老化現象による筋肉痛や、
四十腰や五十肩と言われる痛みは、
普段のお生活において辛いものがあります。
また、2~3日遅れて筋肉の痛みがやってくるのも、
老化現象と言われますが、
それらの痛みの原因は、
年齢による体力の低下が原因なのでしょうか。
老化現象と筋肉の痛みの原因についてまとめてみました。
老化現象の筋肉痛と四十腰や五十肩の原因は?
腰が重くて痛みも気になる。
あるいは、腕を上げようとすると痛くて痛くて、
Tシャツやセーターなどの被りモノはとてもじゃないが着られない!
まさに中高年の大敵である『四十腰』や『五十肩』。
これらはいったい、どうして起こるのでしょうか。
一説によると、これは人間に特有の老化現象なのです。
人間は日常的に直立二足歩行をする唯一の動物で、
四足歩行での活動が基本の、ほかの動物たちとは比べ物にならない、
大きな負担が、つねに腰や肩にかかっているのです。
その結果、年齢とともに無理がきかなくなって、
障害が現れ始めるのだというのです。
ちょうど40歳になる頃には、
腰のクッションである椎間板が老化して水分を失い、
脊椎がきしんで神経が刺激されるのです。
その結果、
慢性の痛みを生じるのが、いわゆる『四十腰』の正体なのです。
医学的には『変形性腰痛症』といって、
老化の影響で骨の一部が変形し、トゲのような状態になって、
神経を刺激している場合が多いのです。
また、50歳前後には肩関節が老化し、
筋肉が固くなったり炎症を起こしたりして運動障害を生じるのです。
これが医学的には『肩関節周囲炎』という症状で、
俗にいう『五十肩』というわけです。
腱の癒着や石灰沈着が原因で起こることもあるというのですが、
X線検査では骨などに大きな異常が見られないため、
“原因不明”とされることが多いのです。
『五十肩』は重症化すると洗髪や歯磨き、
トイレの始末にも不自由する状態となり、
日常生活にも支障をきたす厄介者ですが、
発症のメカニズム自体が不明なため、
即効性のある治療法はないのが現状です。
この点は『四十腰』も同様で、
なにしろ原因が“老化”という自然の摂理なのですから、
ある程度は避けようがないともいわれています。
ちなみに以前は『四十肩』ともいわれていましたが、
平均寿命が延びたのに合わせて『五十肩』にシフトしたわけですが、
現実には30歳代でも発症する人が結構いるようです。
痛いうえに病院へ行ったら『五十肩ですね!』と言われてしまうのは、
かなりショックです。
運動不足の人ほどなりやすい、とされているので、
日頃から肩や腰をよく動かして予防を心がけ、
もしも自覚症状があれば早めにケアすることが肝心です。
老化現象の筋肉痛 痛みが遅れる原因は?
年をとると筋肉痛になるのが遅くなるのは気のせい?
『運動した翌日は大丈夫だったのに、2日後に筋肉痛が出た』
年をとると筋肉痛が遅れて起こる、という話をよく耳にします。
多くの人が“経験的に”自信たっぷりに語っていますが、
さて、これは本当のことなのでしょうか。
そもそも筋肉痛とは何か!
