洗濯マーク 表示の見方と洗濯洗剤や漂白剤の選び方 洗濯の正しい方法と注意点

暮らしに役立つ便利な情報


洗濯マークの表示は、
衣服を洗濯する時、失敗しないように、
また、
上手に洗濯できるように考えられて作られているマークです。

この洗濯マークの絵表示を見ただけで、
洗い方はもちろん、
洗剤や漂白剤の選び方がわかるようになっています。

洗濯マークの絵表示が何を伝えているかを覚えることで、
洗濯で失敗することもなくなり、
誰でも洗濯上手になれるのです。

  

洗濯マーク 表示の見方

衣類についている絵表示の見方

衣類についている取り扱い絵表示は、
家庭用衣料品の品質表示法によって、ほとんどの衣類につけられています。

衣類についている洗濯マークは、
衣類に合った洗い方や塩素漂白の可否、アイロンの掛け方、
絞り方や干し方、ドライクリーニングについてなどの、
お手入れ方法が、マークで絵表示されています。

お洗濯で失敗をしないためにも、
初めて洗う衣類やお気に入りの服など、
おしゃれ着は必ず取り扱い方法がわかりやすく書かれている絵表示、
洗濯マークをきちっとチェックするよう心掛けたいですね。

洗濯マーク 洗濯洗剤や漂白剤の選び方

洗濯洗剤には種類がたくさんありますが、
どのように使い分ければよいのか、わかりにくいですね。

衣類の汚れに合わせて上手に使い分けるには、
洗剤の容器に書かれている、洗剤の特徴や用途、使用量や使い方を、
よく読んで使うようにしなければいけません。

蛍光剤や酵素、漂白剤などの配合も、
洗濯洗剤の容器に表示されています。

ちなみに、綿や麻、合成繊維などの一般衣料は、
洗浄力の高い弱アルカリ洗剤で洗い、
毛や絹、おしゃれ着などはおだやかな中性洗剤を使うのが基本です。

・弱アルカリ洗剤(液体・粉末)

弱アルカリ洗剤は、洗浄力が強いのですが、
蛍光剤の入っているものは、生成りや淡色の衣類が、真っ白になったり、
鮮やかな色に変色してしまうことがあります。

弱アルカリ洗剤の大半には、この蛍光剤が入っていますが、
一部、無蛍光のものもあります。

弱アルカリ洗剤で洗濯するのに適している衣類は、
綿やポリエステルなど、普段着によく使われている素材です。

・中性洗剤(液体)

中性洗剤は、摩擦を防止し、色落ちがしにくく、
すすぎが早いのが特徴です。

洗浄力は、弱アルカリ洗剤よりは少し劣りますが、
羊毛や絹、綿、おしゃれ着などの素材で、
淡色や生成りなど、薄い色の衣類に適しています。

漂白剤の選び方

・塩素系漂白剤(液体)

塩素系漂白剤は、染みや汚れを除去し、漂白力が強いのが特徴ですが、
色柄を脱色してしまいます。

熱湯での使用はできません。

金属などの付属品を傷める可能性があり、
金属の容器も使用できません。

台所用漂白剤やカビ取り剤にも同じような賞があります。

原液での使用は素材を破損する危険があります。

使用できる素材は綿で、
肌着やシャツ、シーツやタオルなどの白物に使用します。

・酵素系漂白剤(液体・粉末)

酵素系漂白剤は、色柄物などにも使えます。

黄ばみや黒ずみの防止や除去に用います。

洗濯時に一緒に使うことができますが、
洗浄力は弱アルカリ洗剤よりも劣ります。

酵素系漂白剤も塩素系漂白剤同様、
金属の付属品や容器での使用はできません。

使用できる繊維は、毛や絹、おしゃれ着の淡色や生成りのものです。

洗濯マークの見方 洗濯の正しい方法と注意点

洗濯する前に確認すること

・服の表示をチェックします

洗濯マークや絵表示のほかに、
何か洗濯に関する付記表示や注意表示が付いていないか確認してください。

・色落ちの心配がないかをチェックします

絹製品や初めて洗う色の濃いものは、
他のものと一緒に洗うことはせず、一品だけで洗い、
つけ置き洗いは避けるようにましょう。

・レースや刺繍が付いていないかをチェックします

引っかかったり、引っ張られたりしないように、
洗濯ネットに入れて洗います。

その時も一品だけで短時間で洗うようにしましょう。

・金属のボタンは付いていないかチェックします

引っかかりやすいボタンや、長いヒモが付いている服や、
けば立ちやすそうなものは、洗濯ネットに入れて洗いましょう。

・ファスナーやマジックテープが付いていないかチェックします

他の洗濯物に引っかからないか、あらかじめ閉じておきましょう

・アンサンブルの服は注意が必要です

上下で洗濯する回数や洗う方法が違うと、
色や風合いが変わってしまうことがあるので、
上下一緒に同じ洗い方をするようにしましょう。

・同じ素材でも絵表示をチェックするようにしましょう

同じ素材で作られているものでも、飾りなどが付いていると、
水洗いができない表示になっていることがあります。

・セーターの型崩れに注意しましょう

セーターなどのニット製品は、
洗う前に寸法を測ったり型紙を取るなどしておくと、
干すときやアイロンがけをするときに便利です。

・レースのランジェリーは手洗いした方が良いのか

繊細なレースを使ったものや、ワイヤー入りのブラジャー、
絹製品などは、手洗いすることをお勧めします。

普段使いのものはネットに入れて洗濯機で洗えます。

手洗いする時は、洗剤を適量入れた溶液の中で軽く振り洗いをするようにし、
水を替えて2~3回すすいだ後、柔軟仕上げ剤を使うと、
すべりがよくなり、静電気も起こりにくくなります。

10秒~20秒脱水した後、軽くたたいてシワを伸ばして陰干しにします。

あとがき

近頃は、とても高性能の洗濯機ができていますので、
手洗いする必要は少なくなってきていますが、

高性能の洗濯機を使うときでも、洗濯マークを確認して、
洗い方を決めたり、洗剤や漂白剤の種類を選んだりする必要はあります。

でも、洗濯の仕方次第で、
お気に入りの服も長く着ることができます。

洗濯マークは誰が見てもわかるように表示されている絵表示なので、
表示の種類を覚えておくと便利ですね。