さくらんぼの栄養成分と期待される効果は何?アメリカンチェリーとの違いは

グルメ


さくらんぼは、その宝石のような色と形から、
『赤い宝石』とか『初夏のルビー』と言われる果物です。

甘酸っぱい爽やかさを感じられるさくらんぼは、
少々高価な初夏の味覚ですが、夏の訪れを感じながら、
ひと夏に一度は食べてみたいものです。

そんなさくらんぼの栄養や、
さくらんぼの栄養成分から期待できる効果などをまとめてみました。

また、アメリカンチェリーとの違いや、
さくらんぼの選び方と保存方法、
美味しいさくらんぼの食べ方もお伝えします。

  

さくらんぼの栄養成分と期待される効果は何?

春に満開の花を咲かせる桜の品種は、実が大きくなりません。

サクラの中でも実がなるさくらんぼ桜桃は、
ミザクラの果実で、さくらんぼの旬は5月から7月です。

さくらんぼの国内で最も多く生産されている品種は『佐藤錦』で、
山形県が全国の収穫量の7割を占めています。

さくらんぼの主な栄養成分は、

🍒 β‐カロテン
体内で必要に応じてビタミンAに変換され、
皮膚や粘膜を丈夫にし、免疫力を高めます。

抗酸化作用があり、
アンチエイジングやガン予防にも働きます。

🍒 鉄分
人間が生きていくために必要な酸素は、
血液の中の赤血球という成分に含まれる“鉄”によって全身に運ばれます。

そのため、鉄が不足すると動悸や息切れがしたり、
疲れやすくなるといった貧血の症状が出てきます。

不足しやすい栄養素なので積極的に摂りたいものです

🍒 葉酸
血液を作る働きがあります。

また、細胞の合成においても重要な役目を果たします。

胎児や新生児の発育に、必要不可欠な成分なので、
妊娠中や授乳中の女性には、是非ともお勧めしたい栄養素です。

🍒 ビタミンC
美肌効果やがん予防、抗ストレス作用、
疲労回復作用などの働きがあります。

🍒 カリウム
体内のナトリウムを外へ排出させ、
血圧を調節する働きがあります。

腎機能が低下している人は、カリウムを控える必要があります。

さくらんぼの栄養成分で期待される効果は、
疲労回復、便秘、浮腫み改善、貧血、冷え性の緩和、
抗酸化、目の疲れ、肌の老化予防や乾燥肌の予防に効果が期待されます。

さくらんぼの栄養成分とアメリカンチェリーとの違いは?

初夏の店先で見かけるサクランボですが、
国内産のものは、濃い朱色に近い赤色をしていて、艶があります。

それに比べて、アメリカンチェリーの色は、
濃い赤色、どちらかと言えば赤黒い色をしています。

日本に輸入されるアメリカンチェリーの9割がビングという品種で、
暗い果皮の色から「ダークチェリー」とも呼ばれています。

国内種のさくらんぼと、アメリカンチェリーとの違いは、
見た目だけでなく、含まれる栄養素も異なります。

🍒 国内産のさくらんぼは、カロリーが低く、
β‐カロテンやビタミンCの含有量が多い。

🍒 アメリカンチェリーは、カロリーが高く、
葉酸やカリウム、カルシウム、リンなどの含有量が多い。

佐藤錦などの国内産サクランボに比べて、
アメリカンチェリーのほうが、安価なのも特徴です。

さくらんぼの選び方や保存方法とジャムの作り方

さくらんぼ 選び方のポイント

🍒 実の粒が大きいもの

🍒 実に張りがあるもの

🍒 実に艶があり、濃い色のもの
(濃すぎると、熟れ過ぎの場合があります)

🍒 色が濃いわりに、実が硬いもの

🍒 枝(軸)が太く、枯れていない緑色をしている

さくらんぼの保存方法

🍒 さくらんぼは、新聞紙などで包んで、涼しいところに保管するか、
冷蔵庫の野菜室に入れましょう。

🍒 さくらんぼは、温度が低すぎると味が落ちるので気をつけましょう。
保管しておいても、美味しく食べられるのは2~3日です。
たくさんある場合は、ジャムやコンポートにすることがおすすめです。

🍒 さくらんぼは、収穫とともに鮮度が落ちていきます。
買ったらすぐに食べることが一番です。

さくらんぼジャムの作り方

さくらんぼと砂糖を 3:1の割合で使用します。

🍒① 種を取ったさくらんぼと砂糖をボールに入れ、
1時間程度置いておきます。

🍒② 鍋に①を入れて、砂糖が溶けるまで焦げないように火を通します。

🍒③ ①で取り除いた種を、ティーパックなどに入れて②の鍋に入れ、
弱火で加熱します。

🍒④ とろみがついてきたら火を止め、
種を取り除いて、粗熱を取ったら出来上がりです。

🍒 さくらんぼの豆知識

①で取り除いた種をきれいに洗ってから乾燥させ、袋に詰めると、
電子レンジで温めて繰り返し使えるホットパックを作ることができます。

これはドイツで頭痛や腹痛の緩和に効くという民間療法として、
古くから親しまれてきた方法で、
温熱療法として商品化されているものもあります。

さくらんぼジャムを使った簡単おすすめレシピ

🍒 さくらんぼのパンナコッタ

さくらんぼジャムの甘味があるので、パンナコッタには砂糖を使わず、
はちみつで優しい甘味をつけたデザートです。

材料は、120mlの容器4個分です。

・さくらんぼジャム・・・大さじ4
・牛乳      ・・・200ml
・生クリーム   ・・・200ml
・はちみつ    ・・・大さじ3
・粉ゼラチン   ・・・小さじ1.5
・水       ・・・大さじ2

① 水に粉ゼラチンを混ぜて溶かします。

② 鍋に牛乳・生クリーム・はちみつを入れて温め、
沸騰したら火を止めて、①を入れてさっと混ぜます。

③ ②を4等分して容器に入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やします。

④ さくらんぼジャムをのせれば出来上がりです。

あとがき

甘くてすっぱいサクランボ🍒
見ているだけで若かりし頃の思い出が。。。。

こんなちっちゃいサクランボの中に、
美容や健康にいい成分が入っていただなんて、

可愛いくて美味しいサクランボを食べて、
アンチエイジングできるなんて、いいですねー!