睡眠時無呼吸症候群の原因はストレス?チェックする方法と対策グッズは?

美容と健康

睡眠時無呼吸症候群とは、
睡眠中、呼吸が10秒以上止まる疾患で、

1時間あたり5回以上の無呼吸、
もしくは呼吸が弱くなる低呼吸が発生している場合は、
睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

睡眠時無呼吸症候群は、
大きな、いびきを伴うことがほとんどです。

無呼吸症候群の原因は、ストレスなのか?

チェックする方法と対策グッズについて調べてみました。

  

睡眠時無呼吸症候群の原因はストレス?

睡眠時無呼吸症候群の原因は、
閉塞性か中枢性かによって異なります。

閉塞性の睡眠時無呼吸症候群は、
睡眠時に上気道が塞がれることで起こります。

その原因には、
肥満による気道周りの脂肪のつき過ぎ、
扁桃・アデノイド肥大、上気道への舌の落ち込み、
骨格(下顎)の小ささなどが挙げられます。

中枢性の睡眠時無呼吸症候群は、
ストレスなどの何らかの原因により、
本来は正常になされるはずの脳の呼吸コントロールが
うまくいかないことで起こります。

■睡眠時無呼吸症候群とは、どんな病気?

睡眠時無呼吸により、睡眠の質が妨げられる病気です。

受診に至っていない方を含めた潜在患者数は、
国内で200~300万人にのぼると言われており、
女性よりも男性に多く見られます。

特に40~50歳代の男性は注意が必要です。

睡眠の質が低下することで、身体への悪影響はもちろんですが、
日中に突然、我慢できないほどの眠気に襲われるようになります。

運転をされる方、危険作業に従事される方は、
事故のリスクも高まります。

休職・失職・離婚といった事態に発展するケースも、
決して珍しいものではありません。

■睡眠時無呼吸症候群 どんな症状があるの?

いびきが大きいとか、
夜中何度も起きるといったことがあれば、
睡眠時無呼吸症候群のサインです。

いびきをかく方の7割が睡眠時無呼吸症候群だという報告もあります。

その他、
睡眠中の呼吸停止や、
呼吸停止を繰り返すといった症状も見られます。

二次的な症状として、
日中の強い眠気、起床が辛い、集中力の低下などが挙げられます。

睡眠時無呼吸症候群の原因をチェックする方法は?

同室で寝ている方に息が止まっていたり、
いびきを指摘されれば、
睡眠時無呼吸症候群である可能性に気づきますが、

同室で寝る方がいなかったり指摘されない場合、

以下のセルフチェック項目にひとつでも該当する場合は
無呼吸症候群の可能性があり医療機関に相談すべきです。

・十分な睡眠時間を取っているのに
 日中に強烈な睡魔に襲われる。あるいは疲労が抜けない

・自分のいびきに気付くことがある

・寝汗をかく

・肥満

・顎が小さい

・口で呼吸している

・高血圧

・慢性的な頭痛持ち

・扁桃腺肥大や慢性鼻炎、副鼻腔炎(ちくのう症)がある

この他にも、
チェックリストをダウンロードができるものや、アプリもあります。

それらを利用するのもいいでしょう。

睡眠時無呼吸症候群の対策グッズは?

睡眠時無呼吸症候群の対策グッズは、
いびき対策といった物が多いです。

それらを、紹介します。

・マウスピース

首回りの筋肉が衰えたことが原因のいびきや、
あごが小さいことで起こるいびきには、
マウスピースが有効です。

睡眠時に舌が下がって気道をふさがないように、
あごの骨格や形状に合わせたマウスピースを使うことで、
気道を確保できます。

マウスピースはドラッグストアで購入できるものから、
歯科や耳鼻咽喉科で診察して作ってもらうものまでさまざまです。

当たり前のことですが、
自分の口に合ったものを使うことが大切です。

・テープ

鼻づまりが原因のいびきには、
鼻に貼ることで鼻の通りを良くする鼻腔拡張テープが有効です。

テープにもいくつか種類があるので、
自分に合ったものを見つけてください。

一方で、鼻づまりが原因でないいびきの場合、
口呼吸を制限して、
自然に鼻呼吸ができるようにするテープやマスクもあります。

・マスク

鼻づまりが原因のいびきの場合は、
マスクをして寝ることで改善できることがあります。

マスクの着用で口周りの湿気が多くなり鼻通りが良くなるためです。

シルク素材で、より保湿力の高いタイプのマスクもあります。

・アプリ

いびきをかくのは寝ている間のことなので、
いびきをかいている本人の自覚は少ないものです。

そうした寝ている間のいびきを確認できるスマホアプリがあります。

寝たときから起きるときまでのいびきをすべて録音し、
「いびきスコア」として数値化し、
いびきの要因や対策まで教えてくれるというものです。

一人で寝ている場合のいびきの状態を知ることもできますし、
治療を決断したときにも、
録音内容を
医師に聞いていただくこともできるというメリットがあります。

■自分に合った枕を見つける

自分に合った枕で、いびきが改善する場合もあります。

仰向けで寝るより、
横向きに寝るほうがいびきは防止しやすいのですが、
人は寝返りを打ちますし、
一晩中同じ姿勢で寝ることは困難です。

高すぎる枕は、
仰向けで寝ているときに、あごをひいた状態になり喉が圧迫され、
いびきをかきやすくなります。

理想の枕の高さは、
横を向いて寝たときに、
顔から胸までが真っ直ぐな線で結ばれているもの。

鏡を横に置いて調べてみてください。

■女性の場合はホルモンの変化が原因

男性に多いといわれる睡眠時無呼吸症候群ですが、
女性の、大きないびきの原因には
女性ホルモンが関係している事があります。

女性ホルモンは舌を支える筋肉を緊張させる作用があり、
気道を確保しています。

しかし、
更年期から女性ホルモンの分泌量が減少していくことで、
気道を確保できなくなっていき、いびきをかくようになります。

■子供のいびきには要注意

子供も、風邪を引いた時や喉に病気がある場合、
日中、活動的に動いて疲れている場合や、
寝相が悪く変な寝姿勢になっている場合などに、
いびきをかくことがあります。

しかし、
慢性的にいびきをかくことは稀です。

いびきは睡眠障害のサインでもあります。

いびきによって睡眠が浅くなり、
しっかりした睡眠がとれないと、

日中落ち着かず、注意欠陥や、多動となったりするケースや、
成長ホルモン分泌量に乱れが出るなどのケースもあり、
成長途中の子供にとって
睡眠障害は深刻なケースになる場合もありますので、

慢性的にいびきをかくような場合は、
病院で診てもらうことをおすすめします。



あとがき

肥満が原因のいびきなら、
ずばり、ダイエットをして、余分な脂肪を落としましょう。

いびきの改善だけでなく、
良い食生活、
運動習慣を身に着けられればこれに勝るものはありません。

鼻づまりなどがある場合は、
身体をあたためて鼻の通りをよくする、
あるいはきちんと病院に行って、
鼻づまりの原因を突き止めて対処しましょう。

睡眠時無呼吸症候群を、
少しでも疑われる場合は、すぐに受診しましょう。