お正月に飾る花といえばどんな花がいいのか?縁起物の花とその意味は?

冬の行事


お正月は新しい年を祝って、
お部屋に花を飾りたいですね。
お正月に飾るのに相応しい花とはどんな花なのでしょうか?
おめでたいお正月ですから、縁起のいいお花がいいですよね。
お正月の飾る花ランキングに選ばれている花が、
縁起が良いと言われる意味をまとめました。

  

お正月に飾る花といえばどんな花が良いのか?

年末に一生懸命お掃除をしてきれいになったお部屋には、
ぜひとも花を飾りたいものです。

お部屋に花を飾ると、文字通り部屋が華やかになります。

何でもないときでも、
たった一輪の花が活けてあるだけで心が和みます。

普段は『花より団子』という人も、
お正月くらいは、花を愛でる心の余裕を持ちたいものです。

お正月ですから、お正月に相応しい縁起の良い花を飾ることで、
新しい年の良い運勢を呼び込みたいですね!

お部屋にお正月の花を飾れば、
お正月気分もさらに高まって、新しい年を祝うことができます。

街で門松や注連縄など、お正月飾りを目にすると、
新年なんだなぁ~っていう気分になってきます。

新しい年の目標を立て、
今年こそは!っていう意欲がわいてきます。

お部屋の中にもお正月の花を飾って、
気持ちも新たに「良し!頑張ろう!」と、奮起したいものです。

お正月に飾る花は、やっぱり縁起のいい花や、
気分を盛り上げてくれる花、
お正月の目出度さを表現する花を・・・と考えると、
どんな種類の花を飾ればいいのでしょうか。

お正月に飾る花で縁起物の花と言われるのは何か?

お正月に飾る花ということで、どのような花を飾りますか?
というアンケートで集められた花の種類は、

1位 松竹梅
2位 南天
3位 千両・万両
4位 葉牡丹
5位 椿
6位 福寿草
7位 菊
8位 水仙
9位 蘭
10位 雪柳

という結果が発表されています。

お正月の花とは別に、好きな花ランキングを見てみると、
バラや桜、チューリップ、紫陽花、コスモス、すずらん、ひまわり、
ガーベラ、ラベンダー、梅という順番だそうです。

いくら温室栽培の技術が進歩したと言っても、
お正月のこの時期には無理な花も多く選ばれています。

何より日本人の感性として、季節感を大切にする民族ですから、
やはり、好きなだけでお正月に飾る花を選ぶことはできません。

お正月ですから、おめでたい花を飾りたいと思うと、
アンケート結果にあるような花が相応しいようです。

お正月に飾る花で縁起物の花の意味は?

お正月に相応しいおめでたい花ということで、
アンケート結果にある花が、なぜ縁起のいい花と言われるのか、
その意味についてまとめてみました。

中国で古くからある模様の中で、
おめでたい模様とされているものに、『四君子模様』があります。

四君子模様とは、
草木の中の君子として称えた言葉のことで、
それらを全て使った図柄や模様のことを言います。

四君子模様は、
縁起の良い模様として日本でも着物の柄などによく使われ、
四君子模様に選ばれている花は、
『蘭』『梅』『竹』『菊』の四つです。

★蘭はほのかな香りと気品を備える高貴な花です。

★竹は寒い冬にも葉を落とさず青々としていて、
曲がらずまっすぐな性質を持っていることから誠実さを表します。

★梅は早春の雪の中で最初に花を咲かせる花で、
寒さに耐えて凛と咲く強さを表しています。

★菊は晩秋の寒さの中で鮮やかに咲く姿が好まれ、
重陽の節句にも用いられるように、長寿を表す花です。

そんな四君子の花も、お正月に飾る花のランキングに、
しっかりとノミネートされています。

お正月に飾る花ランキング一位の『松竹梅』には、
四君子の竹と梅が入っています。

★松竹梅の『松』は、三つの中でも最上級とされている慶事・吉祥のシンボルです。

『松』の由来は「神を待つ」に起因し、
神の下りてくる樹や不老不死の象徴とされるという説や、
冬でも青々とした葉を付ける松は不老長寿の象徴とされているという説があります。

★南天は、
「ナンテン」という音が「難転」即ち「難を転ずる」に通ずることから、
縁起の良い木とされ、鬼門または裏鬼門に植えると良いなどという俗信があります。

福寿草とセットで「災い転じて福となす」ともいわれ、
江戸の百科事典「和漢三才図会」には「南天を庭に植えれば火災を避けられる」とあり、
江戸時代はどの家も「火災除け」として玄関前に植えられました。

南天の実の赤い色にも、縁起が良く厄除けの力があると信じられ、
江戸後期から慶事に用いるようになりました。

★千両・万両の千両は、なぜ千両と呼ばれるのかというと、
カラタチバナという花が、中国名を「百両金」と言われ、
それよりも大型であることから千両といわれるようになったということです。

万両が実を下げるのに対して
千両は実を上向きにつけるところが万両との見分け方です。

万両というのは、赤い実をたわわに下げた様が千両よりも豪華であるとして、
万両の名がついたのは江戸時代中期で、それまでは、アカギと呼ばれていました。

★葉牡丹は、門松の添え物にも利用されるアブラナ科アブラナ属の多年草です。

サニーレタスのように巻いた葉が、牡丹の花のようだとして葉牡丹と言われ、
アントシアニン系の赤紫のものと白やクリーム色の葉ボタンを合わせて、
縁起のよい紅白二色が好まれたということです。

★椿は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹で、照葉樹林の代表的な樹木です。
ツバキの花は古来から日本人に愛され、
江戸期には徳川秀忠の娘東福門院和子を中宮として迎えた後水尾天皇や、
誓願寺の安楽庵策伝などの文化人が椿を蒐集しました。

花期は冬から春にかけてにまたがり、早咲きのものは冬さなかに咲くので、
花の少ないこの時期には重宝されたようです。

武士はその首が落ちる様子に似ているというのを理由に、
ツバキを嫌ったという話もあるのですが、
それは幕末から明治時代以降の流言であって、
江戸時代に忌み花とされた記述はどこにも見つかりません。

★福寿草
福寿草の花と南天の実のセットで「難を転じて福となす」という縁起物として、
飾り付けがされることがあります。

名前もめでたい「福寿(幸福と長寿)」ですので、お正月にはピッタリの花です。

福寿草は別名を「元日草」(がんじつそう)や、「朔日草」(ついたちそう)と言い、
旧暦の正月頃に咲きはじめることから、
新年を祝う花として、いろんなおめでたい良い名前がつけられたものと思われます。

★水仙
多年草で、冬から春にかけて白や黄の花を咲かせる水仙は、
「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来し、
水辺で咲く姿を仙人に例えられました。

欧米では水仙は「希望」の象徴として、ガン患者をサポートする団体の多くで、
春の訪れと共に咲くこの水仙が「希望」のシンボルとして、
活動のキャンペーンに用いられています。

★雪柳
細い枝いっぱいにたくさんの白い花を咲かせることが特徴です。
その姿が、柳の枝に降り積もった雪のようにみえることから、雪柳と名付けられました。

白くかわいい姿から花言葉は、
『愛嬌』『愛らしさ』『賢明』『殊勝』『静かな思い』とされています。

あとがき

お部屋に花を飾るだけで空気が一変し、
気持ちが穏やかになり癒されます。
お正月の花を飾れば、新春気分は一層高まり、
新しい年に向けての意欲がわいてきます。