興味津々

ことわざと慣用句の違いはなに?四字熟語や故事成語の違いは難しい!

ことわざは、物事の例えで使いますが、
普段の生活で、四字熟語などはあまり使わないですね。

テレビのクイズ番組や、
クロスワードパズルの問題で見るくらいでしょうか。

難しい四字熟語を知っていると、
ちょっと賢そうで格好いいですね。

ことわざと慣用句の違いや、
四字熟語や故事成語の違いについて調べてみました。

ことわざと慣用句の違いはなに?

まず、ことわざとは?から紹介します。

・ことわざ

ことわざとは、
古くから言い伝えられてきた教訓や風刺、
知識などを含む簡潔な言葉のことをいいます。

漢字表記で「諺」、
英語表記で「proverb」、
「saying」と表されます。

詳細な説明の代わりに、
気の利いた言い回しで、
生活に役立つ様々な知恵を教えるために使われます。

主に生活の体験的な知恵から生み出されたものが多く、
他に古典の中の格言や故事が、
世間に広まったものもあります。

長い時間をかけて形成されているので、
物事のある一面の本質や真実をぴたりと言い当てています。

まとめると

そのことわざはこの状況にぴったり当てはまっている
人生の教訓をことわざから学んだ

という事になります。

ことわざには種類があり、
その機能に応じて批判的諺、教訓的諺、娯楽的諺に分けられます。

批判的諺とは、簡潔な言葉で、
敵の弱点をついて容赦なく言い放つことわざのことをいいます。

★「馬鹿の一つ覚え」

…愚か者は、1つだけ覚えていることを、
機会があるごとに繰り返し話すということ。

同じことを何回も話すことをあざけっていう。

★「犬の遠吠え」…

弱い者や臆病者は、
面と向かって相手に何も言えないので、
陰でこそこそと虚勢を張って強がったり、
相手の悪口を言ってみたりするということ、

などがあります。

教訓的諺とは、広く万人のために、
ものごとの道理や知識を与えるためのことわざのことをいいます。

★「風邪は万病のもと」…

風邪はあらゆる病気のもと。

だから、
たかが風邪ぐらいと安易に考えるなという戒め。

★「金は天下の回り物」…

金は人の手から人の手へと、ぐるぐる回っているものだから、
いつかは自分の所にも回って来るはずだ。

だから、いま貧しいからといってくよくよするなということ。

★「親しき仲にも礼儀あり」…

親しくなると、とかく遠慮がなくなって、
相手への心遣いが粗略になり、
それが不仲の原因になりかねない。

だから、
いくら親しい仲でもそれなりの礼儀を心得て、
節度ある付き合いをせよということ。

などですね。

■言われた本人は怒るかもしれないが、
どこか人を笑わせるような要素があることわざのことを、
娯楽的諺といいます。

★「腐っても鯛」…

真に優れた素質や価値をもつものは、
どんな悪い状態になっても、
それなりの値打ちを失わないというたとえ。

★「鴨が葱を背負ってくる」…

好都合なことが重なって、
ますます都合がよくなることのたとえ。

★「捕らぬ狸の皮算用」…

まだ手に入れていないうちから当てにして、
儲けを計算したり、あれこれ計画を立てたりすることのたとえ。

これらのことわざは、
一度は耳にした事があるのではないでしょうか。

■続いて、慣用句とはです。

・慣用句

「慣用句」とは、二つ以上の言葉がひとまとまりとなり、
ある特別な意味を表すようになったものです。

たとえば、
「油を売る」という慣用句は、
「時間をつぶしてなまける」という意味ですが、
そこにはすでに本来の「油」や「売る」の意味はありません。

いわば、
「油を売る」というのは一種の「たとえ」だと言えるでしょう。

したがって、
本来の意味や用法を正しく理解していなければ、
文意がまったく伝わらなくなる危険性もあります。

では、「慣用句」の「慣用」とはどういう意味なのでしょうか。

「慣用」とは、
使いなれて習慣のようになっていることを指す言葉です。

たとえば、
先ほどの「油を売る」の「油」を、
「飴(あめ)」に変えてはいけないのでしょうか。

たしかに、飴に変えてもたいして意味は変わりません。

しかし、民衆が使い慣れているとはとうてい言えません。

したがって、
「油」を「飴」に変えることはできないのです。

もちろん、
何百年後かの未来には飴に変わっている可能性はゼロではありません。

慣用句は使いならされてきた言葉であるため、
身近な動物や食品など、
人々に親しみのある言葉が組み合わされているのが特徴です。

中でも、
体の一部を表す言葉が組み合わされていることが特に多く、
「歯が立たない」
「腕を上げる」など枚挙に暇がありません。

親しみのある言葉であるからこそ、
慣用句として、
この時代まで生き残ることができたのではないでしょうか。

体の一部を用いた慣用句の例を紹介します。

★顔が広い(=知り合いが多い)

★目を光らせる(=よく見張る)

★肩を落とす(=気落ちする)

★腕が立つ(=優れた技量を持つ)

その他の慣用句の例

★猫の額(=非常に狭いこと)

★犬死に(=無駄死に)

★鯖(さば)を読む(=数をごまかす)

★峠を越す(=盛んな時期を過ぎる)

ことわざ、慣用句の違いについて、お話しました。

あまり、意識して使っていませんが、
ちょっと意識して使ってみようかなと思いました。

ことわざや慣用句と四字熟語の違いはなに?

ことわざと慣用句とは?については先ほど紹介したので、
四文字熟語とは?について調べてみました。

四字熟語とは、
漢字四字を構成要素とする熟語表現です。

と、言われると、
熟語ってなに?って思いますよね。

熟語とは

・2字またはそれ以上の漢字で書かれる漢語、

例えば「幸福」「美女」など。

・二つまたはそれ以上の単語が合わさって、
一つの単語として用いられるようになったもの。

複合語、合成語の事です。

四文字熟語の例

諸行無常(しょぎょうむじょう)

因果応報(いんがおうほう)

温故知新(おんこちしん)

本末転倒(ほんまつてんとう)

一朝一夕(いっちょういっせき)

疑心暗鬼(ぎしんあんき)

天真爛漫(てんしんらんまん)

切磋琢磨(せっさたくま)

反面教師(はんめんきょうし)

一期一会(いちごいちえ)

これらは、良く使われるのではないでしょうか。

ことわざ、慣用句、四文字熟語の違いをおさらいすると

・ことわざ 

「ことわざ」とは、
古くから伝えられてきた人々の生活の知恵や教訓、
格言、大切なことなどを意味する短い文章・言葉のことです。

・慣用句

「慣用句」とは、
習慣として使われてきたひとかたまりの言葉や文句のことです。

・四文字熟語

「四字熟語」とは、
漢字4文字で構成された熟語・成語のことです。

もちろん、
これら「慣用句」「ことわざ」「四字熟語」の3つ全てに、
当てはまるものもあり、
周りを敵に囲まれて孤立無援であるという意味の、
「四面楚歌」は「慣用句」であり、
熟語であり「ことわざ」であり「四字熟語」でもあるのです。

あとがき

こうやってみると、
判断は難しいですが、
私たちが日常的に使っているものは、
どれに当てはまるのか調べてみるのも良いですね。

日本語って、表現が豊かで難しいですね!

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