食欲の秋と言う言葉はことわざ?理由や由来 おすすめの秋の味覚は?

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食欲の秋と言う言葉はことわざなのでしょうか?

秋は気温がちょうど良く、
快適に暮らせるという意味の、
天高く馬肥ゆる秋ということわざがあります。

一般的には、
夏が終わり、
待ち望んでいた過ごしやすい秋がやって来た事への、
喜びや歓迎することわざとみて取れます。

意味は上記の通りで、
もう少し噛み砕くなら、
秋になると空は澄み渡るので、
それを”天高く”として、
馬も太るほど美味しい作物が収穫できるのを、
“馬肥ゆる”で表現しています。

その一方、
発祥とされる中国では別の意味もあるとされ、
そこには日本解釈とは真逆の、
隣国から肥えた馬(鍛えた馬)に乗って、
敵が攻めてくるから警戒しろ!
という面も含んでいることわざとされています。

一見、爽やかなことわざと思えても、
意外な一面があるものですね。

食欲の秋も、
そうなのでしょうか?調べてみました。

食欲の秋と言うことわざの意味は?

食欲の秋の意味は、
四季の中で、
秋が、最も食欲の増進する季節であることをいう事で、
夏の暑さで落ちた体力も回復し、
食材の収穫期でもあることからきています。

秋の心地よさ、快適さからなのか、
四季の中でも、
「〇〇の秋」と表現されることが多いですね。

その中でもよく聞く「食欲の秋」、
「収穫の秋」、
「実りの秋」、
「スポーツの秋」、
「読書の秋」、
「芸術の秋」など、

さまざまな『○○の秋』という言葉があります。

秋は、キノコ類や芋類、栗、カツオや鮭、
秋刀魚、柿やリンゴ、みかんなど、
美味しい食材が多く収穫されることから、
「収穫の秋」と言われます。

そして、
山には木の実やキノコなど
様々な食材がたくさん実る季節で、
「実りの秋」と呼ばれています。

たくさんの旬な食材が多い秋は、
夏バテ気味だった人も、
食欲を取り戻すのではないでしょうか?

「食欲の秋」と言われるようになったことについて、
夏の疲れからの体調不良を改善するために、
自然に食欲が増すことや、
厳しい寒さが来る前に、皮下脂肪を蓄え、
代謝を上げるための準備も、
秋のうちに行うと食欲が上がると言われています。

食欲の秋と言われる由来は?

食欲の秋の由来については、諸説あります。

栗やさつまいも、梨、ぶどう、
それからわたしたちの主食となるお米など、
多くの食材が旬を迎える秋は、
いつもより食欲が増す、という考えから、
「食欲の秋」と呼ばれるようになったと言われています。

やがて、それが世の中に広まり、
人びとの間に浸透しました。

昔は雨の日も夏の暑い日も、
耕された畑で農作物を栽培していました。

そして、
そのときに採れた食材はその時期のうちに、
おいしく食べるという習慣が根底にあったのだと思います。

■秋になると食欲が増すのは何故?

・セロトニンが関係している

セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれており、
満腹感を与えて食欲を抑える働きがあります。

