2019年NHK大河ドラマいだてん~東京オリムピック噺~キャストやあらすじは?

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2019年のNHK大河ドラマ第58作は『いだてん』

正式タイトルは『いだてん~東京オリムピック噺~』です。

2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん(せごどん)』では、
鈴木亮平さんが大活躍でした。

『いだてん~東京オリムピック噺~』は、
次の年、2020年の東京オリンピックを見据えて、
オリンピックムードを盛り上げるために創られたドラマとなります。

オリンピックの前の年ということで、
タイムリーな物語です。

話題性モリモリ 痛快で壮大な大河ドラマは、
あの“宮藤官九郎オリジナル脚本”です。

そんな『いだてん~東京オリムピック噺~』はどんな話で、
出演されるキャストはどのような顔ぶれなのかを、
まとめてみました。

  

2019年NHK大河ドラマ いだてん~東京オリムピック噺~

『いだてん~東京オリムピック噺~』は、
“オリンピックに日本初参加した男” 金栗四三と、
“オリンピックを日本に呼んだ男” 田畑政治のお話しです。

日本のオリンピックの歴史は、
マラソンの金栗四三と陸上短距離の三島弥彦、
たった2人の選手から始まりました。

まだ日本には“スポーツ”の言葉すらなかった時代。

1912年に初参加した「ストックホルム大会」で日本チームは、
金栗が日射病で失神してしまい、
三島も大惨敗するというさんざんな結果でした。

でも、そこから日本人持ち前の努力と根性で猛勉強し、
日本はスポーツ大国へと成長するのです。

1936年の「ベルリン大会」では、
水泳の前畑秀子をはじめ、たくさんの金メダルを獲得し、
念願の「東京オリンピック」招致を勝ち取りました。

しかし、時代は戦争へと突入し、
「東京オリンピック」開催の夢は幻と消えてしまうのでした。

第二次世界大戦敗戦。

田畑政治は蛙と芋で飢えをしのぎ、執念で競技を再開し、
ついには、1964年の「東京オリンピック」開催を実現するのです。

戦争、終戦、復興、そして…平和への祈り。

オリンピックには、
知られざる日本人の“泣き笑い”の歴史が刻まれています。

ドラマでは、1912年の「ストックホルム大会」から、
1936年「ベルリン大会」、
そして1964年「東京オリンピック」までの3大会を中心に、
激動の52年間を描いていきます。

『いだてん~東京オリムピック噺~』ドラマの語りは、
“落語の神様”と言われた稀代の落語家・古今亭志ん生が、
架空の落語『東京オリムピック噺』の軽妙な語り口で綴っていきます。

併せて古今亭志ん生自身の波乱万丈な人生もドラマに挿入し、
生粋の江戸っ子である志ん生の目線で、
明治から昭和の庶民の暮らしの移ろいとともに、
“東京の変遷”を映像化していきます。

このドラマを見れば、
きっと2020年・東京オリンピックの見方が変わりますね!

『いだてん~東京オリムピック噺~』の脚本を担当する宮藤官九郎さんは、
日本人初のオリンピック出場選手、金栗四三さんの生い立ちや足跡をたどり、
ご遺族や関係者のお話を聞いて、
真実の力とノンフィクションの面白さを実感しているとのことです。

また、ドラマにはどの程度フィクションを紛れ込ませるか、
その匙加減が実に難しいと宮藤官九郎さんは言われています。

さらに1964年東京オリンピックの立役者である田畑政治さんの、
野心やバイタリティ、特異なキャラクターも見どころです。

『いだてん~東京オリムピック噺~』の番組タイトルの題字は、
横尾忠則さんに決定!

大河ドラマのタイトルにある「いだてん」とは、
『韋駄天』と書き、
仏舎利を奪って逃げた鬼を、
追っかけて捕まえた神様のことを言うのだそうです。

鬼よりも速い神様だったのでしょうね。

そんなわけで走り続けるドラマになってもらいたいと、
宮藤官九郎さんはおっしゃっていました。

2019年NHK大河ドラマいだてん~東京オリムピック噺~のあらすじは?

