日本一の芋煮会と言われ 馬見ヶ崎河川敷で行われる
日本一の芋煮会フェスティバルとは どのような芋煮会なのでしょうか
また 開催される馬見ヶ崎河川敷とは どんなところなのでしょうか
日本一の芋煮会フェスティバルが 日本一と言われる由縁や歴史など
開催される日時とともに御紹介します
馬見ヶ崎川(まみがさきがわ)河川敷の芋煮会とは
馬見ヶ崎川は 蔵王山系に源を発し
山形市を貫流し須川に合流する最上川水系須川支流の河川で
馬見ヶ崎川上流には 蔵王ダムや 樹氷で有名な山形蔵王温泉スキー場があり
豊富な降雪の雪解け水や雨水を水源として流れています
その馬見ヶ崎川河川敷の芋煮会の始まりとなったのは
明治時代に行われた馬見ヶ崎川改修工事において
工夫らは河原で大鍋を用いたちゃんこ鍋のようなものを昼飯として食べていました
工期中のこの昼飯は秋に限ったことではなかったが
農業に従事する当時の工夫らが戦後になって秋の収穫後に当時を偲んで河原で大鍋を囲むようになり
その具材としてサトイモも用いられたことが芋煮の起源と言われています
これ以降 当時の工夫ら以外にも河原での芋煮会が広まったとする説もあるそうです
芋煮会とは 日本の主に東北地方で行われる季節行事で
秋に河川敷などの野外にグループで集まり
サトイモを使った鍋料理などを作って食べる行事です
芋煮に入っている具材は 里芋を中心に 旬の野菜を豊富に使い 大きな鍋で煮るという
ちゃんこ鍋風の汁もの
味付けは 醬油ベースのものや味噌仕立てのものなどいろいろです
山形県の馬見ヶ崎地方では 芋煮と呼んでいますが
その料理の呼び名や 使われる具材は地域によって様々で
同じように芋煮と呼ぶ地域内でも 芋煮会を開催するそれぞれの集団でアレンジされます
地域的に特徴的な具材の他に
白菜・ゴボウ・油揚げ・大根・ニンジン・豆腐・きのこ類などさまざまな具材が投入されます
馬見ヶ崎川の馬見ヶ崎(まみがさき)という名前の由来は
「山形の歴史」では平泉に向かう途中の源義経が山方(山形)入りした際に
夢の中に駿馬が出た事から「馬見の川」「馬見ヶ崎」の名が付けられたと伝わる説と
その昔 小白川と呼ばれていたが 洪水の時 白馬にまたがった老人が通ったという故事から改名されたという説もあるということです
馬見ヶ崎川河川敷は 河川公園の整備や「日本一の芋煮会」をはじめとする
各種イベント等とあいまって 広く山形の市民に親しまれています
日本一の芋煮会フェスティバルの芋煮とは
日本一の芋煮会フェスティバルのこだわりは
地元の食材を使うことです
長ネギ・こんにゃく・牛肉・里芋・そしてきれいな水
どれも山形県内で生産される食材です
地産地消の取り組みをはじめ 地元の生産者の方々と協力して
日本一の芋煮会フェスティバルは開催されています
・長ネギがすごい!
日本一の芋煮会フェスティバルで使われる長ねぎは山形市内の農家の畑で栽培されたものです
土作りからこだわった自慢のねぎです
安全・安心・新鮮で、味も香りも抜群! 芋煮には必要な食材です
・こんにゃくがすごい!
昔 こんにゃく芋が収穫できる秋限定の食べ物(生芋から加工の為)だったのですが
今ではこんにゃく芋を薄く切って乾燥させ(荒粉・あらこ)
さらに細かい粉(精粉・せいこ)にしてから作る方法が主流になりました
(1700年代に常陸の国(今の茨城県)の中島藤右衛門が発見した方法)
その製法のおかげで一年中こんにゃくを作ることが可能になりました
こんにゃく芋は年平均13度ほどの気温が必要なため
寒冷地では栽培はできるものの 大きく育つことが難しく
露地栽培は宮城 山形あたりが北限となります
・やまがたの牛肉がすごい!
日本一の芋煮会フェスティバルで使われる牛肉は 「黒毛和種」の山形牛
和種と言うぐらいですから当然「和牛」で 尚且つ美味しいと言われる「黒毛」です
使用される牛は1年以上山形で飼育されていて
等級がA3以上でなければ「山形牛」の名を語れないそうです
等級は上からA5~1 B5~1 C5~1の15段階の評価があり
山形牛は上から3番以内の等級でなければならないのです
使用される牛肉は肉牛協会という所から「山形牛」の証明書を頂いております
部位としては皮・骨・内臓その他を除いて使われるます
オスとメスの区別はしておりません
使える部分は 1頭400kgの牛から取れる量は240kgが平均と言うことなので
全量で1.2tで 4~5頭の牛が入ることになります
さらには 部位により 切り方や 投入するタイミングを変えて
おいしく召し上がっていただく工夫も怠ってはおりません
・山形の里芋がすごい!