この成分は、日光に当たる時間と比例していて、
陽の光を浴びる時間が短いと減り、
長ければ増えるといわれています。

秋は日照時間が短いので、
夏に比べて太陽の光を浴びる時間が短く、
かつセロトニンの分泌量も減るので、
食欲が増えると言われているのです。

・気温の低下も関係している

寒い環境になると、
脂肪を燃焼して体温を保持しようとします。

基礎代謝が上がれば、
その分多くのエネルギーを消費してしまうので、
失った分を補おうとして食欲が増すのです。

空腹は、
エネルギー補給を訴える体のシグナルでもあります。

ダイエットをするなら冬場が良い、
と言われるのもうなずけます。

・夏バテが解消される

夏バテで、
食欲が減ってしまった方も多いと思います。

秋に入ると、夏の暑さから
過ごしやすい気温になっていくので、
本来の食欲に回復することが多いです。

夏バテが解消されて、
食欲が増したように感じるのだと思われます。

・新米をおいしく感じる

秋になると、
新米の収穫がスタートし販売されます。

新米の美味しさは格別ですよね。

それに加えて、
戻りかつおや鮭、きのこ類など、
旬のおいしい食材がスーパーで並び、
食卓にも上がるので、
ついついご飯が進んでしまいます。

新米の美味しさが、
食欲の増進とも関係しているのかもしれません。

食欲の秋ということわざは、
夏の暑さが落ち着き、食欲が増すということわざですが、
その裏に、
脳内物質が関係していたとは驚きました。

私達の体は、
季節に合わせて動いていてくれるのだと思うと、
ちょっと感動してしまいました。

食欲の秋におすすめの秋の味覚は?

秋の食材で体に良いオススメの食材を紹介したいと思います。

・キノコ類

食物繊維が豊富で、
便秘解消や体内の有害物質を体外に排出する効果があります。

また、乾燥キノコはビタミンDが多く、
カルシウムの吸収を促進します。

そのほか、ミネラルやカリウムも豊富です。

ミネラルは、感情をコントロールするほか、
疲労回復にも効果あります。

カリウムは、心不全や高血圧、
無気力症を防ぐと言われています。

・芋類

芋類は、ビタミンC・ビタミンE、カリウム、
食物繊維が多く含まれているうえに、
加熱しても栄養素が破壊されにくい性質があるので、
いろんな調理法で楽しめます。

また、サツマイモから出る白い液状は、
胃の粘膜保護の役割を持っています。

・栗

栗には、たんぱく質やビタミンA、ビタミンB2、ビタミンC、
カリウムが多く含まれており、
食物繊維も多く便秘改善にもなります。

また、
人間に必要不可欠な亜鉛も豊富に含まれていています。

・カツオ

秋のカツオは、脂肪分が多いのが特徴です。

DHAやEPA、タウリン、鉄分が多く含まれています。

また、
アミノ酸が繋がったイミダゾールペプチドの一種、
アンセリンが含まれていますので疲労回復が期待できます。

・鮭

鮭は、アンチエイジングフードとよばれるほど、
アスタキサンチンや、
必須脂肪酸(DHA・EPA)が豊富に含まれています。

また、
ビタミンB1(糖質の代謝を促進)や、
ビタミンB2(体内の糖と脂質を燃焼してくれる)が豊富です。

低カロリーですので、
ダイエット中の方にもオススメの食材ですね。

そして、秋の味覚の代表は「秋刀魚」ですよね。

お刺身で食べてもいいし、
焼いても煮ても美味しいです。

私のおすすめ、一番の秋の味覚は「秋刀魚」です。

ここで、
秋の味覚のレシピを紹介します。

是非試してみて下さいね。

・秋の味覚「栗ご飯」のレシピ

材料(4人分)
米 2合
栗・皮つき 200g

みりん     大さじ1
酒     大さじ1
「顆粒だし」 小さじ2
塩     小さじ1
水     適量
いり黒ごま   少々

作り方
①米は洗ってザルに上げ、20分ほどおいて水気をきる。

②栗はたっぷりのぬるま湯(35~36℃)に10分以上浸し、
鬼皮(外側のかたい皮)をやわらかくする。

③栗の底の部分を包丁で切り落とす直前まで切り込みを入れ、
底から先端に向かって、はぐようにして鬼皮をむく。

④残った渋皮(内側のやわらかい皮)をむき、
半分に切り、10分ほど水に浸す。

⑤炊飯器に、米を入れ、調味料を加え、
2合の目盛りまで水を注ぎ、ひと混ぜし、栗をのせて炊く。

⑥炊き上がったら全体を混ぜ、器に盛り、黒ごまを散らす。

栗ご飯は、秋には食べたい一品ですね。

栗の処理がちょっとめんどくさいのが難点ですが、
チャレンジしてみて下さい。

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あとがき

食欲の秋についてお話させて頂きました。

いかがだったでしょうか。

秋になる度にあちらこちらで聞こえてくる、
「食欲の秋」という言葉は、
四季折々の風情を楽しむ日本人ならではの、
ことわざなのかもしれないですね。