お盆の仏壇にお供えするお菓子にのしは必要?お菓子の数やお菓子以外なら何がいい?

夏の行事

今年のお盆はいつもと様子が違う。

なんといったって旦那と結婚して初めてのこの時期での帰省なのだ。

私の実家には、
父が長男ではなかったせいか仏壇はなく、
その辺りの作法や決まりごとに関してまるで知識がない始末。

いっぽう旦那の実家はといえば、
これまた立派な何代か続く仏壇があったりして…

結婚前に訪問した際は、
気持ちが大事だと自分に言い聞かせて、
見よう見まねで手を合わせてはきたけれど、
今度ばかりはそうもいきそうにない…

「そんな気に構えなくったって大丈夫だって!
長男ってわけじゃないし平気!平気!」

まぁ帰るのは君の実家だからねぇ… 

立場が逆なら同じことをきっと言ってたなぁ。

ただ、今回はとちれません。しっかり調べないと…

まずは、『のし』からだ~♪

  

お盆に実家の仏壇にお供えするお菓子にはのしをつけたほうがいいのか?

日本でフォーマルな場で贈物をするということであれば、
やはり『のし』はつけた方が失礼にあたらないでしょう。

では、
この『のし』についてはどんな歴史があるものなのか見ていきましょう。

現在『のし』として定着しているものを細かく見ていきますと、
お祝い事の場合は、
『掛け紙』『のし(熨斗)』『水引』の、
三つの組み合わせで成り立っていることがわかります。

『のし(熨斗)』って何?と思われる方も多いはず。

これは紙の右上にある6角形のものを指します。

のしはもともと、鮑(あわび)を薄くのばした(のした)ものを、
紙に包んで添えたことがそのルーツ。

現代では細長くて黄色のものが顔を出している部分が、
実はその名残なんだとか。

鮑は長寿を示す縁起物(良いことを引きのばすの意)として、
神事に使われていたのだそうです。

そのため、お祝い事の際には『のし(熨斗)』が付いたものを使いますが、
お祝い事でない場合は、
良くないことが長く続かないよう(のびないよう)使いません。

続いて、水引についてですが、
良く知られている結び方を3つご紹介します。

・蝶結び
 
何度起こってもうれしい出来事の際に使われる結び方です。
 例:出産、進学等

・あわじ結び
 
ほどくことがとても難しい結び方で、
両端を持って引っ張ると、さらに固く結ばれることから、
永くお付き合いしたいという想いを込めたい際に使われる結び方です。
 慶弔ともに用いられます。

・結び切り
 
中央で固く結ばれていて、一度結ぶとほどくことが難しく、
『一度で終わる』『二度とあってほしくない』
という意味合いで使われる結び方です。
こちらも慶弔ともに用いられます。

お盆のお仏壇にお供えするお菓子の数はどれくらい?

お供えした後のおさがりを、
皆で分けるとしたら個包装のされたものが便利ですよね。

では数のほうは、
なにか決まりがあるのでしょうか?

偶数はだめと聞いたことのある方はいらっしゃいませんか?

偶数は別れを連想させるとかいうような理由からといわれていますが、
絶対ダメ!といったルールとして定まってはいないようです。

ではなにがそう思わせるかなのですが、
中国の陰陽思想にあるそうなのです。

陰陽思想の中で、
『奇数』は『陽数』。『偶数』は『陰数』とされています。

偶数から偶数を引いても、足しても、掛けても偶数となります。

これが安定をイメージさせ、さらには『静』へとつながります。

奇数は、あと1つ足すか減らさないと、
偶数の状態つまり安定の状態にはならないため、
これが『動』ととらえられることになります。

次への一歩が変化であり進歩だととらえられたのかもしれませんね。

まとめますと、

偶数⇒静⇒陰となり、

奇数⇒動⇒陽となったのだとか。

これを踏まえて日本の年間の節目となる行事の日にちを見ていくと、
奇数の日が当てはまっていることに気づかれると思います。

お盆のお仏壇にお供えするものでお菓子以外なら何がいい?

『五供(ごくう)』という言葉をご存知でしょうか?

仏教の世界で、
『香』『花』『灯明』『飲食』の5つが基本のお供えものとされています。

つまり、
お供え物というと、お菓子や果物といったものがすぐに思い浮かびますが、
お線香やろうそく、お花などもお供え物にあたるというわけです。

もちろん食べ物でもよいですが、
お盆の間は殺生がはばかられる考えから、
お肉などは控えましょう。

ただ故人が好きだったものというところでは、
柔軟に考えても良いと思います。

あとがき

いかがだったでしょうか?

のしには色々な種類があり、
シーンに合わせたものを選ぶ必要があること。

お菓子の数には、
あまりこだわらなくてもよいことがわかりました。

また、お供え物として故人を敬い思い出すという意味では、
お菓子以外でも、
生前好きだったものも、
その候補としてあげてよいと思います。

我が家もこれで問題なし。

旦那よ、今度はお供え物選びにつきあうのだ~♪