興味津々

モネの“睡蓮”日本の美術館を飾る それからの100年名古屋~横浜巡回2018

モネと言えば『睡蓮』と言われるほど、
モネにとっては代表的な作品…なのですが、
このモネの『睡蓮』が何点あるかをご存知ですか?

もちろんモネはほかにも素晴らしい作品を遺していますが、
なぜ、モネがそれほど睡蓮に拘ったのかが不思議なところです。

そんなモネの『モネ それからの100年』開催中です。
名古屋から横浜、
もちろん『睡蓮』も日本の美術館を飾ってくれます。

『モネ それからの100年』開催中に行けなくても、
日本の美術館には、
モネの“睡蓮”を所蔵しているところがいっぱいあるんですね!

  

モネの“睡蓮”日本の美術館を飾る

なぜ、人々は印象派の巨匠“モネ”の絵画に魅せられるのか?

モネが晩年の大作『睡蓮』を描き始めてから、
約100年が経過した今、
モネはどうして『睡蓮』を描き続けたのだろう・・・

『モネ それからの100年展』では、
モネの初期から晩年にかけての絵画 約30点が紹介されています。

後世の作家にも多くの影響を残しているクロード・モネと、
その後世代の作家の作品をともに並べる展覧会、
「モネ それからの100年」は、
名古屋市美術館と横浜美術館で開催されます。

クロード・モネ(印象派を代表するフランスの画家)

生年月日: 1840年11月14日
生まれ: フランス パリ
死亡: 1926年12月5日, フランス ジヴェルニー
配偶者: アリス・オシュデ (1892年 – 1911年)
     カミーユ・ドンシュー (1870年 – 1879年)
子供: ジャン・モネ、 ミシェル・モネ

50歳を超えたモネは、ジヴェルニーの自宅で庭園造りを始めました。

樹木や花を植え、池には睡蓮が育てられ、
モネはそれを繰り返し返し描くようになります。

その水面は天候や時間帯によって表情を変えるため、
画家の関心は尽きず、
花や水面の影に見える、細部を大胆に省略した表現は、
後の表現主義や抽象絵画にもつながる、
モネの革新性を示すものもいえます。

「睡蓮」を主題とした作品は約200点残されているということで、
モネの作品の数々はいまなお人々を魅了し、
また後世の作家にも多くの影響を残していのです。

モネの“睡蓮”も展示 それからの100年名古屋~横浜巡回2018

『モネ それからの100年』名古屋

会期  2018年4月25日(水) ~7月1日(日)

会場  名古屋市美術館
名古屋市中区栄2-17-25 芸術と科学の杜・白川公園内
電話: 052-212-0001

開館時間    午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
     金曜日は午後8時まで

休館日 月曜日

観覧料
       当日
一般     1,400円 
高大生    1,000円
中学生以下   無料

『モネ それからの100年』横浜

会期 2018年7月14日(土) ~ 9月24日(月・休)

会場 横浜美術館
所在地: 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目4−1
電話: 045-221-0300

開館時間 午前10時~午後6時(入館は閉館の30分前まで)
     ただし9月14日(金)、15日(土)は午後8時30分まで

休館日 木曜日(8月16日は開館)

観覧料
     当日
一般     1,600円
大学・高校生 1,200円
中学生      600円
小学生以下無料

65歳以上の当日料金は1,500円
(要証明書、横浜美術館券売所でのみ販売)

団体は有料20名以上
(横浜美術館券売所でのみ販売。要事前予約 TEL:045-221-0300)

毎週土曜日は高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)

障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料

観覧当日に限り本展のチケットで「横浜美術館コレクション展」も観覧可

お問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

モネの“睡蓮”が日本の美術館で見られる所は?

★国立西洋美術館(東京都)
〒110-0007
東京都台東区上野公園7番7号
ハローダイヤル:(03)5777-8600

国立西洋美術館は、松方コレクションが核となって1959年に設立した、
西洋の美術作品を専門とする美術館です。

中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、
ロダンを中心とするフランス近代彫刻を、
本館、新館、前庭で年間を通じて展示しています。

開館時間9:30-17:30
(金曜日~20:00)

クロード・モネ1840年 – 1926年
舟遊び 1887年作品
睡蓮 1916年作品

来歴
1922年5月、松方幸次郎氏購入
1944年フランス政府が接収
1959年フランス政府より寄贈返還

★ポーラ美術館(神奈川県)
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
0460-84-2111

開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
年中無休(ただし展示替のための臨時休館あり)

睡蓮  1907年

睡蓮の池 1899年

サン=ラザール駅の線路 1877年

セーヌ河の日没、冬 1880年

ジヴェルニーの積みわら 1884年

ルーアン大聖堂 1892年

国会議事堂、バラ色のシンフォニー  1900年

グランド・ジャット島  1878年

貨物列車  1872年

ヴァランジュヴィルの風景  1882年

セーヌ河の支流からみたアルジャントゥイユ  1872年

ジヴェルニーの冬  1885年

サルーテ運河 1 908年

花咲く堤、アルジャントゥイユ  1877年

バラ色のボート  1890年

散歩  1875年

グラジオラス  1881年

グラジオラス  1881年

エトルタの夕焼け  1885年

ポーラ美術館は、2002年にポーラ創業家2代目の鈴木常司が、
40数年間にわたり収集したもので、
西洋絵画、日本の洋画、日本画、版画、東洋陶磁、ガラス工芸など、
古今東西の化粧道具など総数1万点にのぼります。

