突然耳鳴りがしたり、
めまいに襲われたりすると怖くなりますよね。
なぜ今耳鳴りやめまいを起こしたのか、
その原因は何なのか、
何か大きな病気が原因なのかと不安になります。
耳鳴りやめまいといった症状を引き起こす原因と、
原因が生じる状況について、
また、
それらが連鎖していく関係と、
対処の仕方について考えてみました。
耳鳴りやめまいの原因は何なのか?
多くの人が一度は耳鳴りやめまいを経験したことがあるのではないでしょうか。
男女とも年齢が高くなるにつれて、
耳鳴りやめまいを訴えられることが増えているようです。
特に女性は多くなってきているようだと専門医の先生も言われています。
しかし、
耳鳴りやめまいは身近な症状のせいか、ついつい放置しがちです。
耳鳴りやめまいに悩まされる生活はとても不快なものですが、
自分で耳鳴りやめまいの不快さを解消することができる対処法を紹介します。
耳鳴りやめまいが起こる病気の背景にはストレスが大きくかかわっています。
耳鳴りやめまいがするので耳鼻科に行ったけど、なかなか原因がわからない・・・
そんな経験はありませんか?
耳鳴りやめまいを起こす代表的な病気にメニエール病があります。
ある日突然、
自分や周囲がグルグルと回転しているように感じるめまいが起こり、
強い耳鳴りや難聴などの症状が現れます。
原因は鼓膜の奥(内耳)にある三半規管や蝸牛が、
増えすぎたリンパ液によって水膨れの状態になり、
神経が刺激されるためと考えられています。
では、なぜリンパ液が増えるのでしょうか。
それにはストレスが大きく関わっていると推測されています。
また、美容室でシャンプーをしてもらおうと頭を後方に倒した時や、
寝返りをうった時など、
頭が特定の位置にくるたびにめまいが起きることはありませんか?
これは40~60歳代の女性に多く見られる、
良性発作性頭位めまい症です。
内耳にある耳石器から小さな石のようなもの(耳石)が剥がれ落ち、
神経を刺激することでめまいが引き起こされるとされています。
耳石が剥がれ落ちる原因のひとつに、
これもまたストレスの関与が指摘されています。
このように耳鳴りやめまいを起こす病気の背景に、
実はストレスが関わっていることが少なくありません。
また、最近では検査をしてもはっきりとした病名が付かないケースが急増しており、
そのほとんどがストレスによるものといわれています。
ストレスが原因で起こる自律神経の乱れとは?
ストレスによって耳鳴りやめまいが起こる原因は、
自律神経のバランスの乱れです。
自律神経とは自分の意思とは関係なく、
臓器や器官などをコントロールする神経です。
活動時に優位に働く交感神経と、
睡眠や休息時に活発に働く副交感神経からなり、
互いにバランスよく働くことで健康な体が保たれています。
ところがストレスにより心身が緊張すると、
交感神経が興奮し、自律神経のバランスが不安定になります。
自律神経のバランスが取れなくなることを自律神経失調症と言います。
自律神経のバランスが取れなくなると、耳の機能が低下して聞こえにくくなります。
脳はそれを補おうと、
聴こえる感度を上げようとして、結果、耳鳴りが生じます。
その際、
脳が疲れると、脳が興奮しやすくなり、
感度が上がり過ぎてますます耳鳴りが起きやすくなります。
また、
交感神経が優位になると血管が収縮し、血流が悪くなってめまいを誘発します。
したがって、
耳鳴りやめまいを改善するには、ストレスを上手にコントロールし、
自律神経のバランスを整えることが大切です。
そうは言っても、ストレスをうまくコントロールできるくらいなら、
ストレスを感じないようにすることもできそうです。
社会生活が複雑になればなるほど、
ストレスを感じる場面が多くなっていきます。
感じたくなくても感じてしまうから自律神経というのであって、
ストレスを感じないようにしようと努力すること自体がストレスとなってしまいます。
人と人とが生活する社会の中で、
人に対する気遣いや思いやりというものが、
他人との間で、温度差のあるものだった場合、
それをストレスと感じ、
そのストレスによって自律神経の乱れが起きるということなのでしょうか。
自律神経の乱れが原因で起こる症状と整える方法は?
