トロピカルフルーツ人気のおすすめ7種類その特徴と時期や選び方食べ方を紹介!

グルメ


トロピカルフルーツは、色どりも鮮やかで、
その形や香り、味わいも個性的な果物たちです。

かつては珍しく、
手に入ることも難しかった南国の果物でした。

そんなトロピカルフルーツも、最近は身近なものとなり、
高級レストランだけでなく、
家庭の食卓でも普通に味わえるようになりました。

トロピカルフルーツの中でも、人気が高く、
日本でも知名度が上がってきたモノの中から、
おすすめの7種類を、
その特徴や出回る時期、
食べ頃の選び方や美味しい食べ方をご紹介します。

  

トロピカルフルーツとは

トロピカルフルーツとは、熱帯・亜熱帯原産の果物のことで、
馴染み深いバナナやパイナップルも、
それぞれ東南アジア、南アメリカ原産のトロピカルフルーツです。

今から30年ほど前、ちょうどバブル期の頃、
日本にもトロピカルフルーツがブームになったことがあります。

ブームの主役は、ハワイ産のパパイヤ、
メキシコやフィリピン産のマンゴー、
カリフォルニア産のチェリモヤなどの輸入品でした。

この時は味よりも見た目のインパクトによって注目され、
アボカドやキーウィもこの頃から出回るようになったトロピカルフルーツです。

これらは生産者団体が大々的にPRしたことから爆発的に広がり、
トロピカルフルーツが日本の食卓の定番になって行きました。

2回目のブームがやって来たのは、宮崎県産のマンゴーで、
当時、宮崎県知事だった東国原英夫さんが、PRに力を入れたことで、
味の良さが知られるようになり、
他の国産トロピカルフルーツも、認知度が上がっていったのです。

いまやトロピカルフルーツは、オシャレなフルーツとして、
イチゴやモモに次いで人気のフルーツです。

国内産のトロピカルフルーツの美味しさの秘密は、
日本ならではの栽培方法にあるといえます。

トロピカルフルーツは、
一般的なフルーツほど品種改良されてこなかったので原種に近く、
熱帯や亜熱帯の過酷な環境の中で生き延びてきた種でもあることから、
味や風味、色や形の個性が強く、栄養価も高いものが多いのです。

トロピカルフルーツは、見た目にも可愛く、
インスタ映えすることから、おしゃれなアイテムとしても人気があります。

トロピカルフルーツ 人気のおすすめ7種類をご紹介!

トロピカルフルーツ 人気のおすすめ7種類、
その特徴と原産地、出回り時期や選び方・食べ方をご紹介します。

ドラゴンフルーツ


【特徴】
優しい甘さの鮮やかな『龍』

正式な名称は『ピタヤ』 果皮が龍のウロコのように見えるこから、
『ドラゴンフルーツ』と呼ばれています。
果皮は主に赤やピンクで、果肉は白、赤、黄の3色。
特に赤は鮮やかな色調で、ジュースやデザートの色付けにも使われていて、
服につくと落ちにくいので要注意です。
見た目のインパクトに反して、味はクセがなく、
酸味のないさっぱりとした甘みが特徴です。
ツブツブした食感も楽しいです。
ビタミンB1・B2、ビタミンC、食物繊維などがバランスよく含まれていることから、
近年はスーパーフードともいわれ、注目を集めています。
日本では沖縄や鹿児島で栽培されています。

【原産地】
サボテン科に属し、原産地は中米

【出回り時期】
国内産は7月~11月 輸入物は通年

【選び方】
果皮にハリがあるものを選び、追熟しないので早雨に食べるのがおすすめ。

【食べ方】
半分に切ってそのままスプーンですくって食べます。
包丁で切れ目を入れれば、手で皮をむくこともできます。

マンゴー


【特徴】
ひとくちで幸せになれる芳醇な甘味

栽培品種が200種類以上と多く、品種により大きさや色が異なります。
主なものは、
果皮・果肉が黄色で『ペリカンマンゴー』と呼ばれる、
フィリピン産のカラバオ種、
果皮が緑色で『グリーンマンゴー』と呼ばれるキーツ種、
果皮が赤く『アップルマンゴー』と呼ばれるケント種や、
トミーアトキンス種などがあります。
沖縄や宮崎で主に栽培されているのは、アップルマンゴーの一種、
アーウィン種で、オレンジ色の果肉は果汁たっぷりで、
濃厚な甘味ととろけるような舌触りが特徴です。
宮崎県の主産地ではブランドを守るために、生産者情報を果皮に印字しています。

【原産地】
ウルシ科に属し、インドが原産地

【出回り時期】
国内産は5月~8月 輸入物は通年

【選び方】
表面にハリとツヤがあり、斑点のないものを選びましょう。
甘い香りが強くなったら完熟の証です。

【食べ方】
中央の平たい種を避けるように縦方向にナイフを入れ、
3枚におろすようにカットします。
果肉に格子状に切れ目を入れ、皮側から果肉を押し上げて食べます。

スターフルーツ


【特徴】
甘酸っぱく爽やかな『地上の星』

断面が星形をしていることから『スターフルーツ』と呼ばれています。
和名は『五歛子(ごれんし)』といいます。
未熟なものは緑色で、若いリンゴや梨のような淡い甘味と酸味があり、
サクサクとした食感です。
完熟すると黄色くなり甘味が増し、果肉が柔らかくなっていきます。
どのタイミングで食べるかは、それぞれの好みです。
そのまま食べるだけでなく、
形を活かしてサラダやデザートのあしらいにもよく使われています。
世界の熱帯・亜熱帯地域で幅広く栽培されていて、
日本でも沖縄や鹿児島、宮崎などで栽培されています。
国産のものは、
輸入のスターフルーツに比べて一回りサイズが大きいのが特徴です。

