建仁寺の両足院は、
初夏の特別拝観を期間限定で開催されています。
そこは京都の繁華街より一筋入っただけなのに、
俗世間から切り離された空間が広がります。
両足院は広い建仁寺の中にあるひとつの塔頭で、
建仁寺の東側に毘沙門堂と並んで佇んでます。
両足院のお庭は、普段見ることが出来ないのですが、
四季折々の移ろいを感じられる素晴らしい日本庭園です。
なかでも鮮やかな緑と白のコントラストが素晴らしい、
半夏生に飾られた池泉回遊式庭園はおすすめです。
通常、
非公開のお庭や自然を是非この期間にご参拝ください。
建仁寺の両足院 初夏の特別拝観の日程は?
両足院には、三つの庭園があります。
一つ目は唐門前庭です。
白砂と青松のコントラストが美しく、立て砂や菱型の踏み石が印象的な庭です。
二つ目は方丈前庭です。
桃山時代に作庭された枯山水庭園で、一面に広がる苔に自然石が配置されています。
三つ目は、京都府の名勝庭園に指定されている池泉回遊式庭園です。
池を中心に園路が巡らされ、
庭園の北側には庭を一望できる二つの茶室が設けられています。
特別公開の池泉回遊式庭園は、
葉の上から3枚を片側だけ白く染める半夏生(ハンゲショウ)が池の周りを飾り、
蒸し暑くなる時期に清涼感を与えてくれます。
両足院では臨池亭でのお茶席を希望すると、庭園を歩くこともできます。
拝観情報
・料金 大人600円
・時間 10:00~16:30(17:00閉門)
・茶室特別公開 如庵写し「水月亭」特別拝観
呈茶 於「臨池亭」 別途 500 円
特別拝観は5月末から始まります。
両足院 http://www.ryosokuin.com/
電話番号 075-561-3216
今までは「半夏生の庭園特別公開」という名前で開催していましたが、
サツキが咲く頃から開始しますので、
一般公開する期間を「初夏の特別拝観」と呼ぶことにしました。
全期間は5月26日~7月6日を予定しております。
今までのような呈茶券を求めていただいての臨池亭での呈茶、
水月亭の見学、庭園の回遊は6月10日~25日の間のみとなっています。
この時期を「半夏生の庭園特別公開」といたします。
建仁寺の両足院 半夏生が見られる庭園の公開は?
建仁寺の塔頭・両足院は半夏生の寺として知られています。
池泉回遊式庭園には多くの半夏生が咲き乱れ、初夏の池辺を鮮やかに彩られる。
寺に伝わる寺宝のほか、茶室水月亭も特別公開されます。
半夏生の半夏とは、
サトイモ科の薬草で『烏柄杓(カラスビシャク)』といいます。
細長い葉柄が茎をくるむように丸まり、
烏が使う程度の柄杓に見えることから烏柄杓と呼ばれることもあります。
夏至から数えて十一日目が雑節の「半夏生」とされ、
ちょうど烏柄杓が生えるころなのです。
昔からこの時季は春の農作業を終える節目でもあり、
田植えは半夏生までに済ませるものとされてきました。
半夏生の頃(毎年7月2日頃)に花を咲かせることから、
半夏生(ハンゲショウ)とよばれています。
また、
葉の一部分を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説もあります。
見頃は6月下旬から7月上旬。
この頃に降る雨は『半夏雨』と呼ばれ、大雨になることが多いとされています。
建仁寺の両足院 特別公開へのアクセスは?
両足院では、まるで毘沙門天堂を守るように、ふたつの石像が向かい合っています。
普通、神社なら狛犬じゃないかと思うところですが、
両足院 毘沙門天堂のの前に並んでいるのは『狛虎』なんです。
香炉や灯篭にも寅が浮き彫りされていることから、
寅年生まれの方やご縁のある方がよくお参りされています。
所在地
〒605-0811 京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591
連絡先
TEL.075-561-3216 / FAX.075-561-3270
お電話での受付は10:00~16:00です。
電車
京阪電車「祇園四条」駅下車、
東へ信号2つめ、花見小路南へ突き当り徒歩7分
阪急電車「河原町」駅下車、徒歩10分
JR「京都」駅をご利用の方は、市バスをご利用ください。
市バス
JR京都駅より市バス 206系統・100系統
「
四条京阪」下車、大和大路通りを南へ5分
東山安井」下車、安井通りを西へ行き徒歩2~3分
「南座前」下車、徒歩10分
「祇園」下車、徒歩10分
あとがき
建仁寺の隣には祇園甲部の歌舞練場があり、
界隈を芸妓さんや舞妓さんが行き交う艶やかな街です。
両足院は、観光で京都を訪れた方々で賑わう
ざわめきの中のミステリースポットのようです。