ねぶた祭りのハネト踊りと言えば
『ラッセラーラッセラー♪』と
ぴょんぴょん跳ねながら踊ることででおなじみですが
ハネト踊りには どんな意味や由来があるのでしょうか
あまりにも楽しそうなハネト踊り
見ているだけでなく 観覧者も飛び入り参加できるのでしょうか?
また
その時の衣装はレンタルがあるのか
それとも購入したほうがいいのか
ハネトの人たちと一緒に踊りたいと思う人も多いのではないでしょうか?
ねぶた祭りのハネト踊りとは?
ねぶた祭りのハネト踊り
この“ハネト”という言葉
あまり聞きなれない言葉ですよね
“ハネト”とは“跳ね人”と書いて
『跳ねる人』のことなんです
ねぶた祭りの ゴージャスな山車(だし)の間にい入って
楽しそうにぴょんぴょん跳ねながら踊る
踊り子さんたちのことを『ハネト(跳人)』と呼びます
ねぶた祭りの開催される青森という所は
内陸側から周囲を山に囲まれた農村地帯でですが
漁港の町でもあります
港町では荷揚げが盛んにおこなわれ
港で働く人たちの憩いの場として花街ができていきます
明治の中ごろ
この花街の芸子たちが襦袢姿で
踊りに参加したのがハネトの始まりです
ハネトの掛け声になっている
「ラッセ ラッセ ラッセーラー」というのは
「(おみきを)いっぱい出せやー!」がなまって
「イッペラッセ イッペラッセ」となり
そのラッセの部分が変化していったものだと言われています
民衆から始まったこの踊りには
宗教的な意味合いはほとんどありません
庶民の間の伝承として伝わってきたのです
ねぶた祭りの踊りには
音頭や囃子に合わせた手踊り風の「流し踊り」と
ぴょんぴょん跳ねながら踊る“跳人踊り”があるのです
自由な形でぴょんぴょん跳ねながら踊る
跳人踊りの跳ね方(一人で跳ねる)は
お囃子のリズムに合わせて「二拍子」のリズムをとって踊ります
片足二度ずつ跳ねます
「けんけんぱっ」の「けんけん」ですね
右足で「けんけん」左足で「けんけん」その繰り返しです
リズムに乗って慣れてきたら上体や腰に 軽くひねりを加えます
足が左を向いている時は上半身は右
足が右を向いている時は 上半身が左を向く感じです
エキサイトしてきたら
さらに高く飛び上がって
宙に浮いている方の足も地面を蹴るように動かします
ねぶたの山車1台につき 500~2000人
この人数が山車を取り囲むように
ぴょんぴょん跳ねながら踊ります!
半端ない運動量です・・・痩せますよ!
ねぶた祭りのハネト踊りは観覧者も飛び入り参加できるのか?
ねぶた祭りは地元の人々にとって 大切なお祭りです
その素晴らしさを伝え聞いて
尋ね来る人がだんだん増えてきました
それ自体は 地域の活性化にもつながり
とてもいいことなんですが
一部 心無い人たちがいるのも事実です
ルールとマナーを守り
一緒に楽しみたいという方の参加はOKです
ただし 飛び入り参加不可というところもありますので
ご注意ください!
道路沿いにロープが張られていますが
「入ってもいいですか?」と尋ねれば
ほとんどのところはOKという意味で ロープを上げてくれます
ですが
青森山田高校等はお揃いの衣装でないと参加はNGです
自衛隊など飛込み参加を認めない団体もあります
参加OKなところでも
参加される方は ハネトの衣装で参加して下さい
自分勝手な衣装で参加すると
最悪 カラスハネト扱いになります
カラス族とは
ねぶた祭りで傍若無人な振る舞いをする者達のことです
彼らはハネトの正式な衣装ではなく
黒装束などの衣装でねぶたに参加し
それがカラスのように見えたと言うことで「カラス族」と呼ばれるようになりました
近年 カラス族は減少していますが
正装であるたすきをかけずに祭りに参加する女性が増加しています
たすきをかけずに まるで振袖のような格好の「クリオネ族」なるものも登場して
主催者側を困らせています
何より 警察にあれこれ言われて面倒なことにもなりかねません
ちゃんとハネトの衣装で参加してください
そして ねぶた本体の運行に伴って時計回りに進行してください
途中退場して 他の山車へ途中入場は ルール違反になります
お囃子のリズムに合わせて『二拍子』
片足ぴょんぴょん 反対の足でぴょんぴょん
上体と腰をくねらせながら この繰り返しです
慣れるまでは 左右で「けんけん」を繰り返し
だんだん慣れてきたら
地元の人で 上手そうな人を見つけて 真似をして見てもいいですね!
お祭りも最高潮になってきたら
跳ね方と言って
跳人集団の中で「乱舞」が始まります
臆せず一緒に参加し 何もかも忘れて踊り狂いましょう
最高のストレス発散ですよ!
