哲学の道 桜の開花情報は?見ごろとおすすめの歩き方ルートとライトアップ

春の行事


京都の街は、年々変わっていきます。
哲学の道も随分雰囲気が変わった気がします。

昔は学生さんが、
分厚い本を持って歩いているのをよく見かけたのですが、
最近は、若い女性や観光客でいっぱい、
しかも海外の方が多いですね。

桜の時期になると、花見客がさらに増え、
静かな雰囲気ではなくなります。

そんな哲学の道の桜の見頃と、オススメの歩き方、
北から行くか、南から攻めるかはお好みですが、
哲学の道でお花見をした後、「この後、どこ行く?」を決めてから、
歩き方のルートを決めましょう。

哲学の道のライトアップについてもお知らせします。

  

哲学の道 桜の開花情報は?

哲学者もそぞろ歩いた岡崎エリア随一の桜道です。

都心からやや離れているため、ゆったりとした時間が流れる岡崎は、
東山の麓で、熊野若王子神社から銀閣寺までの疎水沿いの小道です。

京都大学名誉教授で哲学者の西田幾多郎氏が、
思索にふけりながら歩いたことから、
『哲学の道』と呼ばれるようになりました。

春にはソメイヨシノやオオシマザクラ、ウスズミザクラなど、
約450本の桜が、四月上旬から中旬にかけて見ごろとなり、
疎水沿いを艶やかな桜色に染めてくれます。

まるでメルヘンの世界のようで、
歩いても歩いても続く満開の桜が楽しめます。

全長2㎞の疎水沿いの桜並木ですが、
ちょうどその中程あたり、安楽寺付近の桜は格別です。

右を向いても左を見ても、頭上を見上げても桜・桜・桜、
さらに疎水の水面にも桜が映り、
上下左右どこを見ても桜だらけという絶景が堪能できます。

また、4月中旬の散り際には、風に吹かれて桜の花びらが舞う、
情緒あふれる風景も楽しめます。

咲き始め、満開、散り際、何度見てもまた訪れたくなります。

哲学の道 桜の見ごろとおすすめの歩き方ルート


哲学の道は、京都市街の北東、
東山の麓に沿うようにして流れる、全長約2キロにわたる疎水沿いの道で、
春には桜、秋には真っ赤に染まる紅葉で、
訪れる人の目を楽しませてくれる観光スポットです。

北の銀閣寺あたりから下っていくか、南の永観堂近くから歩きはじめるか、
どちらも楽しめますが、その道のりの途中にも、
有名な神社仏閣や、おしゃれなカフェもたくさんあります。

哲学の道 桜の見ごろのオススメ散策ルートは、
‌銀閣寺をスタートし、若王子神社までを南下するルートです。

疎水の水は北向きに流れていて、上流に向かって歩くコースで、
今出川通りを東へ行った突き当り、銀閣寺前バス停付近から始まります。

・銀閣寺
疎水沿いの道ですから、迷うことはありませんが、
歩き始めてすぐに銀閣寺橋があり、そこを渡ると銀閣寺の参道です。

哲学の道は自由に散策できますが、
特に桜が密集する北側の銀閣寺前は見ごたえ満点!
銀閣寺橋は疎水がカーブするところで、
舞落ちた花びらが水面をピンク色に染めます。

