護王神社のご利益は?いのししとの由来『イノシシ神社』へのアクセス

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京都御所の西側にある護王神社をご紹介します。
護王神社は別名イノシシ神社として知られていますが、
どのようなご利益がある神社なのか、
イノシシとの由来について、
また、主祭神様の悲しい物語をお伝えします。

  

護王神社のご利益は?

イノシシの鼻を撫でると足腰にご利益あり!

「膝が痛くて階段の昇り降りが辛い」
「腰痛が治らない」
「足が麻痺して歩けない」
「脚を骨折した」
など、
足腰の悩みを抱えている人は大勢います。

そんな方たちにご利益があると評判なのが、
京都市のほぼ中央にある京都御所の西側、
蛤御門の近くに鎮座されている護王神社です。

昔から、足腰の病気やけがにご利益があると人気で、
毎月二十一日は、「足腰祭」が催されて、多くの参拝者が訪れます。

そしてこの神社には、もう一つの人気の秘密があります。

それは、護王神社の境内にあふれるばかりに置かれている、
さまざまなイノシシの像なのです。

まず、鳥居の左右に鎮座するのは、
狛犬ではなく、狛イノシシです。

手水場のイノシシは『霊猪手水舎』といわれ、
このイノシシの鼻を撫でると、
足腰の悩みにご利益があると言われ、
幸福が訪れるとされているのです。

また、本殿前には招魂樹(おがたまのき)があり、
その根元には「願かけ猪」の像が置かれています。

その周りには
「くらたて亥串」という願かけの串がたくさん刺してあります。

この串は二本一組で、一本に自分の名前と願い事を書いて、
願かけ猪の前に刺し、
もう一本は、家に持ち帰って神棚に祀るとご利益があると言われています。

その他にも、さまざまなポーズをしたイノシシや、
いろんな表情をしたイノシシの像がたくさんあります。

また社務所には、全国から奉納されたイノシシの置物や人形、
絵馬や土鈴などのグッズコレクションが展示されていて、
これらのイノシシを見るだけでも楽しくなります。

護王神社 いのししとの由来は?

護王神社は著名な陸上選手やサッカー選手も訪れます。

ではなぜ、護王神社は足腰の病気にご利益があり、
こんなにもたくさんのイノシシが置かれているのでしょうか。

護王神社は御祭神に、奈良時代から平安時代初めにかけて活躍した、
官人の和気清麻呂をお祀りしているのです。

奈良時代の末、法王となって権勢をふるっていた僧道鏡は、
「道鏡を天皇にせよ」という九州の宇佐八幡宮のご神託があったとして、
天皇になろうとたくらみます。

和気清麻呂は称徳天皇に命じられて、
その後信託が本物かどうかを確かめに宇佐八幡宮に出向き、
ご神託が偽物であったことをつきとめて天皇に報告しました。

これに怒った道鏡は、
和気清麻呂を鹿児島の山奥へ流罪にします。

さらに鹿児島へ向かう清麻呂の足の腱を切ったうえ、
刺客を派遣して清麻呂を何度も襲うのでした。

ところがそのとき、突如、三百頭ものイノシシが現れて、
清麻呂の一行を守り、
道案内をして、無事に目的地へ送り届けてくれたのです。

さらにイノシシが教えてくれた湧水に、清麻呂が足を浸すと、
歩けなかった足が治って歩けるようになったのでした。

それから一年後、
道鏡は失脚し、清麻呂は再び都に戻り、
平安京遷都に尽力するなど、朝廷で活躍するのです。

護王神社は、初めは高雄山神護寺の境内に、
和気公(和気清麻呂)の霊社として祀られていたのですが、
嘉永四年(1851年)に、孝明天皇が大明神の神号を与え、
明治十九年(1886年)に明治天皇により、
京都御所蛤御門前の現在の地に遷されました。

三百頭のイノシシが清麻呂を守ったことから、
境内には数多くのイノシシが置かれ、
『イノシシ神社』とも呼ばれるようになりました。

また、足を切られて歩けなくなった清麻呂の足を治したことから、
護王神社は、足腰の守護神として広く崇敬を集めるようになったのです。

けがの回復を祈願する人や、足腰の病気に悩んでいる人、
陸上競技やサッカーなど足腰を使うスポーツ選手が、
お参りに大勢訪れています。

護王神社の『イノシシ神社』へのアクセスは?

護王神社の行事は
『足腰祭』は、毎月二十一日の午後3時に行われます。

参列者は本殿で祈願の後、表門の御千度車を回して祈願をします。
御千度車とは、一度回すと読経した功徳があるという車のことです。

護王神社のご利益は、
足腰の病気やケガが治るというご利益のほかに、
厄除け、災難除け、子育て、子供守護、ぜんそく封じ、健康回復などに、
ご利益があるとされています。

『飛翔親子イノシシ』の彫刻

樹齢300年の桂の木を用いて、チェーンソーアートの世界チャンピオン
城所ケイジ氏が「生命のよみがえり」をテーマに彫刻した
親子イノシシ像が見事です。

護王神社へのアクセス

・最寄り駅 – 地下鉄烏丸線 丸太町駅

・最寄りバス停 – 市バス烏丸下長者町
護王神社は、京都のメインストリート烏丸通に面していますから、
とても分かりやすいです。

護王神社のお守り
足跡マークが可愛いですね!

『ご遠方、またはお身体の具合などでご参拝が難しい場合はご相談ください。』
とのことですので、
お問い合わせいただければ郵送もしていただけるようですね。

お問い合わせ
〒602-8011 京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385 護王神社社務所

※封書・はがきにてお問い合わせの際は、
必ずご連絡先電話番号をご記入ください。

電話でのお問い合わせは
075-441-5458 (午前9時〜午後5時)

メールでのお問い合わせ
http://www.gooujinja.or.jp/contact.html

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あとがき

護王神社は子供の頃の遊び場でした。
当時は主祭神様がどなたで、どのようなご利益があるかなんて、
全く興味なかったのですが、
近頃、足腰が痛かったりすると、
お参りしてみようと思います。