【原産地】
カタバミ科に属し、熱帯アジアが原産地です。

【出回り時期】
国産のスターフルーツが出回るのは不定期ですが、輸入物は通年あります。

【選び方】
重みがあり、果皮に斑点がなく、ハリや艶があるものを選びます。

【食べ方】
星形の角部分に渋みがある場合があるので、
角の先端部分をそぎ落とし、そのまま輪切りにします。

マンゴスチン


【特徴】
名にたがわぬ美味。レアな『果物の女王』

紫がかった褐色の厚い果皮の中に、6個前後に分かれた果肉が入っています。
爽やかな甘味と程良い酸味があり、味わいはまるで高級なブドウのようです。
その美味しさから『果物の女王』とも称されています。
しかし、日本では商業栽培はされていません。
生の果実が輸入される時期や量も限られているので、
その美味しさはなかなか味わえません。
通年流通している冷凍品は、現地で半分に切って、
虫などの有無を検査してから輸出されるので、
切り口がテープで止められています。

【原産地】
オトギリソウ科に属し、マレー半島が原産地です。

【出回り時期】
生果は6月~8月 輸入の冷凍ものは通年あります。

【選び方】
生果の場合は、皮が柔らかく弾力があるもので、ヘタ部分が緑色のものを。

【食べ方】
冷凍から冷蔵庫に移して、半解凍程度で食べるのがおすすめ。
生果は中央横に包丁を入れ、上下をひねるようにして皮を外します。
冷凍ものはテープを剥がして皮を取ります。

パパイヤ


【特徴】
上質な舌ざわりと甘味。健康や美容にもいい!

未熟なものは果皮が緑色で、熟してくると黄色に変わります。
未熟な『青パパイヤ』も食べられていて、
タイやフィリピンではサラダなどの定番食材です。
熟した果肉は鮮やかな黄色や赤橙色で、濃厚な甘味があり、
酸味がほぼないのが特徴で、滑らかな舌触りを楽しむことができます。
レモンをかけて酸味をプラスしても美味しく頂けます。
日本ではハワイからの輸入品が主に流通していますが、
国内での生産も徐々に増えつつあります。
ビタミンや食物繊維が豊富で、熟しきっていないパパイヤには、
タンパク質分解酵素であるパパイン酵素も含まれていて、
美容や健康効果も注目されています。

【原産地】
パパイヤ科に属し、原産地は熱帯アメリカ

【出回り時期】
国産のパパイヤは、5月~8月 輸入物は通年出回っています。

【選び方】
ずっしりと重く、ツヤがあるものを選び、表面が乾燥しているものは避けます。
全体が黄色くなり、指で押さえて弾力があれば食べごろです。

【食べ方】
縦半分のカットし、種をスプーンで取り除き、
さらに半分に切って、スプーンですくって食べます。

パッションフルーツ


【特徴】
南国へと誘う、かぐわしい芳香

『パッション』とは、情熱、激情という意味の英語で、
その色や形もまさに情熱的です。
日本で多く流通しているものは、果皮が濃い紫色で、
熟すと褐色になってくる品種ですが、果皮が黄色い品種もあります。
完熟した果肉はトロリとした食感で、
甘さと酸味のバランスが取れた濃厚な味わいです。
さらに魅力的なのが香りです。
カットした際に広がる爽やかな芳香は、癒しの効果も抜群です。
日本ではメキシコやニュージーランド産が主に輸入されていますが、
国内でも鹿児島や沖縄で栽培が広がっていて、
その品質の高さから人気を集めています。
果実がなる前の花も美しく、時計の文字盤のように見えることから、
『時計草』ともいわれていて、βカロテンなど栄養価も高いのが特徴です。

【原産地】
トケイソウ科に属し、ブラジルが原産地です。

【出回り時期】
国産のものは4月~9月 輸入物は通年出回っています。

【選び方】
形が丸く整っていて、爽やかな香りがあるのもを選びます。
完熟すると皮が褐色になりシワが出てきます。

【食べ方】
半分にカットして、そのままスプーンですくい種ごと食べます。

アボカド


【特徴】
大木に育まれる、濃厚で豊かな恵み

今や日本でもサラダなどに欠かせない定番の食材です。
10mを超えることもあるクスノキ科の大木に実るトロピカルフルーツです。
日本には1980年代に、カリフォルニア産が出回るようになり、
カリフォルニア・アボカド協会のプロモーションもあって、
急速に需要が拡大しました。
現在出回っているものは、主にメキシコ産やニュージーランド産で、
国内での栽培はまだ少量で、ほとんど流通していません。
『森のバター』と言われる通り、
カラダに良いとされる不飽和脂肪酸を多く含んだ濃厚な味わいが特徴です。
ビタミンEや食物繊維も多く、栄養価の高さでは果物の中でもトップクラスです。

【原産地】
クスノキ科に属し、原産地は熱帯アメリカ

【出回り時期】
輸入物が通年出回っています。

【選び方】
形が整っていて、ヘタと実の間に隙間がないものを選びます。
果皮がやや黒くなり、弾力が出てきたら食べ頃です。

【食べ方】
縦にナイフを入れ、種に沿ってナイフを回し、両側をひねって割ります。
種をナイフで取り、そのままスプーンですくうか、
皮をむいて食べやすい大きさに切ります。

あとがき

トロピカルフルーツは、
南国を思わせる色鮮やかなものが多く、
インスタ映えする果実ですね。

国内で栽培されるものも増え、よく見かけるようになったとはいえ、
まだまだ高価なものも多いようです。

トロピカルフルーツと呼ばれる果物は、
まだまだたくさんの種類があるようで、
これからもどんどん目新しいものがお目見えしそうです。