★地中美術館(香川県)
ベネッセアートサイト直島
所在地: 〒761-3110 香川県 香川郡直島町3449-1
電話: 087-892-3755

地中美術館は「自然と人間を考える場所」として、
2004年に設立されました。

瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設され、
館内には、
クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が、
安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。

開館時間:
3月1日 ~ 9月30日
10:00 ~ 18:00( 最終入館17:00 )

10月1日 ~ 2月末日
10:00 ~ 17:00( 最終入館16:00 )
休館日: 月曜日
※ ただし、祝日の場合開館、翌日休館

「睡蓮の池」 C.1915-26年

「睡蓮-草の茂み」 1914-17年

「睡蓮」 1914-17年

「睡蓮の池」 1917-19年

「睡蓮-柳の反映」 1916-19年

印象派を代表する画家、クロード・モネが手掛けた、
最晩年の「睡蓮」シリーズ5点を自然光のみでご鑑賞いただきます。

部屋のサイズ、デザイン、
素材はモネの絵画と空間を一体にするために選定されています。

★大原美術館(岡山県)
所在地: 〒710-0046 岡山県倉敷市中央1丁目1−15
電話: 086-422-0005

大原美術館は、倉敷の実業家大原孫三郎(1880年–1943年)が、
自身がパトロンとして援助していた、
洋画家児島虎次郎(1881年–1929年)に託して収集した
西洋美術、エジプト・中近東美術、中国美術などを展示するため、
1930年に開館した。
西洋美術、近代美術を展示する美術館としては日本最初のものである。

モネの『睡蓮』は晩年の画家本人から児島が直接購入したものです。

『睡蓮』(1906年頃)

★大山崎山荘美術館(京都)
〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
TEL:075-957-3123(総合案内) FAX:075-957-3126

大山崎山荘美術館の運営は公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団で、
所蔵品は、山本爲三郎コレクション

山本爲三郎(1893-1966)は、大阪の船場に生まれ、
17歳のときに父親の興した製壜業山爲硝子(やまためがらす)製造所を
若くして継承しました。

たゆまぬ努力で事業を広げる一方、芸術文化活動への支援にも熱心でした。

クロード・モネ
《睡蓮》(1907年)

《睡蓮》(1914-1917年)

《睡蓮》(1914-1917年)

《エトルタの朝》(1883年)

《日本風太鼓橋》(1918-1924年)

★北九州市立美術館(福岡県)
所在地: 〒804-0024 福岡県北九州市戸畑区西鞘ケ谷町21−1
電話: 093-882-7777

クロード・モネ 『睡蓮、柳の反影』(1916年 – 1919年)

モネは1916年から1919年にかけて
柳が水面に映っている構図の作品を6点描いていて、
この作品はその中の1点です。

水面に映っている柳、浮かんでいる睡蓮、その下にうかがえる湖底、
それぞれが荒々しいタッチで二重、三重に描かれています。

絵の前に立つと水面を漂う空気に包まれ引き込まれそうな感じさえ受けます。

モネの描く睡蓮の中でも非具象的なこの晩年の作品は、
後の抽象絵画の誕生に影響を与え、
美術史の上でも、
次に来る時代を予告している作品として位置づけられています。

★群馬県立近代美術館(群馬県)
〒370-1293 群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内 
TEL.027-346-5560

群馬の森公園の中にあり、公園では星空観察会やリースつくり、
カメラ教室、コンサートなどのイベントも行われています

群馬県立近代美術館収蔵作品 クロード・モネ

《ジュフォス、夕方の印象》1884年

《睡蓮》1914-17年

★東京富士美術館(東京都)
〒192-0016 東京都八王子市谷野町492-1
TEL: 042-691-4511
FAX: 042-691-4623

開館時間:10:00~17:00
     (16:30受付終了)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は
    開館。翌火曜日は振替休館)

東京富士美術館は、1983年に開館した総合的な美術館です。
日本・東洋・西洋の各国、
各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど、
様々なジャンルの 作品約30000点を収蔵しています。

東京富士美術館の収蔵品 クロード・モネ
《海辺の船》1881年

《睡蓮》1908年

《プールヴィルの断崖》1882年

★ブリヂストン美術館(東京都)
〒104-0031 東京都中央区京橋1−10−1
電話: 03-5777-8600

ブリヂストンの創業者である
実業家石橋正二郎の収集した美術品を展示するため、
1952年、東京・京橋に新築されたブリヂストンビル内に開館した。

石橋は昭和のはじめ頃から日本の近代絵画の収集を始め、
西洋美術の収集に本格的に乗り出したのは第二次大戦後のことであった。

石橋は、
戦前にすでに日本にもたらされていた西洋美術のコレクションを、
戦後まとまった形で入手し、
美術館開館までのわずか数年間に日本有数の西洋美術コレクションを形成した。

ブリヂストン美術館は、2015年5月18日より、
ビルの建替えにともない長期休館中で、再開は2019年秋となる見込みです。

あとがき

モネの“睡蓮”まだあったそうです。

2016年にフランスの美術館関係者がルーヴル美術館内で発見し、
松方コレクションであることが判明したそうです。

一昨年9月にルーヴル美術館の収蔵庫でロールに巻かれた状態で発見。
たて2メートル、横4メートルにも及ぶ大作だそうです。

現在、修復作業が行われているということで、
国立西洋美術館の開館60周年にあたる2019年6月に、
「松方コレクション展」で展示予定されています。

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