もちろん 無言で踊るのではなく
掛け声(喚き声)的な大声で「お囃子」のリズムに合わせ
「ラッセラー・ラッセラー・ラッセラッセ・ラッセラー」
お腹の底から 吐き出します
“通”を装うのなら お囃子の小節と小節の切れ目に
『ホッ!』とか『ハッ!』と 気合を入れます
さらに慣れてきたら奇声を発するなり 大声で叫ぶなり
我を忘れて お祭りの中にどっぷりと嵌まってください
跳人の中に溶け込むコツは 恥ずかしさを捨てることです
ただし 人としての常識は失わないでください!
他の人が聞いて 気分を害するようなことを言ったり したりするのはマナー違反です
それと お囃子の調子を狂わせるようなこともしてはいけません
「ラッセラー・ラッセラー・ラッセラッセ・ラッセラー」
誰かが「ラッセラーラッセラー」を発したら
すかさず後半の「ラッセラーラッセラー」を発して応えます
お互いのルールというか エチケットです
慣れたら、自分から勇気を出して
前半の「ラッセラーラッセラー」を発して見ましょう
どこからともなく「ラッセラッセラッセラー」と返ってくるはずです
跳人同士が心が一つになる一瞬です
この熱気は見ている方は圧倒されますが
踊る方にとっては何物にも代えがたい瞬間だそうです。
汗と人ごみにまみれながらも、一体感が半端ではないそうです。
ぜひ経験してみたいですね。
ねぶた祭りのハネト踊り 衣装はレンタルするか購入か?
ねぶた祭りのハネト踊りに飛び入り参加する時は
ハネトの衣装を着て参加してください!
ですが
地元の方でもないのに
ハネトの衣装を持ってるという方は 少ないでしょうね!
そんな方には ハネトの衣装をレンタルしているところがあります
衣装に着付けもそこでやってくれます
一式¥4,000前後(足袋・草履・花笠は別途料金)
神戸屋 (青森市堤町2) 017-723-3389
ワタナベサービス (青森市長島2) 017-777-1388
トップテーラー青森店 (青森市橋本1) 017-773-2761
きものあつらえ処皆川 (青森市安方1) 017-781-7004
(携帯) 080-1835-1768
ピュアかとう (青森市新町1) 090-5236-5374
フクシスポーツ (青森市古川1) 017-723-3567
甲州屋洋服店 (青森市新町2) 017-722-3363
ハネトや (青森市新町2) 017-774-2550
ねぶた貸衣装 なるみや (青森市長島2) 017-775-3011
ラウンジあうる (青森市橋本1) 017-723-8611
祭屋 リーフレット (青森市新町1)
(携帯) 090-7667-1522
藤田呉服店 (青森市新町1) 017-722-2473
レンタル料など詳細は直接お店へお問い合わせください
事前の予約をおすすめいたします
ハネトの衣装は 一式で安いものなら 約4000円位からレンタルしているようです
足袋や草履 それにハネトにはなくてはならない『鈴』なども揃えて約6000位~ということです
お店にもよりますので 何軒も聞いてみるのが一番です
また ハネトの衣装を記念に持ち帰りたいのなら
青森市内のデパートや衣料品店などで購入することもできます
青森市内のデパート等で一式販売しています
・神戸屋 (青森市堤町2) 017-723-3389
・甲州屋洋服店 (青森市新町2) 017-722-3363
・きものあつらえ処皆川 (青森市西滝3) 017-781-7004
(携帯) 080-1835-1768
・トップテーラー青森店 (青森市橋本1) 017-773-2761
・フクシスポーツ (青森市古川1) 017-723-3567
・ハネトや (青森市新町2) 017-774-2550
ハネトの衣装を着て 踊りに飛び入り参加する時
花笠は基本的に被らなければいけないことになっています
首からぶら下げている人や 花笠を持っていない人もいますが
花笠を被っていない人もいるから 被らなくてもいいということはありません
花笠を被るというのも ルールの一つです
レンタル衣装の場合 花笠は別料金になっていることが多いようです
衣装はレンタルでも 花笠はねぶた祭りに参加した記念にもなりますので
買われてもいいのではないでしょうか
ハネトの衣装を着た時は やっぱり花笠を被ったほうが格好いいですよ!
花笠については ハネトの衣装をレンタル予約する時
訊いてみたほうがいいですね
山車によっては 無料で花笠を貸しているところもあります
ねぶたの山車 作り方と制作費は?大きさと題材に使うモチーフは何?
青森ねぶた 五所川原立佞武多 弘前ねぷた祭り日程と大きさ 特徴の違い
まとめ
ねぶた祭りのハネト踊り
アスファルトに草履(草鞋)で踊り続けること約2時間
結構足にきます
腿やふくらはぎを冷やして就寝するようにしましょう
肉離れやこむら返りを起こしたり
疲れを翌日に残さないよう ご注意ください!
楽しすぎて 時間も忘れ 踊り狂ってハネていると
脱水症状になりやすいので
こまめな水分の補給をお忘れなく!