日本一の芋煮会フェスティバルのメイン食材ともいえる里芋
山形市内の芋煮ファームにて生産者の方と共に山形商工会議所青年部のメンバーで
定植から収穫まで愛情をこめて栽培しております
里芋は品種や地域で 形・粘り・硬さ・味が違います
日本一の芋煮会フェスティバルでは「どだれ」を使用
ねばり気の強さとうま味が特徴です
生産者・JA・ボランティアその他の皆様のご協力を頂き
苗付け 直前の芋掘り 芋洗いまで取り組んでいる自慢の里芋
里芋は大きなこだわりの一つです
芋煮ファームで育てている里芋畑は 無農薬で除草薬も使用しておりません
・やまがたの水がすごい!
自然豊かな山形市の水道水は ミネラル分を適度に含み まろやかなとてもおいしい水です
さらに 山形市水道部では 徹底した水質管理を行っています
地産地消 地元で育った食材を使うことにこだわり
特に山形産の黒毛和牛を使っているなんて なんと贅沢なこと!
地元民の“真心”という味付けも最高です!
山形のゆるキャラ「ペロリン」
日本一の芋煮会フェスティバルはいつ
山形の秋といえば河原で芋煮会!
家族や友人達と河原で鍋を囲んで
わいわい芋煮を食べるのが山形秋の風物詩であり 恒例行事となっています
馬見ヶ崎河川敷の芋煮会が 日本一と言われるのは
ともかくスケールのでかい芋煮会だからです
直径6mの大鍋には
里芋3トン・牛肉1.2トン・こんにゃく3,500枚・ねぎ3,500本・味付け醤油700リットル・隠し味に日本酒50升・砂糖200kg・山形の水6トンを入れ作られます
想像つきますか?
直径6mの大きな鍋 温泉旅館の大浴場じゃないんですよ!
「鍋太郎」と名付けられている山形鋳物のアルミ合金製大鍋 もちろん特注!
その大鍋を 6トンの薪(ナラ材)で煮炊きします
まさに美味しさもスケールも日本一です!
日本一の芋煮会フェスティバルでは
その山形の「食文化・秋の芋煮会」を全国に発信するために「直径6mの大鍋」をつくり
1989年より秋の一大イベントとして開催しております
第29回 日本一の芋煮会フェスティバル
日程
2017年(平成29年)9月17日(日)
【雨天決行|荒天の場合は中止となる場合がございます】
芋煮一杯300円以上の協賛金を支払い 協賛チケットと芋煮を交換します
自衛隊が主催する防災ゾーンでは 炊き出し車輌による五目飯の無料配布も行われます
通称・略称 芋煮フェス 日本一の芋煮会フェスティバル
開催時期 →敬老の日前日の日曜日(敬老の日はハッピーマンデー第3月曜 その前日です)
初回開催 1989年(平成元年)
会場 山形市・馬見ヶ崎川河川敷
主催 日本一の芋煮会フェスティバル協議会・山形市・山形商工会議所・山形商工会議所青年部
共催 国土交通省東北地方整備局山形河川国道事務所 ほか
協力 陸上自衛隊第20普通科連隊 ほか
最寄駅 JR山形駅
直通バス 会場付近には駐車場がありません
駐車場~会場間にシャトルバスあり(8時~16時)
山形駅からは路線バス利用
駐車場 山形市総合スポーツセンター
山形県庁駐車場
山形一中東側県庁駐車場
県研修センター駐車場
公式サイト 山形県 馬見ヶ崎河川敷 日本一の芋煮会フェスティバル
芋煮会フェスティバルで使われる大鍋は 一年中野外に置かれているので
芋煮会フェスティバル前に鍋を洗う作業が行われます
地元山形県では
「芋煮会フェスティバル用の芋煮鍋洗い」が季節の風物詩として地域のニュースになるのです
まとめ
『ひとつ鍋をつついた仲じゃないか~!』
芋煮鍋をとおして コミュニティの結束を固める
これは先人たちの一つの知恵ですよね!
仲間同志 力を合わせて同じ目的に向かうとき
同じものを食べるという行為が 協力し合えるチカラの元になるんですね