筋肉は筋繊維と呼ばれる伸縮性のある細胞が、
伸び縮みすることで動きます。
ところが、伸縮の際に個々の筋繊維は形を大きく変えるため、
細胞膜や繊維そのものが傷ついてしまうのです。
その傷を修復するために、白血球などの免疫細胞が活動し、
ヒスタミンやプロスタグランジンなどの痛みを起こす物質を出します。
つまり炎症が起きた状態になるため、
その部分の筋肉を再び動かすと痛みを感じる‥‥というのが、
筋肉痛のメカニズムだと考えられています。
筋肉痛に“時差”があるのは、
筋繊維の損傷→回復のため免疫細胞が活動→痛みを引き起こす物質の分泌(炎症)
という一連の過程が最低でも12時間以上かかるからなのです。
これは『遅発性筋肉痛』と呼ばれるものですが、
じつは一般的に筋肉痛と呼ばれているものの殆どは、
医学的にはすべてこの遅発的筋肉痛だということで、
筋肉痛は翌日以降に感じるのが普通なのです。
しかも、最低12時間以上という所要時間は、
年齢によってさほど変化しないことがわかっています。
回復完了までの時間が多少は長くかかるとしても、
40歳、50歳を超えたからといって、
いきなり2倍・3倍と遅くなることはないのです。
つまり年をとると筋肉痛が遅れて起こるというのは、
『気のせい』ということなのです。
ただ、激しい運動をした際には、遅発性筋肉痛とは別に、
細胞の間に水分がたまって、
運動直後に張りや痛みを感じることはあるということです。
若いときほど運動量も多く筋肉を激しく動かすから、
この痛みの記憶があって、
『若いときは筋肉痛が早く来た』と、
勘違いしているだけで、実際はまったく別種の痛みなのです。
『そんなことはない、たしかに若いときよりも遅れてきた経験がある!』
という人は、
もしかしたら運動不足なのではないでしょうか。
筋肉痛の症状の出方は、年齢というよりも、
運動の習慣や筋肉の質などによる個人差の方が大きいと言われています。
遅発性筋肉痛じたいは運動の負荷が強いほど遅く発症する傾向があるので、
筋力が低下していると、同じ運動でも筋肉にとって、
より“強い負荷”となり、筋肉痛の発症も遅くなります。
筋肉痛のメカニズムには、まだまだ解明されていない部分も多く、
幼い子供には筋肉痛が起こりにくく、
とくに5歳以下の乳幼児には全くは発症しないと言われていますが、
その理由も、じつははっきりわかっていないのです。
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老化現象の筋肉痛は年齢による体力の低下?
人は誰でも一年に一つ年を取ります。
しかし、身体の状態には人それぞれ個人差があるので、
同じ年齢でも若々しい人と老けて見える人がいます。
年より若く見えると言われれば嬉しいし、
老けて見えると言われたらショックを受けます。
ショックを受けるのは見た目だけではありません。
肌年齢や内臓年齢、血管年齢とかの、
身体の年齢(状態)を測る、実に様々な指標が考え出されて、
その判定に私たちは一喜一憂させられるのです。
よく使われるものの一つが『体力年齢』です。
スポーツクラブなどに入会すると、
最初に身体測定と簡単な体力検査をして、
『あなたの体力は〇歳代です!』などと判定され、
指導の目安にされることが多いようです。
Wiiなどの家庭用ゲーム機でも体力年齢を判定するゲームがあるので、
試したことがある人も多いのではないでしょうか?
結果が悲惨だと『ええっ!〇歳?何で???何を根拠に?!』と、
ムキになったりもすると思いますが、
その結果には、ちゃんとした根拠があるわけです。
日本で体力年齢の目安になっているのは、
文部科学省が実施している『体力・運動能力調査』のデータです。
この調査は1964年の東京オリンピックを機に始まり、
東京オリンピックの開会式が行われた10月10日に、
その年の結果が発表されます。
調査対象は、
公立の小学校・中学校・高等学校、
国立高等専門学校、公立・私立の短期大学、
国立大学、そして20歳から64歳までの成年、
および65歳から79歳までの高齢者です。
なるほど調査のほとんどが学校で行われるので、
厚生労働省ではなく文部科学省の管轄なのですね。
テストの内容は、小学生にはソフトボール投げがあったりなど、
年代によって調査する項目は異なりますが、大体7項目前後です。
20歳から64歳までの成年の部では、
握力や上体起こし、長座体前屈や反復横跳び、
急歩または往復持久走・立ち幅跳びの6項目です。
成年と高齢者の部では、
年齢5歳ごとに区切った平均値が発表されます。
体力・運動能力調査で集積された約8万人分のデータを見ると、
50歳あたりを境に、落ちるペースが加速していることがわかります。
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あとがき
実際に2、3日遅れて筋肉痛になることってありますよね。
『あれ?なんでだろう…』
そういえばおととい○○したときの。。。
そう気づいたときに、これが老化現象なのかとショックを感じます。