便秘解消法は即効性がありすぐ効く薬よりまずは便秘の原因を知ること

美容と健康

便秘の辛さは便秘で悩んでいる人にしかわからないですよね!
でも便秘解消法は即効性がありすぐ効く薬より、
まずは便秘の原因を知ることです。
CMでよく耳にする腸内環境と
その中の菌が重要なポイントのようです。
カラダとお通じのメカニズムを知って、
便秘になる原因を突き止め、
便秘解消法を導きましょう。

  

便秘解消法は即効性がありすぐ効く薬より原因を知ること

便秘の解消法で、即効性のあるすぐ効く薬は、
お腹が痛くなって辛いですね!

すぐに効いてたまった便が出た後も、
お腹はシクシク痛み、ずっと不快感が続きます。

それに便秘が解消するのはその時だけで、
根本的な原因が改善されなければ、
辛い思いを繰り返すだけです。

ひとことで便秘といっても、原因も症状も様々です。

現在、便秘で悩んでいる人は、
日本中でおよそ500万人以上いると言われています。

しかし、
潜在的には約800~1000万人が便秘に悩んでいると推定されます。

特にダイエットなどで食事の量を減らしている若い女性と、
腸の働きが低下した60歳以上の高齢者に多く見られます。

一般的に、
「2~3日に一度排便があれば便秘ではない」といわれていますが、

2~3日に一度排便があっても、
また「お腹が張る」「おならが臭い」などの自覚症状のある人は、
たとえ毎日排便があっても、
腸の中に古い便が溜まっていて、腸内環境が悪くなっていますから、
便秘の人と同様に生活を見直すことが大切です。

便秘は次の3つのタイプに分類できます

ほかの病気が原因で起こる便秘

大腸癌や腸管狭窄・閉塞、脳腫瘍や脊椎損傷などの中枢神経障害、
高カリウム血漿、高カルシウム血漿、脱水などの病気が原因で起こる便秘です。

生活習慣が原因で起こる便秘

不適切な食事内容やストレス、下剤の乱用などによって起こる便秘です。
ほとんどの便秘はこのタイプで、さらに次の3つに分けられます。

・弛緩性便秘

食事をとる量が少ない、嘔吐、発熱、脱水、寝たきりなどによる筋力の低下、
便意を我慢する、環境の変化などによって、結腸全体の運動機能が低下して起こります。

・けいれん性便秘

精神的ストレス、うつ病などによって結腸の緊張が異常に高まって起こります。
下痢と便秘を繰り返すのが特徴です。

・直腸性便秘

直腸まで便がおりてきているにもかかわらず、
便意が起こらないために便秘になるタイプです。
下剤や浣腸の乱用、腹筋力の低下などが原因で起こります。

薬が原因で起こる便秘

抗コリン薬、利尿剤、抗がん剤、モルヒネ、麻酔剤などの薬が原因で起こる便秘です。

便秘解消法は即効性がありすぐ効く薬より腸内環境を整える

腸の壁の内側には、たくさんのひだがあり、
消化された食物の栄養素は、このひだから吸収されていきます。

ひだの内側には100種類、100兆個ともいわれる腸内細菌がすんでいて、
「フローラ」という群れをつくっています。

腸内細菌は、「善玉菌」「悪玉菌」と、
腸の状態によって善玉・悪玉のどちらにも変わる「日和見菌」とに分かれます。

善玉菌の代表格はビフィズス菌、
悪玉菌の代表格はウェルシュ菌、大腸菌などです。

善玉菌は、腸の蠕動運動を活発にして自然な排便を促したり、
ビタミンを合成したり、免疫力を高めたりして、体を健康にします。

悪玉菌は、蠕動運動を鈍らせたり、消化器の消化吸収力を弱くしたり、
腸の中で腐敗物質や、毒素、発がん物質などをつくったりします。

腸の中で善玉菌と悪玉菌は絶えず勢力争いをしています。

ヨーグルトやぬか漬けなど乳酸菌の多い食品や、
オリゴ糖や食物繊維の多い食品を摂ると、善玉菌が増えてきます。

適度の運動や、リラックスした心理状態でも、善玉菌が増えてきます。

善玉菌が多くなると、腸の中が酸性になって、
酸性が嫌いな悪玉菌は住みにくくなります。

一方、肉食で動物性たんぱく質や動物性脂肪をたくさん摂ると、
腸の中に悪玉菌のウェルシュ菌などが増えて、悪玉菌優位になります。

ストレスの多い生活や睡眠不足、
風邪などの病気でも悪玉菌が増えてきます。

腸の中に悪玉菌が増えると、腸の活動が鈍くなって、
便秘、下痢、おなかの張りなどが出てきます。

また、悪玉菌が出す毒素が血液中に溶け込んで、
治りにくいニキビや肌荒れ、口臭、頭痛などが出てきます。

悪玉菌は、
潰瘍性大腸炎やクローン病、大腸癌などの重い大腸の病気の原因にもなります。

便秘解消法はカラダとお通じのメカニズムを知ること

腸は全長8.5~9メートルの長い器官です。

そのうち小腸は約5~7メートル、大腸は約1.5~2メートルで、
人間の身長とほぼ同じ長さです。

食物たち
10メートル近い長い旅をゆっくりと続ける

小腸は十二指腸、空腸、回腸に分かれ、
大腸は上行結腸、横行結腸、下行結腸、S字結腸、直腸、肛門に分かれます。

口から入った食物は、胃でかくはんされて腸に入り、
長い道のりを蠕動運動というゆっくりとした動きで、肛門の方へ運ばれていきます。

小腸では、胆汁や膵液などの消化酵素が流れ込んで、
たんぱく質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸に、
糖質はブドウ糖に分解され、栄養素の約90%は小腸で吸収されます。

栄養素が吸収された後の食物のカスは大腸に運ばれ、
そこで少しづつ水分が吸収されて固形の便になっていきます。

そうやって固形になった便は、
最終的にはS字結腸にたまって、翌朝の排便を待ちます。

朝、からっぽの胃に水や食物が入ると、
その刺激で結腸に蠕動運動が起こり、
結腸にたまっていた食物のカス(便)が直腸に送られます。

そうすると、肛門の周囲にある筋肉が圧迫されます。

その情報が脳に伝わると、脳が便意を感じます。
そして、肛門の筋肉を緩めると、排便が出来るのです。

このようなメカニズムを毎日繰り返している私たちの体は、
いろいろな原因で障害を起こし、
リズムを乱してしまうのです。

リズムを正しく整えることが出来れば、
お肌の調子も、体調も、
スタイルだって正しい状態を保てるのではないでしょうか。

あとがき

しっかり食べて、しっかり栄養を摂り、しっかりと出す!
この一連の流れが滞ると、
病気になることも大変ですが、
仕事や生活にも支障をきたしてしまいます。
お腹の調子がスッキリしていれば、
何をするにも楽しくなるような気がします。