『いだてん~東京オリムピック噺~』物語のあらすじは、
“スポーツ維新”「ストックホルム大会」篇 1909(明治42)年~
“オリンピックの光と影”「ベルリン大会」篇 1930(昭和5)年~
“復興、平和への願い”「東京大会」篇 ~1964(昭和39)年までの、
三部構成になっています。

“スポーツ維新”「ストックホルム大会」篇 1909(明治42)年

1909年、東京高等師範学校の校長・嘉納治五郎の元に、
“オリンピック”の招待状が届き、初の“予選会”が開かれる。

短距離走では三島弥彦が、マラソンでは金栗四三が優勝、
嘉納団長とともに“世界”に挑むことになったのです。

金栗四三は熊本の“田舎っ子” で高等師範の学生、
一方の三島弥彦は“子爵家”の超エリート。
好対照な2人が繰り広げる友情物語からドラマは始まります。

1912年「ストックホルム大会」。
三島は外国人選手の体格に度肝を抜かれ、予選敗退。

金栗は26キロ地点で日射病により失神の大惨敗。

三島は「短距離では欧米人に一生勝てない」と宣言し、
競技を諦め銀行マンとして金融界のトップになっていきます。

一方の金栗は一睡もせず失敗の原因を考え、そのすべてを日誌に書き込み、
「四年後を見てくれ」と心に決めるのでした。

帰国した金栗は春野スヤと結婚。
温かくもユーモラスな夫婦関係に支えられながら、
再び壮絶な練習に挑むのでした。

目標にしていた四年後でしたが、金栗を悲劇が襲います。

第1次大戦で「ベルリン大会」の中止が決まったのです。

「夢は後進に託せばいい」
絶頂期で夢を奪われた金栗を、嘉納が救います。

金栗は学校の先生になり、箱根駅伝を創設。
多くの弟子を育て、“スポーツ”は日本全国に広がっていきました。

“オリンピックの光と影”「ベルリン大会」篇 1930(昭和5)年

1930年、スポーツ大国へと成長した日本は、
嘉納を中心に“東京オリンピック” 招致運動を始めます。

田畑政治は嘉納と、
オリンピック招致に向けて行動を共にするのですが、
ローマと競合、イタリア首相・ムッソリーニに直談判するも、
状況は厳しかったのです。

さらにIOC会長を日本へ招待するのですが、
ちょうどその頃、2・26 事件が発生し、
東京には戒厳令がしかれ、招致は最大の危機を迎えます。

1936年「ベルリン大会」が開催され、
開会式前日のIOC 総会で、東京は辛くも勝利。
選手団長の田畑は感動に涙したのでした。

1936年「ベルリン大会」は、ヒトラーによる壮大な大会が幕を開け、
「前畑頑張れ!」の実況に日本中が熱狂しました。

だが翌年、日中戦争が勃発し、
軍国化する日本に対し、各国からボイコット運動が起こります。

嘉納はカイロ総会で力説し、
「アジアの平和の実現は、日本の最高の決意である」と・・・

そして、執念のスピーチに東京開催が再度承認されたのです。

しかし、帰路についた嘉納は船中で病死。

程なく“東京オリンピック” 返上が発表されました。

“復興、平和への願い”「東京大会」篇 ~1964(昭和39)年

1959年、田畑らの活躍で、
ついに「東京オリンピック」の開催が決定し、
それは国を挙げての大狂想曲の始まりでした。

東龍太郎(あずま りょうたろう)都知事の号令で、
“東京大改造”が始まりました。

慢性化する渋滞。

進まない住居立ち退き。

東京砂漠と言われた水不足。

選手村の場所すら決まらない。

相次ぐ危機が、組織委員会事務総長の田畑を襲います。

委員会が置かれた“赤坂離宮”のドタバタ劇は終わりません。

果たして『1964東京オリンピック』が、無事開催できるまでの、
ドラマの行方はどうなるのでしょうか!

1959年5月、『1964東京オリンピック』大狂想曲の序章、

舞台は『東京』

いつもどおり、
タクシーで寄席に向かう古今亭志ん生は大渋滞に巻き込まれていました。

東京でオリンピックが開催される見通しとなり、
どこもかしこも工事だらけ。

「猫も杓子しゃくしもオリンピックで浮かれていやがる…」

オリンピックにまったく興味がない志ん生は、
いたく不機嫌でした。

ある日、志ん生のもとに、
不思議な青年・五りんが、恋人・知恵とともに、
弟子入り志願にやってきます。

五りんと話をするうちに、志ん生の脳裏をある出来事がよぎります。

その夜の高座で、
突然、はなしはじめた落語が「東京オリムピック噺」。。。。

志ん生は自らの人生を紐解ひもといていくのです――。

ときは、1909年

若かりし日の志ん生・美濃部 孝蔵は、
遊び仲間の人力車夫・清さんが、
ひとりの紳士を乗せてフランス大使館へ向かうところに出くわします。

この人物こそ、金栗四三の恩師であり、
のちに“日本スポーツの父”と呼ばれる嘉納治五郎だったのです。

1912年、ストックホルム

嘉納の奮闘によって、
金栗四三がマラソンで、三島弥彦が陸上短距離で、
日本初のオリンピック出場を果たします。

しかし、2人とも大惨敗!

