お祝いの席では欠かせない、鯛の塩焼き。
『お頭付き』っていうアレ!
焼き立てはとても美味しいのですが、
一度冷めてしまうと、元の味にはもどりませんよね。
お誕生日などのお祝いの食卓に並べられたことがありました。
贅沢なお料理なので、美味しくいただきたいのですが、
冷めてしまってはもったいないですね。
そんな鯛の塩焼きの、
再加熱や冷めた時のアレンジレシピについてお話したいと思います。
鯛の塩焼きの温め直しは美味しくない?
焼きたてのタイの塩焼きは、
化粧塩の着いた皮の部分がパリッとしていて、
箸で身をほぐすと、そこからふわーっと蒸気が立ち上り、
何とも言えない磯の香りが立ち込めます。
しかし、残念ながら鯛の塩焼きは、
時間がたつにつれて身がパサパサになってしまい、
温めなおしても、なんとなく生臭く、
べちゃ、べちゃしてしまい元の味には戻りません。
この原因は、
塩焼きにした鯛の身の中の水分が、
時間の経過と共に抜けて行ってしまうから起こる現象です。
せっかくの美味しいはずの鯛の塩焼きが、
美味しくなくなってしまうのは非常にもったいないですよね。
鯛の塩焼きの美味しい再加熱の仕方は?
鯛の塩焼きは、なるべく食べる時間に合わせて焼くようにして、
焼きたてを食卓に出したいものです。
ですが、一緒に食事をする家族や友人が揃わないと、
お祝いの席としてのお料理になりませんから、
時間を見計らって焼くというのは難しいですね。
前もってタイの塩焼きを焼いておいて、
なるべくお味を落とさないように温めなおしをしたいものです。
家庭によくある調理器具ごとに、
焼き魚を復活させる方法を見ていきましょう。
■電子レンジ
焼き魚を電子レンジで再加熱するときにラップをかぶせると、
魚が持っている脂や水分が、
中にこもってべたついた食感になりますので、
ラップはせずに温めてください。
そうすると、表面から水分が蒸発して食感が良くなります。
■魚焼きグリル
グリルを使うことで表面をカリッと仕上げ、
こんがりとした焼き色をよみがえらせると共に、
香ばしく仕上げることが出来ます。
しかし、
火力の強い魚焼きグリルで中までしっかり温めようとすると、
火力が強すぎるがために表面が焦げてしまう可能性もあります。
そこで事前に電子レンジで軽く温めてから、
グリルに入れることで調理時間を短縮することが出来ます。
その方が中心までしっかり温まり、
表面が適度にパリッと焼きあがるため、
焼きたてと変わらない仕上がりになります。
■オーブントースター
グリルと違い熱源と魚の距離が近いため、
表面だけが急激に加熱され、焦げやすくもあります。
焦げ付きが気になる場合やあまり慣れないうちは、
アルミホイルで包んでから中火くらいで焼き、
一度取り出してから、
仕上げの1分くらいを直接加熱すると、
グリルと同様にきれいに焼くことができます。
■フライパン
クッキングシートを使うことで、
焦げたり、焼きつくことなく温めることが出来ます。
フライパンの場合、
パリッとした食感にはならないので注意しましょう。
鯛の塩焼きの冷めた時のアレンジレシピは?
鯛の塩焼きのアレンジレシピは、
ホイルで包んで焼いたり、トマト缶と共に煮込んだり、
照り焼き風にしてみたり、
意外とアレンジ料理を作れそうですよね。
冷めてしまった、鯛の塩焼きのアレンジレシピを紹介します。
■鯛めし
残った鯛の塩焼きをまるごと使います。
とても美味しいので試して頂きたいです。
材料
・残った鯛の塩焼き大きめ
・お米3合
・酒大さじ1
・みりん大さじ1
・塩(鯛についているので調整して)適量
作り方
①お米を洗って、炊く30分前に吸水させておく。
②炊飯ジャーにお米、お酒、
みりんを入れて水をやや少なめにセットします。
③残った鯛をまるごと入れて炊き込みスイッチオン。
④炊き上がったら、鯛をとりだし骨をとり、
身を炊飯器へもどしてさっくりと混ぜ合わせれば出来上がり。
■鯛そぼろ
お食い初めで余った鯛の塩焼きをリメイクしました。
お弁当やお結びにも使えてとても便利な一品です。
材料
・余った鯛の塩焼き
・薄口しょうゆ 大さじ2
・酒 大さじ2
・みりん 大さじ1
・砂糖 大さじ1
ほぐした鯛の身と調味料を鍋に入れ、
弱火にかけてさらにほぐしながら、
水分が飛んでポロポロになるまで炒り煮すれば出来上がりです。
■鯛のアクアパッツァ
洋風にアレンジしてみました。
材料
・余った鯛の塩焼き
・ミニトマト 3~6個
・アサリ 適量
(シーフードミックス等でも可)
・パセリ 適量
材料A
・トマト 1/2
・アンチョビ 2枚
(お好みで)
・オリーブオイル 大さじ4
・ブラックオリーブ 適量
・ニンニク 1片
・赤唐辛子 1本
【調味料】
・白ワイン 1カップ
(料理酒でも可能)
・こしょう 少々
・塩 小さじ1
・砂糖 小さじ1
作り方
①トマトを食べやすい大きさに角切りに、
ミニトマトは半分にカットしておきます。
②フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、
色がつくまで軽く炒めます。
③材料Aをカットトマト、アンチョビの順に炒め、
全体に火が通った後、鯛とアサリ入れ、白ワインで蒸します。
④仕上げにパセリをふればできあがりです。
■鯛茶漬け
ほぐした鯛の身をご飯にのせ、
出し汁か、お茶を回しかけるだけ。
塩、しょうゆ、ワサビ、三つ葉、ネギなどで、
お好みの味付けにしてください。
■鯛の潮汁
鍋に水と鯛の骨を入れて、
アクを取りながら10分ほど煮出します。
塩、しょうゆでお好みに味付けをしたら、
鯛の身と豆腐などお好みの具材を入れて完成です。
ご飯と溶き卵で雑炊にしても美味しいです。
あとがき
鯛の塩焼きは、身をほぐした状態で冷凍保存できます。
そのまま、チャーハンの具や、
すまし汁やスープの実に使えます。
残ってしまった、鯛の塩焼きは、
温め直したり、リメイクする事で美味しく食べる事ができます。
勿体ないので、最後まで美味しく食べましょう。