顔汗が止まらない悩みはつらいです
顔汗がひどいのはどうしてなのでしょうか?
体質それとも遺伝?
何か病気が原因なのでしょうか?
それらの要因についてお伝えします
そして顔汗を抑えるための対策について
顔汗専用の制汗剤や顔汗対策グッズについてまとめました
顔汗の原因は体質それとも遺伝
顔に汗をかくのは生理現象ですが
あまりにもその量が多すぎるときは何か原因があるのかもしれません
病気の可能性もあります
気温が高くて暑いときや 激しい運動をしたとき
気持ちが興奮した時や 激辛な食べ物を食べた時などは
誰だって汗が出ますが 顔だけでなく「全身汗びっしょり」になってしまいます
ですが 体のほかの部分はそれほど汗をかいていないのに
顔だけいつも異常に汗をかくという人は『顔面多汗症』が疑われます
発汗するという症状は
熱くなり過ぎた体の体温を下げるために「温熱性発汗」
緊張したりひどく興奮した時などにかく汗は「精神性発汗」
刺激の強いものや 辛い物を食べた時にかく汗が「味覚性発汗」という風に
何らかの原因があって発汗しますが
このような生理現象の範囲を超えた大量の発汗を『多汗症』と言います
特に顔だけに多く汗をかくという症状が現れることを『顔面多汗症』とされています
顔面性多汗症の原因は まだ解明されていませんが
発汗を促す 交感神経が過敏になっていることが関係していると考えられています
体質は遺伝します
ですから遺伝的な体質によって多汗症になることがあります
親が多汗症体質である場合 子供にもその兆候は見られます
顔や体に異常なほど汗をかく場合
その原因となる病気が潜んでいることがあるので注意が必要です
・甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症とは 新陳代謝を活性化させる「甲状腺ホルモン」が
過剰に分泌される病気で 代表的なものに「バセドー病」があります
全身の代謝が高まるため汗をかきやすくなるだけでなく
動悸や息切れ イライラ 食欲旺盛でよく食べるのに痩せるなど
さまざまな症状が現れます
・自律神経失調症
自律神経失調症は 呼吸や体温・血液の流れ・内臓の働きなどを自動的に調節して
体の恒常性を維持している「自律神経」のバランスが乱れることで
体にさまざまな不調が現れる病気です
発汗も自律神経がコントロールしているため
自律神経失調症になると汗が異常に出ることがあります
・更年期障害
中年の女性が よく汗をかくのは更年期障害だから・・・ということがあります
加齢にともなう卵巣機能の低下によって女性ホルモンの分泌が低下すると
自律神経のバランスが乱れ 血管の拡張や収縮をうまくコントロールできなくなり
汗が出たり 顔がほてったり のぼせたりする
「ホットフラッシュ」という症状が起こることがあります
・糖尿病(糖尿病神経障害)
糖尿病で血糖値が高い状態が続くと 末梢神経が障害され「糖尿病神経障害」になることがあります
自律神経も末梢神経の1つなので その働きが低下すると
発汗異常や立ちくらみ・便秘・下痢・尿意を感じないなど 体にさまざまな症状が現れます
・顔の片側だけに汗をかく病気
汗が出るのが顔の片側だけの場合は 「大動脈瘤」や「縦隔腫瘍(じゅうかくしゅよう)」の
可能性があります
大動脈瘤とは 心臓から送り出された全ての血液を運ぶ「大動脈」にコブができること
縦隔腫瘍は「縦隔(左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分)」の中に発生した腫瘍のことで
どちらのケースも その部分の交感神経が刺激されることで顔の発汗異常が起こることがあります
多量の汗には ただ単に汗っかきなだけの場合と 多汗症などの病気が潜んでいるケースがあります
リラックスしている時でも顔汗が気になるなど なにかしらの異常を感じる場合は
その他の病気が潜んでいる可能性もあるので 専門医に相談してみましょう
顔面多汗症の原因は はっきりと解明されていませんが
生まれつきの体質によるものとされています
となると 子どもに遺伝するのでしょうか
顔面多汗症は遺伝するのか?
