊の名前が、
神社の場合は、神社名や御祭神の名前が書かれることが多いようです。
社印や寺印で、四角形の御朱印は、
寺社名の印で、篆書(てんしょ)という書体が多く、
神社によっては、宮司さんが考案したものもあります。
社紋や寺紋とは、寺社に古くから伝わる固有の家紋のことで、
境内に咲く花や御祭神に纏わるものが多く用いられています。
御朱印のもらい方
御朱印をいただくときは、
まず、参拝のマナーを守って、ご本尊、御祭神に参拝します。
御朱印は、基本的に社務所や授与所と呼ばれるところで、
『御朱印を頂きたいのですが・・・』と声を掛けて、
持参した御朱印帖を差し出します。
御朱印をいただきたいページを開いてお渡ししましょう。
御朱印を書いていただいている間、
話しかけたり、写真を撮ったりするのはご法度です。
心静かに待ち、いただけたら必ずお礼を伝えて、
御朱印代を支払いましょう。
そのとき、御朱印授与料と記されていれば、
それに従い納めます。
御朱印授与料が記されていない場合は、
「いかほどお納めすればよろしいでしょうか?」と訊ねます。
神社なら初穂料、お寺の場合はお布施といいます。
『お気持ちで』とされているところでは『志納』として、
1ページあたり300円~500円を納めます。
1万円札を差し出したりせず、お釣りが必要にならないように、
前もって小銭を用意するようにしましょう。
『いりません』と言われた場合でも、
気持ちとしてお賽銭箱に納めると良いでしょう。
御朱印集めでやってはいけないこと
御朱印集めのマナーとして、やってはいけないことは、
参拝もせずに御朱印だけもらうことです。
御朱印は、お写経をした証として授与されるものとして、
現在でも納経(写経の奉納または読経)をしないと、
御朱印がもらえない寺院もあります。
御朱印を授与していただくとき、
正式な朱印帳を持参しない場合、スタンプ帳やメモ用紙、
ガイドブックの余白などに御朱印を求める人もいるようですが、
そういった場合、御朱印の押印を拒絶している寺社もあるのです。
御朱印を授与する寺社では、御朱印帳を販売していることも多く、
オリジナルの御朱印帳を用意している寺社もあります。
また、お寺や神社オリジナルの御朱印帖を、
コレクションする人もいます。
一冊の御朱印帳に、寺院と神社の御朱印が混在している場合、
御朱印の押印を断る寺社も存在します。
神社とお寺を混ぜるということもですが、
同じ仏教であっても、宗派ごとに宗教に対する捉え方が違うことがあります。
最低限のマナーとして、
神社と寺院 それぞれの御朱印を用意する方が良いと思います。
一部の観光客が、御朱印集めをスタンプラリーのようにして、
マナーを無視した参拝をしています。
御朱印ブームによって対応が困難になったり、
ブームを嫌い、御朱印自体をやめたり、中断している寺社もあります。
御朱印集めを京都で!収集したいオススメ一覧
御朱印には、単なる印だけの場合や、印に「奉拝」などの文字の入ったもの、
また、日付だけを墨書する場合もあります。
神社仏閣によっては、
寺社名や神仏名の入った墨書風の印章(スタンプ)になったものを押す、
いわゆる「版木押し」であったり、
あらかじめ「書き置き」した紙を用意しておき、
墨書や版木押しを複写した(印刷した)別紙を渡される場合もあります。
御朱印集めを京都のお寺で!
📔 清水寺
御朱印も豊富な京都屈指の寺院
西国三十三ヵ所 観音霊場第十六番札所にあたる本堂のご本尊
『千手観音菩薩』の御朱印など、全9種類があります。
御朱印の料金は300円
住所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水1-294
電話番号:075-551-1234
最寄り駅:清水五条駅から徒歩約20分
営業時間:平日:6:00-18:00
📔 高台寺
禅宗の慈悲の言葉が御朱印に
北政所が豊臣秀吉の為に建てた禅寺であることから、
禅宗で心の慈悲を表す『佛心(ぶっしん)』の文字や、
高台天神、利生堂の御朱印など全3種類があります。
御朱印の料金は300円
住所:〒605-0825 京都府京都市東山区高台寺下河原町526
電話番号:075-561-9966
最寄り駅:祇園四条駅から徒歩約14分
営業時間:平日:9:00-17:00(夜間特別拝観時は21:30まで)
📔 大本山 東福寺
ご本尊の釈迦如来が由来の墨書き
東福寺創建当初、仏殿にご本尊の釈迦如来様が、
安置されていたと示す意味で“大佛宝殿”と書かれています。
仏像は焼失してしまい、左手部分が安置されています。
御朱印の料金は500円
住所: 京都府京都市東山区本町15-778
電話: 075-561-0087
最寄り駅: 鳥羽街道駅[出口]から徒歩約9分
営業期間:公開:9:00~16:00
📔 證安院
愛らしいお地蔵さまが描かれている
見開きの御朱印帖で『この上なく尊いもの』と、
ご本尊の阿弥陀物を示す文字の隣にお地蔵さまが描かれています。
お寺周辺にたくさんあるお地蔵さまがモチーフになっています。
御朱印の料金は500円
住所: 〒616-8427 京都府京都京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町22
電話: 075-871-3923
最寄り駅:市バス嵯峨釈迦堂前下車
営業期間:10:00~16:00
📔 宇治 平等院
荘厳な雰囲気漂う鳳凰に注目!
