興味津々

レトルト食品とチルド食品の違いは何?それぞれの特徴と保存するときの注意点は?


レトルト食品やチルド食品は、
それぞれレトルトやチルドの方法で保存された食材のことを言います。

スーパーやデパ地下でも、
いろいろなレトルト食品やチルド食品が売られていて、
一見するとどちらも同じように見えるところがあります。

ですがこの二つ、実は大きな違いがあって、
その違いを間違うと、大変なことになってしまうんです。

それは、保存期間と保存方法の違いなんですが、
うっかり間違ってしまって、
命の危険に襲われた人もいるということなんです。

  

レトルト食品とチルド食品の違いは何?

コロナ禍での自粛生活で、
食材の買い物に出かけられなかったり、
天災などの災害時に非常食や保存食が必要な時があります。

高級レストランの味をそのままに、
自宅で簡単に食べることができる加工食品もあります。

レトルト食品やチルド食品はとても便利なものなので、
誰もが安易に買ってしまうかもしれませんが、
レトルト食品とチルド食品の扱い方について、
その違いをはっきりと知って、
間違わないようにしなければいけません。

レトルト食品とは、レトルトパウチという方法で、
120度で4分以上の高温・高圧で殺菌された袋状のものや、
トレー状の成形容器などに詰められた食品のことを言います。

チルド食品の温度帯に、法的な規制はないのですが、
食品別に最適な温度帯が設定されていて、
通常は0~+10℃の温度帯で流通しているところが特徴です。

チルドというのは高圧加熱殺菌をしていないので、
10度以下の冷蔵保存が必要な食品です。

その為、
スーパーでも冷蔵状態でしか置いていない食品です。

つまり、レトルト食品とチルド食品の違いは、
レトルト食品は常温保存ができますが、
チルド食品は常温保存ができません。

レトルト食品とチルド食品 それぞれの特徴は?

★レトルト食品の特徴

レトルトとは、もともと“蒸留釜”という意味の化学用語です。

同じ保存食品でも、レトルト食品は缶詰とは違い、
軽量で取扱いやすく簡単に開けられること、
わずかな時間で温められること、
さらには、容器の廃棄処理がしやすいことなどが商品の特徴で、
それらが多くの消費者のニーズに応えたことから人気となり、
今では一般家庭で欠かせない食品形態のひとつとなっています。

加熱して調理した食品を、殺菌、密封したものがレトルト食品で、
常温で保存できるというところが特徴です。

【レトルト食品として販売されている食品】

カレーやシチューのなど、煮込み物の調理済み食品
ハンバーグやミートボールなどの食肉加工品
ツナの油漬けやかまぼこなどの水産加工品
赤飯や炊き込みご飯、スパゲッティなどの米飯澱粉食品
ゆで小豆やぜんざい、プリンなどその他の食品

★チルド食品の特徴

チルド食品の「チルド」というのは「冷蔵」という意味です。

また、「チルド食品」とは、
新鮮な素材の味や品質を保つために、
0℃〜10℃程度の低温で冷蔵保存された食品のことで、
凍らない程度の低温で貯蔵された食品という特徴があります。

-18℃以下で冷凍保存される「冷凍食品」と「チルド食品」は、
区別される食品です。

レトルト食品やチルド食品の注意点は?

まずはその食品が、レトルト食品なのかチルド食品なのか、
パッケージに書かれていることをよく読むということですね。

レトルト食品ならば、加圧加熱殺菌を施した食品ですので、
常温で保存できるのが特徴です。

保存方法の欄にも、
『直射日光を避け、常温で保存してください』と記載されています。

食べる時は、
レトルトパウチのまま湯煎して温めるか、
パックの中身を耐熱食器などに移して、
電子レンジで温めます。

チルド食品の“チルド”とは、
英語では冷却するという意味のChill(チル)の過去分詞形であり、
低温での冷蔵を意味します。

チルド食品は、
完全に冷凍してある冷凍食品とは異なり、
摂氏ゼロ度で半凍結状態にした食品のことなので、
冷凍保存のように、長期間保存はできません。

チルド食品はレトルト食品と異なり、
高圧加熱殺菌をしていない食品ですから、
必ず冷蔵庫で保存が必要な食品で、
保存期間も限られています。

商品のパッケージ部分にも『要冷蔵』と記載されていて、
保存方法の欄には、
「10度以下で保存してください」などと記載されています。

つまり、
レトルトとチルド食品は保存方法が全く異なりますし、

殺菌方法も異なるため、
使い方・調理法を誤ってしまうと、
チルド食品に細菌が発生して、
病気の原因となる可能性があるというのです。

チルド食品を冷蔵せずに、常温保存してしまうと、
チルド食品の中のボツリヌス菌が増殖して、
命を脅かす症状を引き起こす可能性があるのです。

あとがき

レトルト食品やチルド食品を使うときの、
一番の注意点としては、
パッケージやパックの裏側に書いてあることを、
きっちりと読むようにしなくてはいけませんね。

食品の封を切って食べようとするとき、
賞味期限だけはチラッと見るのですが、
『一日ぐらいならいいかな~⁈』ってスルーしてしまいがちです。

ついつい思い込みで、
これでいいだろうとやりがちですが、
大切なところを見逃していることもあります。

食べる前には必ず、
正しい保存方法で保存されていたかどうか確かめるよう、
これからは気を付けようと思いました。

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