鼻持ちならないとはどういう意味?語源の由来や類語と使い方の例文は?

言葉

鼻持ちならないという言葉は、
言動が見聞に堪えない、
我慢できないほど嫌味であるという意味です。

“鼻”の語源としては、
胎児の体の中で非常に早く形成されるものであることから、
ハヤクナルの略であるとか、
ハジメナル(初成)の意、
ハナ(初)の意などの説があり、
“持つ”には、モノツム(物積む)の意、
モチの転訛などの語源説がいわれています。

鼻持ちならないという言葉を、使った事はありませんが、
「あの人の行動は鼻につく」と同じ様な使い方でしょうか?

「鼻持ちならない」の意味や語源、
由来、例文を調べてみました。

鼻持ちならないとはどういう意味?

「鼻持ちならない」は、
「鼻持ちならぬ」が変化した言葉です。

「臭気をがまんする」という意味の「鼻持ち」に、
打消しの「ならぬ(ならない)」が結びついて、

『臭気が堪えられないほど甚だしい』が転じて、
言動が嫌味で気障っぽく、見聞きするに堪えない」
という意味になります。

臭気が酷い時、
人は鼻を向ける事が出来ず険しい顔になります。

それと同じように、人から自慢話ばかり聞かされたり、
傲慢な態度を取られると、
不快で顔をしかめてしまうことがしばしばあります。

「鼻持ちならない人」とは、
思わずこのような態度を取ってしまうほど
気障な相手のことを指します。

鼻持ちならないの語源の由来は?

鼻持ちならないの語源と由来は、
鼻持ちならないの意味と被りますが

鼻持ちならないとは、
言動や態度ががまんできないほど不愉快であるという意味で、
「あいつは鼻持ちならないヤツだ」などと用います。

「鼻持ち」は、「臭いのを我慢すること」を言い、
「持ち」は、「この食品は持ちがいい」というように、
「長い間品質や性能が持続すること」

つまり「耐えること」を意味するかと思われるが、
定かではないようです。

その「鼻持ち」を否定した「鼻持ちならない」は、
「鼻が(臭気に)耐えられない」ということ。

この場合の「臭気」は、
さぶざぶに振りかけた趣味の悪い香水
というような直接的な臭いではなく、
嫌味な言動や不遜な態度のように、
臭ってくるような不愉快さを表しています。

■鼻持ちならないの類義語

胸糞が悪い
忌ま忌ましい
鬱陶しい
うるさい
面白くない
気色が悪い
苦々しい
眉を顰める
見苦しい
胸が悪くなるよう
目障り
後味が悪い
寝覚めが悪い
カチンとくる
癇に障る
聞き苦しい
気障り
気に障る
洒落臭い
歯が浮くよう
耳に障る
むかつく

などなど、
類義語はたくさんあるようです。

中でも「虫唾がはしる」は、
類義語のなかで最も用いられる慣用句の一つです。

・「虫唾がはしる」

この慣用句には、
吐き気を催すほど不快な気持ちという意味があります。

この中に現れる「虫唾」とは、
口に逆流するあの酸っぱい胃液のことです。

胃液が逆流したときの人間の表情を想像してみると、
この慣用句の意味も伝わりやすいのではないでしょうか。

「鼻持ちならない」の対義語は、
一体どのようにとらえればよいのでしょうか。

嫌味に感じるの反対は、好印象を受けることです。

あるいは、
まったく何も気にならないとしてもよいでしょう。

・「好感が持てる」

「好感が持てる」は、
好ましいと思う気持ちのことをいいます。

そう意味では、
「鼻につく」とは正反対の感情だと考えてよいでしょう。

たとえば、同じバラの花束を贈るという行為でも、
贈り手がだれかによって、
受けては好感が持てたり、鼻についたりするものです。

・「屁とも思わない」

「屁とも思わない」は、
先ほどの「好感が持てる」
という気持ちとは意味がやや異なります。

というのも、
好ましいとか好ましくないとか以前に、
何とも思っていないというのが、
この慣用句の表す意味だからです。

「屁」というのはおならのことですが、
価値のないものや取るに足らないもののたとえとして、
しばしば用いられます。

鼻持ちならないの使い方の例文は?

「鼻持ちならない」の使い方

「鼻持ちならない」人は、
「相手を見下したような言い方や見方」をするので、
どうしても周りの人から嫌われたり、
反感を買ってしまいます。

そのような時に、
「鼻持ちならない」で言い表すのですが、
この言葉を発している人は、
かなり怒りの念が強くなっているのではないかと思います。

「鼻持ちならない」を使った例文

では、ここから、
「鼻持ちならない」を使った例文を見ていくことで、
どのような場面で使われるかを理解していきたいと思います。

・例文1

「彼らの変わらない貴族特有の鼻持ちならない態度に、
住民はムッとしている」

いつの時代でも、変に高いプライドで、
人を見下したような接し方をする人がいるものです。

本当の貴族であれば、振る舞いそのものが高貴で、
人を感動させてしまうはずなのですが、
「鼻持ちならない」と比喩される人達は、
人間性が欠如していると思います。

・例文2

「彼はもったいぶった顔で物事を教えるので、
まったく鼻持ちならない態度で周囲の人達からの信頼が薄いのです」

どんなに立派な成績を残している人でも、
人に物事を教える時に偉そうな態度で接していると、
やはり周りの人からの信頼はなくなっていきますし、
心を寄せられることもないでしょう。

優秀な人だけに、
そのように見られてしまうことは残念なことですが、
本人の行動の結果ですね。

・例文3

「あの社員はインテリ出身ということで、
鼻持ちならない言動が多く、上司の逆鱗に触れてしまった」

インテリ出身といっても、色々なタイプの人がいますが、
どうしても、自分のインテリさを自慢したくなって、
偉そうな態度になってしまうのでしょう。

そのような人は、
友人さえいない信頼の薄い人なのかもしれません。

「鼻持ちならない人」の特徴をまとめてみました。

「自慢話ばかりする人」
「相手によって態度をコロコロ変える人」
「自分の価値観を人に押しつける人」

こういう人に出会ったら対応に困ってしまいますよね。

あとがき

「鼻持ちならない」タイプの人は、
常に周囲の人の反感を買うだけでなく、
不快な気持ちにさせてしまいます。

それが一時的なものであれば、
やり過ごすことで何とかなるのですが、
会社のように組織で動いている中では、
士気の低下につながることがあります。

日頃の行動の中で、
自分自身もそのように見られていないかを自覚して、
見つめ直すことも必要かもしれません。