アカモクは、
ネバネバでシャキシャキという新しい食感が楽しめる海藻です。
以前は必要のない物と言われていましたが、
近年その栄養価や美容効果に大注目が集まっています。
アカモクの栄養成分や、ダイエット効果についてお話したいと思います。
アカモクの栄養成分は何?
アカモクとは、海藻の一種で、
褐藻綱ホンダワラ科という分類に属し、同じ仲間にはヒジキがあります。
北海道から九州まで日本全国の沿岸に生息し、
東北地方では昔から「ギバサ」や「ナガモ」と呼ばれ、
郷土食として好まれていました。
アカモクの特徴は「粘り気」で、
さっと茹でてから細かく刻むと、強い粘りが見られます。
磯の風味豊かで美味しく、
メカブにはないシャキシャキとした食感が魅力です。
モズクやメカブと同様に、
肥料などを一切使わなくても海の栄養(ミネラル)を糧に育ち、
「海の有機野菜」と言われています。
人間の体に必要なミネラルをたっぷり含んでいて、
食物繊維やポリフェノールも豊富なので、
アカモクは健康食品として注目されています。
■アカモクの歴史
アカモクは歴史的に非常に古く、
弥生時代より日本人に関わりがあったとされています。
また、地方によっては昔から保存食として食されていた海藻で、
普段から食卓に味噌汁の具や酢の物として並ぶ食品でした。
近年、豊富な栄養素を含む点から健康食品としての注目が集まり、
学術機関での研究対象とされ、
1998年には、エイズウイルスの増殖が抑えられる効果があるという
研究成果が発表され、
食品としての機能性が一躍脚光を浴びるようになりました。
■邪魔モクとも呼ばれたアカモク
宮城県周辺では、
アカモクは「邪魔モク」と呼ばれ、厄介者扱いを受けてきました。
宮城県周辺では、ワカメやコンブなどの海藻類が豊富であったためか、
アカモクは食用としては利用されず、
刺し網や養殖施設に絡みつく邪魔な藻として扱われ、
漁業を営む人々からは「バツモ」とも呼ばれてきました。
バツモのバツとは、駄目という意味を持ち、
藻くずとして畑の肥料に用いられてきました。
■アカモクの栄養成分
アカモクは、ワカメやモズクと比較しても、
鉄、亜鉛、銅、マンガンなどのミネラルを豊富に含んでいます。
加えて、
食物繊維やポリフェノール、フコキサンチン、フコイダンを多く含みます。
・脂肪を燃焼させるフコキサンチン
フコキサンチンは、海藻のなかでも、
昆布をはじめワカメやヒジキなどの褐藻類だけに含まれています。
蓄積された脂肪を燃焼する脂肪燃焼作用の他、
抗酸化作用もあり老化を抑える効果があると言われています。
・多様な機能があるフコイダン
アカモクの粘りの正体がフコイダンです。
フコイダンは、
抗アレルギー作用があり花粉症の改善が期待できる他、
免疫力を高め、がんの抑制効果もあるとして研究が進められており、
総合的に見て私たちの健康に大変良い食品成分です。
アカモクで内臓脂肪を減らす効果は?
アカモクには、
内臓脂肪を減らす成分『フコキサンチン』が含まれており、
溜め込んだ内臓脂肪に作用して、
まるで運動と同じように次々と脂肪を燃やしてくれるそうです。
わかめや昆布にも『フコキサンチン』はある程度含まれるそうですが、
アカモクにはわかめの倍近くの量が含まれています。
■アカモクの美味しい食べ方
・アカモクの炊き込みご飯
米2合に乾燥アカモク10gと出汁、
お好みで酒、うすく ちしょう油を加え、炊きます。
・アカモクのポン酢がけと味噌汁
解凍した冷凍アカモクを、
それぞれポン酢を掛ける、
味噌汁に入れる、だけでとても美味しく頂けます。
・アカモクのかき揚げ
ボールに小麦粉(天ぷら粉でもOK)と水を入れ、混ぜる。
そこに乾燥アカモクと洗って水気をきった春菊を入れ、
160~170℃の油でカラッと揚げる。
うどんやそばの上にのせて食べてもOKです。
「あかもく」をご存じですか?アカモクは、健康志向の方に今とっても話題になっている海藻です。さらに健康だけでなく、美容にも優れた成分がいっぱい入っていると言われるアカモク。でも、アカモクって一体どんな海藻なのか、栄養成分は何が含まれているのか、何だか気になりませんか?アカモクに含まれている栄養成分が、カラダにどのような良い影響を与えてくれるのかということを、アカモクの効果的な食べ方と一緒にお伝えします。 アカモクの美味しい食べ方は?アカモクは、収穫した赤褐色の生の段階で強い粘りを持つことが特... アカモクの美味しい食べ方は?栄養成分や効果は何でどんな海藻なのか - 興味津々 |
アカモクダイエットのやり方は?
アカモクを食べる時の注意点を紹介します。
・アカモクにはヒ素が含まれているので、
生のままでは絶対に食べないでください。
必ず茹でて下処理をしてください。
・アカモクや海藻にはヨウ素が含まれていますので、
甲状腺系の病気の方は注意してください。
・アカモクは食物繊維が豊富なので、
下痢などの症状が出た場合は、摂取量に注意してください。
・アカモクの摂取量は多くても1日30g以内としておきましょう。
アカモクを摂取する際は
★生で食べない
★食べ過ぎない
この二点に注意しましょう。
後は、お好みの調理方法で召し上がって下さい。
■生アカモクの下処理方法
生アカモクはヒ素を有しているので、
加熱して下処理をすることが必要です。
①アカモクを水で洗い、
ごみや泥などを取り除き綺麗にする。
②中心の茎から葉だけを取り除く。
先端から根の方向に手でしごくようにすると簡単に取り外せる。
③茎からとった葉をすすぎ洗いをし、
取り残したごみを取り除く。
④たっぷりのお湯で色が緑色に変わるまで茹でる。
(数十秒で変わります)
⑤茹でたアカモクをザルに移し、流水で冷やす。
⑥水を切り、ペーパータオルなどで水気をとる。
茹でたアカモクは刻んだ状態で保存しておくのが後で使いやすいです。
保存期間は冷蔵庫なら2~3日、
冷凍保存なら1年くらいもつようですが、
保存状態によって傷んでしまうこともあるので、
見た目の状態やニオイなどで異常がないか確認しましょう。
チャック付きのビニール袋に入れて、
箸などで区切りをいれ小分けにして冷凍しましょう。
製氷皿などでブロック状にして凍らせたものを、
ビニール袋に移し替えて冷凍保存し、
凍ったまま1個ずつお椀に入れて熱い味噌汁を注いで食べるのもおススメです。
あとがき
アカモクは、海藻の中でもダントツにフコキサンチンを含みます。
フコキサンチンは白色脂肪細胞を痩せる脂肪細胞に変身させます。
ダイエットには、アカモク1日10gが適量で、
多くても30g以内に。
フコキサンチンは油に溶けやすいので良質の油と一緒に摂ると良い。
フコキサンチンはヒ素を含むので必ず加熱処理をする。
アカモクについて紹介しましたが如何だったでしょうか?
アカモクは以前、
船のスクリューに絡まったりして、
邪魔者扱いされていた海藻だそうです。
アカモクの中にフコキサンチンという肥満に効果的な成分が発見されて、
厄介者が一躍有名になりました。
健康に良いアカモクを摂取しましょう。