自律神経に無理をさせていませんか?
耳鳴りやめまいにはストレスが関与していることが多い、
ということが言われています。
それらは、ストレスを解消することで改善できる場合が少なくありません。
しかし、
中には速やかに治療を受けた方がよい場合があります。
例えば、
何の前触れもなく、ある日突然片方の耳だけが聴こえなくなる突発性難聴は、
多くの場合、
耳鳴りやめまいを併発します。
耳鳴りやめまいに加え、
ろれつが回らない、言葉がうまく出てこない、
激しい頭痛があるといったときには、脳梗塞や脳出血などの脳の病気が疑われます。
また、
耳鳴りやめまいの発作がなかなか治まらなかったり、
何度も発作を繰り返すといった場合も、
速やかに医療機関を受診して、原因を調べましょう。
ただ、薬などで耳鳴りやめまいが治まっても、
ストレスのある生活を続けていると再発しやすくなります。
現代人が悩まされているのが心のストレスです。
とくに自分自身が感じる『5つの不』と『3つの嫌』が、
ストレスとなっていることが多くあります。
自分自身が感じる『5つの不』とは、
不平・不満・不安・不幸・不快のことで、
初めの3つ (不平・不満・不安)が元となって、
(不幸)を生み出し、(不快)を作り出すと言われています。
自分自身が感じる『3つの嫌』は、
嫌なこと・嫌なやつ・嫌な自分に感じるストレスです。
その他に、
生活習慣や日々の環境においてもストレスの元となるものがたくさんあります。
睡眠不足は生活リズムを乱す大きな原因です。
いろいろな情報が入ってくる中で、
自分と誰かとを比べようとする心がストレスを招きます。
時間に追われて気持ちばかり焦り、思う様に事が運ばないとき、
心の余裕がなくなります。
そういったストレスが少しづつ蓄積されて、許容量を越してしまい、
自律神経に無理をさせてしまうことで、
耳鳴りやめまいを起こしやすくしたり、悪化させたりします。
ストレスをできるだけ取り除くことを心掛けましょう。
人によって、
どういうことがストレスの解消になるかは難しいところですが、
まずはできるところからやってみることですね。
適度な運動と腹式呼吸 食事にも気を付ける必要があります。
ストレスがもたらす自律神経の乱れを整える有効な方法が、
汗ばむ程度の有酸素運動と言われています。
中でもお薦めは、
いつでもどこでもできるウォーキングです。
ウォーキングのポイントは平坦な道ではなく、
坂道を上り下りして適度に身体に負荷をかけることです。
さらに、「速く歩く」と「ゆっくり歩く」を、
交互に繰り返すインターバル歩行にすると、自律神経に好影響を与えます。
自律神経を整えるうえで呼吸法も大切です。
とくに瞑想で行うゆっくりと深い腹式呼吸は効果的で、
ストレス解消にもなります。
目を閉じて、腹式呼吸で3秒鼻から息を吸って、
3秒息を止める。
6秒かけてお腹の底から絞り出す。
これは「3・3・6呼吸法」という呼吸法です。
そんなプチ瞑想法からトライするとよいでしょう。
ヨガや太極拳、気功体操なども呼吸を意識して行うので、
リラックス効果が高く、
自律神経を安定させることが出来ます。
そして耳鳴りやめまいを改善するには、
食事への注意も必要です。
ビタミンB12をはじめとした
ビタミンB群とビタミンCは積極的に摂るようにしましょう。
あとがき
ストレスとか自律神経というものは厄介なものだ。
自分の身体であるのに、自分の思い通りにならない。
ストレスなんて少しも感じていない!と思っていたのに、
ストレス性の湿疹ですって言われた。
ストレスなんて無縁だと思っていたのに、
そう言われたことがストレスになってしまったようだ。