『哲学の道』と書かれた看板は、インスタ映えのポイントです。

・弥勒院
『幸せ地蔵尊』で有名な弥勒院は、疎水に下がるように咲く桜が、
弥勒院を華やかに包みます。

この辺りにはオシャレなカフェが密集しているので、
休憩ポイントには最適です。

本山修験宗 弥勒院
〒 606-8403 京都市左京区浄土寺南田町29

・法然院
椿の名所でも知られる法然院の本尊は阿弥陀如来坐像で、
法然上人立像なども安置されています。

法然院には著名な学者、文人、画家の墓が数多くあり、
『哲学の道』の名前の由来となった西田幾多郎氏の歌碑があります。

また、方丈にある狩野光信筆の襖絵は重要文化財に指定されていて、
春の一般公開が4月1日から7日まで開催されます。

法然院
〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地

・安楽寺
安楽寺は、哲学の道より一本山際の、通称”隠れ道”に面しています。
法然院の南側。石段の上に見える山門が目印で、
秋の紅葉が有名です。

安楽寺
〒606-8422 京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町21番地

・錦林車庫前
錦林車庫前は、哲学の道より少し西へ行った白川通にありますが、
その西側に流れる白川に沿った道も、隠れた桜のスポットで、
ゆっくりと桜を鑑賞できる穴場です。

・霊鑑寺(れいかんじ)
霊鑑寺は、歴代皇女が住職を務めた尼門跡寺院で、
『谷の御所』とも呼ばれ、格式と清楚な佇まいを今に伝えています。

霊鑑寺には、「四季花鳥図」など狩野派の作と伝わる華麗な障壁画や、
尼宮たちの雅な暮らしを偲ばせる御所人形など貴重な寺宝が残されています。

霊鑑寺 春の特別公開 開催期間は、2018年3月24日~4月8日
拝観時間/10:00~16:00(受付終了)
拝観料は、大人600円、小学生300円です。

霊鑑寺 
〒606 – 8422 京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町

・大豊神社(おおとよじんじゃ)
大豊神社の大豊橋そばにある、皮目が縦に通ったタテカワザクラは、
毎年先頭を切って咲く桜で、
大豊神社の境内、三の鳥居横に咲くソメイヨシノは見事です。

大豊神社は、狛犬ならぬ狛ネズミがある小さな神社です。

大豊神社
〒606-8424 京都府京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町1

・熊野若王子神社
熊野若王子神社は、哲学の道の終点・若王子橋のすぐ近くに佇む神社で、
4月の第1日曜日に桜花祭が開けれます。

熊野若王子神社
京都市左京区若王子町2番地

いよいよ哲学の道のゴールは『若王子橋』
ここから鹿ケ谷通り(ししがたにどおり)を南へ約10分で『南禅寺』です。

また、南西へ15分歩けば、ここも桜の名所『蹴上インクライン』
さらにこの周辺にはまだまだ京都の桜の名所がいっぱいです。

哲学の道 桜のライトアップは?

銀閣寺から熊野若王子神社へとつながる哲学の道は、
疎水沿いの道から東へ行くと、
法然院・安楽寺・霊鑑寺・大豊神社と、観光名所の神社仏閣が並んでいます。

しかし、哲学の道は小さな川沿いの道で、
その周りは閑静な住宅地ですので、
街灯はありますが、ライトアップはされていません!

場所取りをして桜の木の下でお花見の宴会をしたり、
屋台がたくさん並ぶようなところではありません。

川沿いの道にはベンチもあって、
お天気がよければそこでお弁当を広げることもできますが、
『哲学の道』という名にふさわしく、
桜の下で思いを巡らせるのには最適の地です。

哲学の道を散策して、お花見には満足されたはずですが、
夜桜やライトアップがどうしても見たいという方は、

南禅寺や蹴上インクライン、平安神宮や円山公園など、
桜のライトアップが満喫できるスポットはたくさんあります。

なかでもオススメは、南禅寺舟溜まり乗船場からの、
琵琶湖疎水『十石舟めぐり』です。

3月30日~4月10日には、『夜の十石舟めぐり』が実施され、
夜間運航では、昼とは違った桜の風景を見ることができます。

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あとがき

『暑さ寒さも彼岸まで』
お彼岸を過ぎると、昨日までの寒さが嘘みたい!
春を感じ、満開の桜に包まれながら哲学の道を散策するって、
最高に至福の時じゃないですか!
欲を言えば、もう少し、静かに時を過ごしたいのですが・・・