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いつ見ても年齢が変わらない、
年を取らないままのサザエさん一家
見ている方の私は、子供だったのに、
今では大人をとっくに過ぎて、初老の域に達しています。
『サザエさん』は、主人公たちが年を取らないマンガの代表格
この『サザエさん』の原作マンガは、
1946年から28年にもわたって連載され、
テレビアニメでは、1969年以来、
いまだに放送が続いている長寿番組を超して
オバケ番組となっているのです。
放送期間は半世紀にも及び、
その間、作品の中でも、
一家そろってのお正月やひな祭りなど、
節目節目の行事が何度も描かれ、
春夏秋冬が移り変わっているのです。
そうして月日は流れているものの、サザエさんはいつまでも24歳、
タラちゃんはず~と3歳のままなのです。
原作の漫画では、サザエさんとマスオさんが結婚したのは、
単行本の第2巻の時で、
その時にタラちゃんを出産しているのです。
つまり、連載の途中までは、順調に年を取っていたのですが、
途中から登場人物が年を取らなくなったのです。
それは、当初の予想をはるかに超える長期連載となり、
そのまま年を取り続けたら、
世代交代が必要になってしまうほど長寿作品となったためのようです。
途中までは登場人物が年を取っていたのですが、
連載が長期にわたることになり、年を取らなくなったマンガには、
ほかにも『こちら葛飾区亀有公園前派出所』があります。
すぐに連載が打ち切りになれば、
主人公が年を取るも取らないもないわけで、
連載が数年続くのなら、現実の時間に沿って、
主人公も年を取っていく設定の方がむしろ自然です。
ですから、
『主人公が年を取らないマンガ』は、
連載がそれだけ長期にわたっていて、
人気のあるアニメだという証拠なのですね。
『年を取らないマンガ』には、
『ちびまる子ちゃん』『名探偵コナン』『ゴルゴ13』
『浮浪雲』『釣りバカ日誌』など、
アニメファンでなくてもだれもが知っているタイトルが並んでいます。
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学園ものアニメは主人公が年を取るマンガ
一方で『主人公が年を取るマンガ』は、
学園ものに多いようです。
主人公が社会人なら、
年を取らなくてもなんとか違和感なくまとめることもできるのですが、
学園ものとなると、同じ学年をずっと繰り返すことになり、
いかんせん収拾がつかなくなってしまうのです。
それを避けるためにも、
『3年奇面組』のようにキャラクターに中学を卒業させ、
『ハイスクール奇面組』として連載を継いだケースもあります。
人気ゆえにさらに連載が延びた際には、
タイムマシンに乗って1年前に戻り、
もう一度高校3年生時代を描くという苦肉の策を取ったのです。
学園ものコメディー『あずまんが大王』は、
メインキャラクターの入学直後から物語が始まり、
高校を卒業すると同時に連載を完結させ、
最後まで実際の時間通りに進行させました。
また、学園ものの要素も混じっている
執事コメディー『ハヤテのごとく!』は、
時間の流れを意図的にゆっくりさせるなど、
手法を工夫しているのです。
あとがき
子供のころ『またマンガばかり読んでー!』と、
よく怒られました。
サザエさんは波平の前妻との子供で、
カツオとワカメはフネと波平の子供だと噂されていました。
しかし、フネが後妻だというのはデマなので、
サザエさんとカツオ、ワカメは本当の兄弟みたいですね。
結論、
フネが波平の後妻だと言われている原因は、
サザエさんとカツオの年齢に差があるというのが大きいようです。
まあ、そんなこと、どーでもいいんです!
主人公が年をとるマンガと取らないマンガでは、
年を取らないマンガの方が長寿作品となるようですね。
いつまでも年を取らないなんて、現実味はありませんが、
マンガやアニメは夢の中の物語ですから、
あまり現実的でないほうがいいと思います。