金栗は悔しさを胸に、後進の育成に情熱を注ぎ、
日本スポーツ発展の礎になっていくのです。

そのころの孝蔵(志ん生)は、
「飲む、打つ、買う」の三道楽にすべてを使い果たす放蕩ほうとうぶり。

落語のほうもさっぱり芽が出ず、
改名を重ねること17回。

借金取りから逃れるための引っ越しも、
十数回繰り返すという、どん底の生活を送っていました。

生真面目な金栗とでたらめな孝蔵。

関東大震災、二・二六事件、東京大空襲…激しく移りゆく東京の街角で、
2人の人生が交差していくのです。

時は流れて、1964年。

“昭和の大名人”となった古今亭志ん生の
「オリムピック噺」は一段と熱を帯びていました。

舞台袖から、その様子をじっと見守る弟子の五りん。

「オリンピック」を縁に、
重なり合っていく志ん生と金栗と五りんの人生…。

1964年10月10日。

田畑政治らの活躍によって開かれた「東京オリンピック」開会式で、
ドラマはクライマックスを迎えます。

2019年NHK大河ドラマいだてん~東京オリムピック噺~のキャストは?

『いだてん~東京オリムピック噺~』出演者とキャスト

★中村勘九郎(なかむらかんくろう)…金栗四三(かなぐり しそう)

主人公・金栗四三 役
熊本の山奥で育った超自然児にして“韋駄天”
オリンピックの言葉も知らずにマラソンの予選会で世界記録を樹立。
「ストックホルム大会」に参加するも、日射病で失神し“国辱”を味わう。
4年後の再起を誓い練習に励むが第1次大戦でベルリン大会が中止となる悲運。
“夢を後進に託す”べく学校の先生になり、
箱根駅伝を創り、多くの弟子を育てる。
迎えた「東京オリンピック」が、第2次大戦で幻となり、
戦争で弟子の命まで失われてしまう……。
度重なる悲運にもめげず、寡黙に笑顔で生涯を走り続けた、太陽のような男。

★阿部サダヲ(あべさだお)…田畑政治

主人公・田畑政治 役
“水泳のために生まれた男”…といっても本人は病弱で泳がない。
地元の浜名湾でコーチとして日本水泳の礎を築いた。
政治記者をしながら、「ロス・ベルリンの両大会」に参加。
“日の丸”に涙する日系人の観客を見て、
“平和の祭典”としてのオリンピックに魅了される。
以来「東京オリンピック」の実現に執念を燃やすも、戦争により幻となる。
だが、情熱は失わない。敗戦の食糧難の中、マッカーサーと直談判、
いち早くスポーツ界の国際復帰に成功し、復興を願う人々の支えとなった。
目的に向かい猪のように突進する熱情家で、
ついには1964年の「東京オリンピック」を実現する。

★綾瀬はるか(あやせはるか)…春野スヤ

金栗四三の妻・春野スヤ 役

★生田斗真(いくたとうま)…三島弥彦

金栗四三の盟友・三島弥彦 役

★杉咲 花(すぎさきはな)…シマ

三島家に仕える女中・シマ 役

★永山絢斗(ながやま けんと)…野口源三郎

東京高等師範学校の後輩・野口源三郎 役

★勝地 涼(かつじりょう)…美川秀信

東京高等師範学校の同級生・美川秀信 役

★竹野内 豊(たけのうちゆたか)…大森兵蔵

ストックホルムオリンピック 日本選手団監督・大森兵蔵 役

★シャーロット・ケイト・フォックス…大森安仁子

大森兵蔵の妻・大森安仁子 役

★古舘寛治(ふるたちかんじ)…可児 徳

東京高等師範学校 助教授・可児 徳 役

★ピエール瀧(ぴえーるたき)…黒坂辛作

「足袋のハリマヤ」店主・黒坂辛作 役

★杉本哲太(すぎもとてつた)…永井道明

東京高等師範学校 教授・永井道明 役

★大竹しのぶ(おおたけしのぶ)…池部幾江

金栗四三の養母・池部幾江 役

★役所広司(やくしょこうじ)…嘉納治五郎

金栗四三の恩師・嘉納治五郎 役

★中村獅童(なかむらしどう)…金栗実次

四三の兄・金栗実次 役

★ビートたけし…古今亭志ん生(本名 美濃部 孝蔵)

