伊勢と言えば伊勢神宮、
そこは天照大神がお祀りされている神社の総本宮で、
三重県の伊勢市にあることで有名です。
しかし、福知山の北方には、
元伊勢内宮・外宮に加えて
天岩戸の伝承地もあります。
元伊勢と呼ばれる三社のパワーが重なる
最強のパワースポットで、
運気アップの祈願をしましょう。
元伊勢三社のパワースポットめぐりと遷座される道のり
元伊勢とは、日本の皇祖神である天照大神が、
伊勢神宮の内宮に鎮座される前に、
遷座したとされる二十七の宮跡のことなのです。
外宮がお祀りされている豊受大神の旧鎮座地の旧丹波国も、
元伊勢と呼ばれるパワースポットです。
はじまりは第十代 崇神天皇の御代のことでした。
それまで、天照大神の御神体は、
宮中にてお祀りされていました。
しかしあるとき、国に疫病が蔓延し、
その原因を天照大神の御神威と考えられた崇神天皇は、
天照大神を宮殿の外でお祀りするよう、
娘の豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)に命じられました。
その後、豊鍬入姫命は、天照大神をお祀りするために、
よりふさわしい場所を探す旅へ出発されました。
諸国をめぐること約九十年、
任務を引き継いだ倭姫命(やまとひめのみこと)が、
ついに伊勢の地に到着されたのです。
天照大神をお祀りするのに相応しい場所を探す旅は、
約九十年もの時を要し、二十七もの伝承地をめぐりました。
二十七の伝承地は、現在の8つの府県に及びます。
まずは現在の奈良県にある笠縫邑に遷座され、
その後は北上し、旧丹波国の吉佐宮へ。
続いて関西を基点に東へ西へと遷り、
琵琶湖の東側を北上して中部地方へと入り、
伊勢湾を南下して、
美しい海の国・伊勢へと遷宮されました。
天照大神が遷座されたと言われる宮の位置や名称は、
文献によって異なり、
ひとつには定まりませんが、
そこが古代史や伝説の醍醐味でもあり、
実際にその土地を訪ねて、推測する楽しさもあります。
旧丹波国の元伊勢と言われる吉佐宮も、
その位置は、天橋立が有力とされていますが、
ほかの候補地にも多くの伝説が記されています。
現在の福知山にある、豊受大神社や皇大神社、天岩戸神社は、
歴史の古さはもちろん、古墳や磐座、原生林もあれば、
太陽信仰を象徴するように、
春分や夏至に神域を太陽が通過する地域もあり、
自然豊かでヒーリング効果も抜群なパワースポットです。
元伊勢三社のパワースポットめぐり 豊受大神社
丹後半島の南方、標高833mの千丈ヶ嶽を主峰とする大江山連峰は、
鬼伝説や神秘的な雲海で知られる風光明媚な地です。
伊勢神宮の内宮がお祀りする天照大神がかつて鎮座し、
さらに外宮がお祀りする食物の神・豊受大神の、
生まれ故郷とも言い伝えられています。
両宮の旧跡も残っていることから、
元伊勢まいりのパワースポットとしても魅力的です。
参拝には、伊勢参りにならって外宮からということで、
舟形の小さな山の上にある境内は、
一説では古墳とされ、
樹皮が付いたままの素朴な鳥居が清々しく、
漂う空気も穏やかなパワースポットです。
豊受大神社の本殿は、伊勢神宮と同じ神明造で、
外宮と同じく屋根の千木は外削ぎで鰹木は9本、
樹齢1500年超の御神木『龍燈の杉』もパワースポットです。
京都府福知山市大江町にある豊受大神社(とゆけだいじんじゃ)です。第10代崇神天皇の時代に遡るとされる古社であり、天照大神が4年間留まったとされるため「元伊勢」の伝承地にもなっています。 https://t.co/dhMIRkV1bu pic.twitter.com/NVywDChaBc
