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西院春日神社のご利益は?パワースポット還来神社や御胞衣塚のお守りとアクセス

京都市内の西にある、西院春日神社は、
病気平癒や交通安全から安産、子育てなど、
いろいろなご利益があります。

西院春日神社はご利益あらたかなパワースポットで、
たくさんの人が訪れる神社ですが、
中でも還来神社は旅の安全を守るパワースポットとして有名です。

藤花祭が厳かに行われる四月二十九日頃には境内に藤の花が
みごとに咲き乱れ素晴らしい神社です。
  

西院春日神社のご利益は?

西院春日神社は、天長十年(833年)2月28日に、
淳和天皇が仁明天皇に皇位をお譲りになり、
淳和院(西院)がお移りになったときに、
勅諚により奈良の春日四座大神を勧請し、春日大社よりご分霊を迎えられ、
守護神としてお祀りされた事に由来しています。

以来、西院春日神社は皇室をはじめ藤原氏の守護神として、
今なお崇敬を集めています。

西院春日神社の御祭神は、
[第一殿] 建御賀豆智命 [第二殿] 伊波比主命
[第三殿] 天児屋根命 [第四殿] 比売神 

西院春日神社の春日祭は、10月第2日曜に行われる祭で、
東組、西組それぞれ約2トンのお神輿が2基と、
氏子町内からの5基の剣鉾、鼓笛隊などの盛大な巡行が行なわれます。

また、四月二十九日に行われる 春季大祭『藤花祭』は、
西院春日神社にとってとても大切なお祭りで、
ちょうどこの頃、境内のみごとな藤が見ごろになります。

西院春日神社の還来神社(もどろきじんじゃ)

京都で古くから『病気の神さん』と親しまれている西院春日神社の境内に、
お祀りされている還来(もどろき)神社は、
『旅の安全』のパワースポットとなっていて、
旅行安全のご利益があります。

『還来』は“かえりくる”
つまり、無事に帰ってくるという意味で、
西院春日神社の還来神社(もどろきじんじゃ)は、
旅から「無事に帰り来る」ことを祈願する神社です。

建御賀豆智命(たけみかづちのみこと)が白鹿に乗り、
鹿島からの長い旅路をつつがなく終え、
春日の宮居に鎮まられたことから、
西院春日神社の還来神社には、
交通安全・旅行安全を祈る「鹿島立ち」の信仰があります。

還来神社は小さなお社ですが、そのご利益はあらたかで、
先の大戦中は兵隊に行った夫や兄弟などの無事を祈る家族が、
大勢訪れたということです。

今は「旅の道中の安全」から連想して、
身体安全・家内安全・交通安全などのお守りが人気です。

なぜ奈良の『春日大社』と同じ神様をお祀りする『西院春日神社』に、
『還来神社』があるのでしょうか。

社伝のよれば、
平安時代初期の貞観(じょうがん)十六年(874年)、
この地にあった淳和天皇の皇后・正子内親王の御所が火事になったとき、
広い御所の中の御殿(お住まい)だけが類焼をまぬがれました。

これを喜んだ内親王が、
『これは神の御加護である』と仰せられたという故事から、
そこにお社を建てて『還来の大神』として、
正子内親王ほか三柱の神様をお祀りしたということです。

いまも天皇・皇后両陛下の海外ご訪問の際は、
西院春日神社の還来神社よりお守りが献上されます。

西院春日神社 還来神社のわらじ奉納

『還来神社』のパワーをいただくために、
今も行われているのが『わらじ奉納』です。

わらじ(草鞋)は昔の旅の必需品で、藁で作られた草鞋を奉納した後、
近くにある『梛石(なぎいし)』を手で撫でるのが、
旅の安全祈願のセットになっているのです。

そして、無事に帰ってくることができたら、もう一度お参りに来て、
『梛石』を撫でて報告するのだそうです。

神石『梛石』は、何事も無事に戻ってくる、
また健康回復のご利益があるとされています。

ちなみに、この梛石のすぐ後ろには『梛の神木』もあります。

『梛(なぎ)』は「凪」に通じ、海上の風波が鎮まることを意味することから、
この『梛の神木』は「災難除け」のお守りになるといわれていますが、
『海上安全=旅の安全』にも通じているようです。