平等院では、2種類の御朱印があり、鳳凰堂ではシンボルとされる、
鳳凰が印として押され、ふんわりとした墨書きの筆遣いと、
押印がマッチしています。
御朱印の料金は300円
住所:〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116
電話:0774-21-2861
最寄り駅:JR奈良線宇治駅から徒歩で10分
京阪宇治線宇治駅から徒歩で10分
営業期間:開園:8:30~17:30 入園受付17:15まで
開館:9:00~17:00 鳳翔館(入館受付16:45まで)
拝観:9:30~16:10 鳳凰堂拝観は20分毎に1回50名の人数制限有
📔 随心院
両界曼荼羅の絵が由来
仁海僧正が描いたと言われている両界曼荼羅の尊像を由来に、
『曼荼羅殿』と記されています。
小野小町の邸宅地跡に創建されたことから、
遺跡(ゆいせき)の御朱印も押されています。
御朱印の料金は300円
住所:〒607-8257 京都府京都市山科区小野御霊町35
電話番号:075-571-0025
最寄り駅:小野(京都府)駅から徒歩約7分-道案内
営業時間:平日:9:00-16:30
📔 青蓮院門跡
天台宗の門跡寺院から授かる
美しい庭園で有名な青蓮院門跡は、
比叡山延暦寺の三門跡のひとつに数えられている格式の高いお寺で、
青蓮院のご本尊である『熾盛光如来』が描かれています。
御朱印の料金は300円
住所:〒605-0035 京都府京都市東山区粟田口三条坊町69-1
電話番号:075-561-2345
最寄り駅:東山(京都府)駅から徒歩約6分-道案内
営業時間:通年 9:00~17:00
📔 金戒光明寺
瞑想する五劫思惟阿弥陀仏
中央の『五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゅいあみだぶつ)』の、
印がチャームポイントになっていて、
“五劫思惟”の墨書きは、力強くもシャープですっきりとした印象です。
御朱印の料金は300円
住所:〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町121
電話番号:075-771-2204
最寄り駅:神宮丸太町駅から徒歩約19分-道案内
営業時間:通年 9:00~16:00
御朱印集めを京都の神社で!
📔 今宮神社
可憐な華やぎが漂う御朱印
平安時代から続く災いを鎮める神事『やすらい祭』の中で、
象徴である花傘の御朱印が特徴的です。
台紙のある御朱印は1500円 片面のものは300円で授与されます。
初穂料は500円
住所:〒603-8243 京都府京都市北区紫野今宮町21番
電話番号:075-491-0082
最寄り駅:北大路駅から徒歩約21分-道案内
営業時間:通年 9:00~17:00
📔 豊国神社
秀吉公の印の文字を墨書きで
豊臣秀吉が使った関白印の文字が墨書きに採用されています。
右から『壽比南山』『関白』『福如東海』と記されていて、
長寿と多くの福を願って記されています。
豊臣家の家紋や瓢箪の印にも注目です!
初穂料は300円
住所:〒605-0931 京都府京都市東山区大和大路通正面茶屋町530
電話番号:075-561-3802
最寄り駅:七条駅から徒歩約7分-道案内
営業時間:通年 0:00~24:00/通年 9:00~17:00
📔 晴明神社
五芒星のマークが入った御朱印
魔除けの呪符である五芒星がモチーフになった御朱印です。
墨書きは、最後の陰陽頭(おんみょうのかみ)で、
清明公から数えて34代目に当たる、
土御門晴雄が書いたものを版に起こしたもの
御朱印の料金は300円
住所: 京都府京都市上京区掘川通一条上ル晴明町806
電話: 075-441-6460
最寄り駅: 今出川駅[4]から徒歩約11分
営業期間:9時~18時、占い9時~16時(月曜~土曜のみ※要問合せ)
📔 八坂庚申堂
かわいらしい三猿がポイント
“庚申”とは「庚(かのえ)申(さる)」を意味し、
境内にはサルの像が見られます。
御朱印には『見ザル・聞かザル・言わザル』の三猿の印が押印されています。
御朱印の料金は300円
住所: 京都府京都市東山区下河原町八坂鳥居前下4丁金園390-1
電話: 075-541-2565
最寄り駅: 祇園四条駅[1]から徒歩約12分
営業期間: 9:00~17:00
あとがき
御朱印も集めたいですが、
御朱印帖もいろいろな種類があって、
どれも欲しくなってしまいます。
お寺や神社でオリジナルの御朱印帖を作られているところもあり、
描かれているデザインも豊富で見ていて飽きません。
京都には神社仏閣が多いので、
御朱印をコンプリートするのはちょっと無理でしょうか。