— 人文研究見聞録 (@kenbunblog) 2019年2月4日
豊受大神社
京都府福知山市大江町天田内60
0773-56-1560
境内は参拝自由で、授与所は9:00~16:00頃まで、
駐車場は50台
元伊勢三社のパワースポットめぐり 皇大神社
内宮の伝承地 皇大神社は、
苔庭にも光がこぼれ、
明るくピースフルな境内にパワーが溢れます。
古代の丹波・丹後エリアは、大陸との関係が深く、
巨大な古墳も多いため、
一大王国が築かれていたとも伝わっています。
若き日の天照大神が大和に続いて丹波国(吉佐宮)を、
遷座地に選んだというのもありうる話だと感じさせます。
220段の自然石の石段が誘う参道で天を仰げば、
樹齢千年超えの巨大杉が目に飛び込んできます。
明るい木漏れ日が差し込む広い境内は、
最高にピースフルな雰囲気で、
天照大神をお祀りする本殿を囲み、
八十余りの小宮が並ぶ姿も荘厳なパワースポットです。
聖徳太子の弟・麻呂子親王の御手植えと伝わる『麻呂子杉』や、
小宮が連なる境内、参道の途中にある横穴式石室が見どころです。
京都府福知山市にある元伊勢内宮 皇大神社です。天照大神が大和から遷座したと伝えられており、伊勢神宮のように周囲に外宮や五十鈴川などがあることから「元伊勢神宮」と呼ばれています。 https://t.co/9S03q1J9IR pic.twitter.com/7L3EGoYmvp
— 人文研究見聞録 (@kenbunblog) 2019年2月4日
皇大神社
京都府福知山市大江町内宮217
0773-56-1011
境内は参拝自由で、授与所は8:00~16:00頃まで、
駐車場は100台
元伊勢三社のパワースポットめぐり 天岩戸神社
皇大神社の西参道から続いている奥宮へ。
天岩戸神社は古来、
日室嶽(ひむろがたけ)の名でも崇められる岩戸山を御神体として麓に鎮座し、
途中の遥拝所からは、美しい三角錐の神体山を拝むことができます。
その神域はワイルドな岩壁が迫り、
奇岩と清流に囲まれた渓谷の中というパワースポットです。
正面には『古事記』が語る天岩戸伝説の舞台となった巨岩がそそりたち、
天岩戸神社の本殿は頭上の岩壁の上にあります。
神々が湯浴みした巨大岩穴『産盥(うぶだらい)』もあり、
絶景の数々に興奮が冷めやらないパワースポットです。
岩戸山の麓、
宮川渓谷の大自然の中に天岩戸神社の境内はあります。
岩の上にある天岩戸神社の本殿には、
鎖を伝って参拝をします。
ピラミッドのように神々しい日室嶽(岩戸山)を拝む遥拝所は、
古来の禁足地で、一願成就の神としても名高く、
夏至の日は、山頂に太陽が沈む姿も神秘的なパワースポットです。
京都府福知山市にある天岩戸神社です。元伊勢内宮の奥宮とされる神社であり、「天岩戸」とされる渓谷に鎮座しています。なお、小高い岸壁の上に社殿があるため、鎖を伝って登るようになっています。 https://t.co/ssHiQiST9N pic.twitter.com/LIzYNfEEvo
— 人文研究見聞録 (@kenbunblog) 2019年2月4日
天岩戸神社
京都府福知山市大江町佛性寺字日浦ヶ嶽206-1
0773-56-1055(福知山観光協会大江支部)
境内の参拝は自由ですが、駐車場はありません。
あとがき
『お伊勢さん』と親しまれる伊勢神宮は有名ですが、
天照大神が伊勢神宮に鎮座されるまでに、
二十七もの宮を遷座をされたのですね。
それぞれの地が元伊勢の伝承地として存在し、
そこにはいくつもの伝説や古代の神秘が溢れていて、
パワースポットとしての不思議な力が漂っています。
元伊勢三社を巡ってパワーチャージしましょう!