昭和の大名人・古今亭志ん生(ここんてい・しんしょう)本名、美濃部 孝蔵。
貧乏でいいかげん、バクチや酒をこよなく愛す、
落語の世界を地で行く生活を続けたあげく、
「座ってるだけですでにおもしろい」という境地に達したと言われている。
借金から逃げるために17回の改名と引っ越しを繰り返したなど、
“真実”なのか“噺”はなしなのか、
境目がわからない伝説に包まれた「落語の神様」。

★森山未來(もりやま みらい)…若き日の志ん生(美濃部 孝蔵)

若き日の志ん生・美濃部 孝蔵(みのべ・こうぞう)
生っ粋の江戸っ子で10歳のころより酒とバクチを覚え、
小学校を退学になった“悪童”。家を勘当され、
その日暮らしで稼いだ金は「飲む、打つ、買う」の三道楽にすべて使い果たす。
だが運命的な出会いにより落語家を目指すことに。

★神木隆之介(かみき りゅうのすけ)…五りん(ごりん)

志ん生の弟子・五りん(ごりん)
弟子入りを断られたはずが、いつの間にか志ん生の自宅に住み込み、
前座名“五りん”と名付けられる。
しかし、どうも落語にはまったく興味を持たず、
志ん生に対しての口の利き方も雑で、
師匠と思っているのかも怪しいありさま。

★橋本 愛(はしもと あい)…小梅(こうめ)

浅草の遊女小梅(こうめ)
明治時代の東京名所“浅草十二階”を根城に客を引く遊女。
押しが強く、きっぷのいい姉御肌で、
孝蔵とともに浅草を破天荒に生き抜いていく。
熊本から上京したばかりの金栗にもさっそく声をかける。

★峯田和伸(みねた かずのぶ)…清さん(せいさん)

浅草の人力車夫・清さん(せいさん)
孝蔵とは腐れ縁で、兄貴分として何かと面倒を見る。
脚力自慢が高じて、
日本初のオリンピック予選に潜り込み、金栗四三と知り合う。
東京中を走り回って、金栗と孝蔵を結びつけるキーパーソン。

★川栄李奈(かわえい りな)…知恵(ちえ)

五りんの彼女知恵(ちえ)
志ん生宅への弟子入り志願にも付き添ってきた五りんのガールフレンド。
ふたりの立場はいつでも知恵のほうが上で、五りんは頭があがらない。
明るく物おじしない性格で、目上の人間にも遠慮はなく、
志ん生をどぎまぎさせる。

★松尾スズキ(まつおすずき)…橘家圓喬

伝説の落語家橘家圓喬(たちばなや・えんきょう)
明治の東京で絶大な人気を誇った落語の名人。
どん底にあえぐ孝蔵の才能をただひとり見抜き、最初の師匠となる。
ふだんは物腰柔らかいが、芸のこととなると一転、
妥協を許さず、先輩であろうと平気で毒舌を吐く。

★田口トモロヲ(たぐちともろを)…金栗信彦(かなくり・のぶひこ)

金栗信彦(かなくり・のぶひこ)金栗四三の父親。
熊本・玉名の山村で代々、酒蔵を営んでいた。
胃が弱く、床にふせがちだが、家族の前では気丈にふるまう。
病弱な四三を丈夫にしようとある策を思いつき、熊本の街へ向かう。

★宮崎美子(みやざきよしこ)…金栗シエ(かなくり・しえ)

金栗シエ(かなくり・しえ)金栗四三の母親。
熊本に生まれ育ち、みずから畑仕事に汗を流す、
たくましく包容力のある女性で、夫・信彦を早くに亡くすが、
持ち前の明るさで大家族を切り盛りし、
上京・進学に躊躇ちゅうちょする四三を温かく送り出す。

★佐戸井けん太(さといけんた)…春野先生(はるのせんせい)

春野先生(はるのせんせい)
のちに金栗四三の妻となるスヤの父親。
明治時代にはまだ珍しかった西洋医として、
毎日、診療のために村中をまわり、熊本・玉名の人びとに慕われた。
四三の父・信彦の最期も看取る。

★髙橋 洋(たかはし よう)…池部重行(いけべ・しげゆき)

