梅雨に入ってまもなくの頃、
スーパーや八百屋さんの店頭に赤じその葉が出回ります。
しそは「紫蘇」と書くように、
本来は赤じそのことを指し、
薬味として用いる青じそはその変種です。
赤じそは梅干しを漬けるのに使いますが、
6月から7月の梅雨時だけのもので、
ちょうどそのころ梅の実も熟し、収穫期を迎えます。
まるで梅干を付けるために用意されたように、
赤じそも店頭に並びますが、
紫蘇は梅干を漬けるためだけでなく、
葉を煮だしてしそシロップにすると、
初夏らしい色鮮やかで美味しい紫蘇ジュースを作ることができます。
爽やかで美味しいですよ!
色鮮やかで美味しい紫蘇ジュースの作り方は簡単です。
紫蘇ジュースを作る赤しそは、
6月から7月の梅雨の時期、
スーパーや八百屋さんの店頭では、
茎付きのまま売られています。
紫蘇ジュースは、
この枝に付いた葉の部分だけを摘み取って作ります。
紫蘇ジュースを作るのに必要な材料は、
摘み取った紫蘇の葉と、お砂糖、
そしてクエン酸だけです。
【約2リットルの紫蘇ジュースを作るとき】
赤しその葉 300g
水 2リットル
お砂糖 500g~1kg
クエン酸 25g
お砂糖は、上白糖、きび砂糖、氷砂糖 など、どれでも良く、
お砂糖の量も、お好みで加減してください。
私は、甘さが優しい三温糖を使います。
長く保存したいときは、お砂糖が少ないと、
カビが発生しやすくなりますので、
濃い目に作っておいて、希釈してジュースを作るります。
クエン酸がないときは、リンゴ酢でも作れます。
上記と同じ量を作る場合、
リンゴ酢なら 150㏄~200㏄位 入れます。
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【紫蘇ジュースの作り方】
まず、茎の固い部分から、柔らかい葉だけを摘み取り、
よく水洗いをします。
買ってから少し置いておくと、
虫が発生したことがありますので、
赤しその葉を購入したら、
素早く処理をするようにしましょう。
大きめの鍋を用意して、水を沸騰させ、
良く沸騰した中へ赤しその葉を入れます。
鍋に一度に入りきらないときは、
すぐに嵩が減るので、
数回に分けて菜箸で押し入れます。
鍋に赤しその葉が全部入ってから、再び沸騰したら、
中火にして15分ほど煮出します。
火を止めてしばらく置き、
粗熱が取れたなら、ザルで赤い液を濾します。
ザルの上からしゃもじなどで押し付けるようにして、
赤しその液をしっかり絞ります。
濾した赤しその液を、もう一度鍋に戻し、
お砂糖を加えて弱火にかけ、
お砂糖が完全に溶けたら火を止めます。
赤しその液(赤しそシロップ)の粗熱が取れたら、
クエン酸を加え、
よく混ぜてから完全に冷まします。
クエン酸を加える時、
一瞬にして色鮮やかなワインレッド色に変わるのが面白いですよ。
赤しそシロップは、冷蔵庫で冷やし、
水で割れば、紫蘇ジュース
炭酸水で割れば、紫蘇ソーダになります。
シロップとしてそのままかき氷やアイスクリームにかけるなど、
いろいろな楽しみ方ができます。
濾した赤しそを絞った後の葉は搾りかすですが、
まだまだ紫蘇の風味はたっぷり残っていますので、
よく乾燥させれば、
しそふりかけ(ゆかり)を作ることができます。
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赤紫蘇で作る紫蘇ジュースの効能は?
見た目も鮮やかな紫蘇ジュースですが、
赤紫蘇の葉には様々な効能があります。
昔から様々な薬効で知られる赤紫蘇は、
漢方薬としても用いられていて、
赤紫蘇の葉には、
ビタミンB1・B2・C・Eや、鉄分、カルシウムなどが
豊富に含まれていています。
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紫蘇油に含まれるα-リノレン酸には、
白血球中のTNF(腫瘍壊死因子)の増加を抑制する作用があり、
毎日続けて飲用することでアレルギー体質の改善に役立ちます。
紫蘇に含まれるルテオリンという成分がヒスタミンの発生を抑制し、
アレルギー症状を緩和すると言われております。
紫蘇は抗凝固野菜の代表の1つといわれ、
血液の凝固を抑え、
血液サラサラ効果の働きがあるといわれています。
また、紫蘇の強力な防腐と解毒作用が、
腸整作用に有効に働きます。
さらに赤紫蘇の葉には、疲労回復効果や風邪予防効果
ダイエット効果や美肌効果と、
どれもとてもうれしい効果ばかりです。
ちょうど紫蘇ジュースを作るこの時期から、
暑い夏を迎えるわけですが、
夏風邪の予防や夏バテ対策に、
紫蘇ジュースの効能はありがたいですね。
紫蘇ジュースの保存方法は?
紫蘇ジュースといっても、
お砂糖を多めに使っている紫蘇シロップですから、
日のあたらない場所に常温で保存可能です。
カビが生えたりするのは、
保存する瓶の消毒が不十分なことが多いようです。
長期保存する場合は、煮沸消毒した瓶に入れ、
密閉して冷蔵庫で保存しましょう。
保存期間の目安は6カ月ほどです。
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紫蘇の葉が手に入るのはこの時期だけなので、
多めに作っておいて、
いつでも飲めたらいいなと思うのですが、
他にもその季節を味わう食材がたくさんありますから、
あまり多く作りすぎないのも、
美味しくいただく秘訣なのかもしれません。
あとがき
赤しそで作る紫蘇ジュース
いかがでした?
赤しそといえば、梅干を作るときにも用いられますが、
私は柴漬けを作るのによく用います。
ナス・ミョウガ・新生姜・きゅうりなどと一緒に、
赤しそで漬けて作る柴漬けは、
暑い夏のごちそうです。
この柴漬けに使う赤しそは、
紫蘇の葉の塩漬けを作っておいて使うので、
結構保存がきくのです。