西院春日神社の御胞衣塚(おえなつか)

西院春日神社の境内にある、
『仁孝天皇 御胞衣塚(おえなつか)御胞衣埋蔵之地』は、
安産や子授け、乳幼児健康祈願など、
母体の健康や子供の成長を祈る人々の信仰を集めています。

仁孝天皇の御胞衣塚(おえなづか)は、
安産・幼児守護の信仰があり、共に皇室の崇敬も厚く、
全国から病気平癒などを願い祈祷や守礼を受ける参拝者が多く、
祈願成就の御礼札の数からもご神徳の尊さが伺えます。

御胞衣とは“胎盤”つまり、後産とよばれるもので、
宮中では、御胞衣を吉方にあたる場所に埋蔵する習わしがあり、
寛政十二年(1800年)仁孝天皇ご誕生の折に、埋蔵されたのだそうです。

西院春日神社のパワーストーン疱瘡石(ほうそういし)

西院春日神社のパワーストーン疱瘡石(ほうそういし)は、
数年前に発見された「病気を癒す」と伝説のパワーストーンです。

平安時代の昔、淳和天皇の内親王、崇子内親王の疱瘡(天然痘)を、
一夜で治したパワーストーン「疱瘡石」は、

淳和天皇の皇女 崇子(たかこ)内親王が疱瘡を患われた時、
西院春日神社にご祈願をされたところ、
神前の石が内親王の身代りとして疱瘡を生じ、
内親王がご快癒された事から、病気平癒の守護神として崇められています。

現在もその石は「霊石・疱瘡石」として、
諸病平癒を祈る多くの人々に信仰されております。

疱瘡石は江戸時代まで、
皇室をはじめ庶民に至までひろく信仰を集めていましたが、
明治時代になると政府はそれまでの各神社独自の習慣・しきたりを排除する、
「国家神道」の方針により、
疱瘡石は御本殿の奥深くに納められました。

そしてその存在は人々の記憶からうすれ、
歴代宮司でさえ口伝にのみの存在で、
その形容さえ不確かな物となっていました。

ところが近年、当代宮司により、
文書に記された疱瘡石の大きさ・形などから、
御本殿内に秘蔵されていた石が、
長年幻とされていた「疱瘡石」であることが確認され、
現在では、祈祷殿に奉安されています。

毎月一日「朔日月次祭」(ついたち つきなみさい)、
十一日「月次例祭」(つきなみ れいさい)、
十五日「望月月次祭」(もちづき つきなみさい)の三箇日のみ、
霊石「疱瘡石」は本殿中門(ちゅうもん)に安置し、
一般公開されています。

色・形など大変風格があり、
千二百年の歴史の重みと、信仰の篤さが感じさせられます。

西院春日神社のお守り

西院春日神社のお守りは、神様のお使いである鹿をあしらい、
『京都西院春日神社』と記した
「身体安全・家内安全・交通安全」のお守りです。

西院春日神社のお守りは玄関先や自動車、
バイク、自転車、旅行鞄などに貼ると、
ご利益がいただけるステッカーの守り札です。

その他に、
「傷病平癒祈願」「厄除け」「旅行安全」「勾玉(まがたま)」
「交通安全」の袋守りなどがあります。

西院春日神社へのアクセス

京都西院 春日神社

〒615-0015
京都市右京区西院春日町61
TEL:075-312-0474
FAX:312-2670

最寄りのバス停は、市バス『西大路四条』です。

市バス『西大路四条』で下車し、西100m北100m徒歩約3分のところに、
西院春日神社はあります。

阪急京都線や四条大宮から京福嵐山本線で来られる場合は、
『西院駅』で下車し、
西100m北100m徒歩約3分のところに西院春日神社はあります。

自家用車の場合は、西院(西大路四条)から、
西へ100m 四条春日(佐井通り)を北へ100m

駐車場は10台分あり無料です。

あとがき

西院は西大路四条のことで、
阪急でも嵐電でも行けます。

西院からは歩いて5分ほど、
四条通だとジョーシンデンキの横を上って(北へ)行ったところにある、
こじんまりとした神社ですが、
藤の花の見頃な頃に行けばみごとです。

歴史もあってパワースポットとして、
たっぷりとパワー充電できるところです。

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