収納の上手な裏技はたくさんありますが、
雑誌などで紹介されている裏技は、
ウチには合わないと言うことがよくあります。
部屋の形や大きさは、その家によって様々ですから、
その通り収納しようと思っても、出来ないことが多いものです。
その家の収納は、その家の人が考えなくては、
結局使いずらいものになってしまうのです。
でも、収納するということのポイントを掴めば、
どの家にでも応用できるコツがあるはずです。
ここでは一つの例として、
散らかりやすい4つのスペースの整理のコツと、
本当に必要なものを見出す『捨てる基準作り』で、
上手な収納術の裏技を見つけてください。
収納上手な裏技 キッチンとリビング
キッチンの収納でポイントにするべきところは、
『適材適所』を見極めること!
それを上手に使うことで、行動導線を考えると、
キレイに収納できるだけでなく、
後々の作業効率も違ってきます。
キッチンは、大小さまざまなアイテムがたくさんある場所です。
まずは、すべてのアイテムを見直すことが必要で、
その際、食品などは賞味期限を必ずチェックしてください。
賞味期限切れのものや、ほとんど使わないようなものが、
無駄なスペースを占領していることがあったり、
ないと思っていて物があって、ダブって買ってしまうことも無くなります。
収納する時の置き方のポイントは、手前によく使うものを置くことです。
シンクの下は、鍋やザル、ボールなど水を使う物をを、
ガス台の下は、フライパンやみりん、醤油などの調味料など、
火を使うときに必要なものを納めます。
吊戸棚は、普段使わない季節外れのものなど、
使用頻度の低いものを入れるようにしましょう。
引き出しや食器棚は、収納時の固定観念を捨て、
同じアイテムではなく、
同じ仕事をする物同士を収納して見てはどうでしょう。
たとえば、毎日のお弁当用具一式とか、
来客用のコーヒーカップとスプーン、コーヒー、砂糖などを、
ひとつのかごに入れておくと、
イザ、お客さんが来てコーヒーを出そうとしたときに、
あっちを開けたりこっちを探したりすることがなくなり、
一度の取り出せて便利です。
リビングは、家族が集まる場所ですので、
共有のものが多い場所です。
全員でどこに何を置くのかを決めると良いです。
家具は収納力のあるものを選び、できるだけ一か所にまとめて置き、
どこに何を収めるのかをよく考えて決めます。
オープン棚は、かごや箱を利用して分類すると、
整理しやすくなり、見た目もすっきりとします。
また、ファブリックや家具のイメージ、
色合いなどを統一すると、部屋全体がまとまります。
収納上手な裏技 押し入れと子供部屋
押し入れは奥行きもあり、収納力も抜群ですが、
これが落とし穴になります。
とりあえず、入っているものをいったん全部出してみましょう。
取り出しにくかったり、
収納したままで忘れていた物がいろいろと出てくるかもしれません。
まずは、必要なものと不必要なものに分けてみましょう。
その押し入れに入れてあると便利なものから収納します。
押し入れの上段は、出し入れに体の負担も少なく、
一番使いやすい場所です。
突っ張り棒を使って衣類をかけたり、
布団や衣装ケースを置きます。
押し入れの下段に収納する物は、
生活雑貨やほんなどの重いものや、
キャスター付きの収納棚を利用して収めていきます。
季節外れの家電製品(扇風機やストーブなど)や、
普段使いではなく重たいものは、奥の方に入れましょう。
天袋はその高さを見て、ほとんど使わない季節のものを納めます。
ひな人形や五月人形、クリスマス用品などがピッタリです。
箱にラベルを付けて、ラベルを前向きに収納し、
天袋を開けた時、
見ただけで中に何が入っているかをわかるようにしておくと便利です。
子供部屋は、子供の成長とともにどんどん物が増えていきます。
子供と大人では物に対する価値観が違います。
大人にとってはゴミのようなものでも、
子供にとっては宝物かも知れません。
定期的に子供と一緒に分類する習慣をつけておくことで、
部屋も片付きますし、
子供の考えていることや、行動もある程度把握できます。
子供部屋は、その部屋をどのように使うか、
勉強、遊び、寝るだけ、着替えをするなど、
年齢や目的によって収納する物も異なってきます。
家具選びは子供の成長を考えて、
使うその時期に購入した方が的確なものが購入できます。
幼児期の子供部屋
おもちゃはかごや箱を用意しておいて、
遊んだ後は自分で片付ける習慣を付けましょう。
最初は一緒に片付けるようにして、
上手な片付け方を見て覚えさせ、
徐々に一人でもできるように、収納する位置を決めて置くことが大切です。
小学生も、高学年になったら、できるだけ自分でできるようにして、
中学生になったら、キレイに片付いていることが当たり前の状態で、
言われなくても自分でするような習慣が付いているように持っていきます。
この時期になると、机まわりがポイントです。
手の届くところに目的のもの(勉強に必要なもの)を置くようにします。
プリント類はラベルを付けて内容別にファイル分けさせます。
趣味や遊びのものは、専用のコーナーを作り、
その中で目的別に分類させ、収納するところを決めさせます。
的確に分類する癖をつけることは、勉強にも役立ち、
物事に優先順位をつけることで、時間の使い方も上手になるため、
小さいうちから整理整頓や収納の仕方を身に付けるということが、
学習能力をつける訓練になります。
子供が思うように片付けないからといって、
親が片付けてしまうのではなく、
初めは気長に一緒に片付けるようにしましょう。
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収納上手な裏技 捨てる基準づくり
上手な収納術、これは今流行りの“断捨離”です。
上手な収納をする時には、収納の心構えが必要で、
収納の前に、まずは『捨てること』の重要さを考えることです。
ここ数年の間にライフスタイルは変化していませんか?
新しいものを買ったら古い物は捨てるとか、
人にあげるなどして、
物を増やさないことを考えていきましょう。
いつか使うかも、いつか痩せたら着れるかも、
もったいないからなどといって、
使わないものを置いておいたのでは、物は増えるばかりです。
しかし、家の広さは限られていて、
そう簡単に広くなってはくれません。
使わないものを置いておくスペースこそ、
もったいないのではありませんか。
上手な収納をするためには、
的確な場所に必要なものだけを収納することですから、
必要のないものは、上手に処分することが重要です。
そのためには、上手な捨てるための基準を作りましょう。
・見える場所にあるのにずっと使っていないもの
・何年も着ていない服は、今後着る確率を考える
・傷んで使えなくなったり、もう使わなくなったバッグや靴
・いただき物や思い出のものは、ある程度の残しておく期間を決める
・割れたカップやソーサー
・食品のストックの数はいくつ必要か考え、見やすい収納を心掛ける
・必要なものはしっかり使った上で処分する
など、自分なりの基準を決めて、少しづつ慣れるようにすることです。
収納場所が少ないときには、カラーボックスが便利です。
いくつか組み合わせることでシステム家具に早変わりします。
棚板を一段抜いたり、増やしたりすることで、
高さのあるものの収納や、
収納スペースの無駄な空間を無くすことができます。
カラーボックスも、専用の箱やカゴを利用して、
中身を見せたくないものを収納したり、お洒落な収納をすることができます。
100均やホームセンターに売られている便利グッズで、
工夫次第でいろんな風に使えます。
あとがき
今流行りのDIY、凝り出したらキリがないかも知れませんが、
ホームセンターへ行くと、あれもこれも欲しくなってきますし、
いろんなアイデアが浮かんできて、
楽しくなってきます。
『かたずけなくてはいけない』という面倒な気持ちよりも、
上手な収納することを楽しんで、
部屋が片付いてお洒落になるなんて素敵ですよね!