池部重行(いけべ・しげゆき)熊本・玉名の菊池川沿いにある、
広大な田畑を所有する名家の跡取りで、実母である池部幾江と庄屋を営む。
だが、身体からだが弱く、新婚であった妻・スヤの身をいつも案じていた。

★小澤征悦(おざわゆきよし)…三島弥太郎(みしま・やたろう)

三島弥太郎(みしま・やたろう)三島弥彦の歳としの離れた長兄。
国際経験豊かな銀行家で、のちの第8代日本銀行総裁であり、
子爵を授かった貴族院議員でもあった。
名家の当主として、スポーツに明け暮れる弥彦に手を焼く。

★白石加代子(しらいしかよこ)…三島和歌子(みしま・わかこ)

三島和歌子(みしま・わかこ)
薩摩出身の華族・三島家の大奥様で、弥太郎と弥彦の母。
三島家をモデルにした小説『不如帰』では、
嫁を激しく叱責する「恐母」と誤解して描かれるが、
実は、情け深く、涙もろく「女西郷」と呼ばれた人。

★池波志乃(いけなみ しの)…美濃部りん(みのべ・りん)/ おりん

美濃部りん(みのべ・りん)/ おりんは古今亭志ん生の妻。
鳴かず飛ばずの志ん生の才能を信じ、
必死で内職して“なめくじ長屋”住まいの極貧生活を支える。
“おかみさん” として、
奔放な夫とにぎやかな弟子たちをほほえましく見守る。

★荒川良々(あらかわ よしよし)…今松(いままつ)

今松(いままつ)古今亭志ん生の弟子。
師匠思いで、不器用ではあるが愛される芸の持ち主。
出世は遅いが、弟弟子の五りんの面倒をよく見る。
飄々ひょうひょうとしながらも愛嬌があり、
一家のムードメーカー的な存在。

★満島真之介(みつしましんのすけ)…吉岡信敬(よしおか・しんけい)

吉岡信敬(よしおか・しんけい)「天狗倶楽部」の名物男であり、
三島弥彦とは熱い友情で結ばれている。
全国各地で熱心に応援活動を繰り広げ、ついたあだ名は「ヤジ将軍」。
日本最初の応援団長として東京の学生で知らぬ者はいなかった。

★近藤公園(こんどうこうえん)…中沢臨川(なかざわ・りんせん)

中沢臨川(なかざわ・りんせん)
「天狗倶楽部」の頭脳派・工学博士。
鉄道会社に勤めるツテを最大限に生かし、
会社が所有する羽田の土地に、日本最初の本格的な陸上グラウンドを建設。
日本最初のオリンピック予選会の実現に貢献した。

★武井 壮(たけい そう)…押川春浪(おしかわ・しゅんろう)

押川春浪(おしかわ・しゅんろう)
スポーツをこよなく愛し、「天狗倶楽部」を創設。
各種競技に精通する一方、人気雑誌『冒険世界』などで主筆を務め、
“日本SF小説の祖”と称される一面も。
当時の若者への人気は漱石に並ぶほどだった。

★山本美月(やまもと みづき)…本庄(ほんじょう)

当時、まだ珍しかった女性記者。
華やかな美貌とは裏腹に、どこか男っぽいところがある。
黎明れいめい期だったスポーツに強い関心を持ち、
オリンピックに出場する金栗四三や三島弥彦たちを熱心に取材する。

★平泉 成(ひらいずみ せい)…大隈重信(おおくま・しげのぶ)

内閣総理大臣などを歴任した大物政治家で、
早稲田大学の創設者・初代総長。
早稲田大学野球部の試合で日本最初といわれる始球式を務めるなど、
スポーツにも造詣が深い。

★井上 肇(いのうえ はじめ)…内田公使(うちだこうし)

外交官。各国の公使を歴任したあと、
1912年に駐スウェーデン公使として赴任。
同年に開催されたストックホルム・オリンピックでは、
初参加で勝手がわからずに苦労する日本選手団をサポートした。

あとがき

今回で58回目を迎えるNHK大河ドラマは、
『連続テレビ小説』とならんで、日本のテレビドラマの代表的存在です。

NHK大河ドラマでは、これまでほとんどが、
日本の歴史上の人物を描くものが多かったのですが、
今回の『いだてん~東京オリムピック噺~』は、
明治・大正・昭和を舞台とし、近代を描いています。

宮藤官九郎さんの脚本も楽しみです。