生理現象の範囲を超えて異常に汗をかいてしまう病気を「多汗症」と言いますが
これは 生まれつきの体質によって起こる「原発性多汗症」と
甲状腺機能亢進症や糖尿病 更年期障害 自律神経失調症など
ほかの病気によって引き起こされる「続発性多汗症」に分かれます
また 発症する範囲によって「全身性多汗症」と「局所性多汗症」にも分類できます
全身性多汗症とは その名のとおり全身から汗が多く出る病気です
それに対して局所性多汗症は 手のひらや足の裏 ワキの下など
体の特定の部分だけに異常に汗をかいてしまう病気で 顔面多汗症もこの1つです
一般的に 全身性多汗症は ほかの病気によって起こる続発性多汗症
局所性多汗症は 生まれつきの体質による原発性多汗症が多いといわれています
原発性多汗症になるはっきりとした原因は不明ですが
「交感神経」が人よりも反応しやすいのが要因のひとつと考えられています
交感神経とは 体の機能を自動的にコントロールしている「自律神経」の1つで
活動的なときや緊張・興奮しているとき ストレスが強いときなどに作用し
心拍数を上げる 血圧を高くする 新陳代謝を活発にするなど
臓器や組織の働きを促進させます
汗腺に汗の分泌を促すのも この交感神経の働きです
海外では 原発性局所多汗症を患っている人の60~65%に
家族内にも同じような症状の人がいたという報告があります
また 日本でも 佐賀大学の研究チームが手のひらの多汗症患者のDNAを解析したところ
原因と推定できる遺伝子を発見したと報告されました
これにより 顔面多汗症にも遺伝の可能性はあると考えられています
しかし 多汗症についてはまだ明らかになっていない部分が多く
どの程度の確率で遺伝するのかはわかっていません
1つ言えることは 100%の確率で遺伝することはないということです
自分が多汗症だからといって 子どもも必ず多汗症になるとは限りません
また 多汗症には 体質と同じくらい精神性発汗も大きく影響することがわかっています
精神性発汗とは 緊張したり動揺したときに出る いわゆる「冷や汗」のことで
精神的な緊張やストレスにより交感神経が刺激されることで分泌されます
誰にでも起こる生理現象ですが 多汗症の人は汗を気にしやすいため
動揺したり 早く汗をとめようと焦ったりしがちになります
その結果 交感神経がさらに刺激され
余計に汗を増やしてしまうという悪循環に陥ることがあります
つまり
生まれつきの体質や遺伝以外にも 汗を多くしてしまう原因はあるのです
精神性発汗は 気持ちが落ち着けば自然に引いていく汗なので
汗を抑えるには 汗のことをあまり気にせずリラックスするのも大切です
顔汗を止める方法 化粧品や薬の効果は?
顔汗を止める化粧品や薬は あるのでしょうか
また それらはどのような効果があるのでしょうか
汗を止めると言えば 制汗剤です
エイトフォー・エージ―プラス・Ban・レセナなど たくさんの商品が売られています
だけどそれは 脇汗や足汗用が多く
お顔のようにデリケートなところに使うのは やっぱり嫌ですね
実は どうしても顔汗が「顔から噴き出すように」というか「滝のような汗が出る」ことがあって
顔に制汗剤を使ってみたことがあります
制汗効果は覿面でした
事実 ピタリと顔の汗が止まるので 本当に驚き・・・・ちょっと怖くなったくらいです
汗を止める効果はテキメンだったのですが
殺菌作用も強力なだけに あとで肌が粉を吹いたようにボロボロになってしまいました
やはり 顔には顔用のものを使わなければいけないという教訓を得ました
顔の汗を止めるのではなく抑制する化粧品を試したこともあります
テカらない・汗を抑制する・化粧崩れナシ・など
イイことづくめのウォータープルーフ系ファンデーションです
でもやはり多汗症のレベルの顔汗をくいとめるほどの効果はありませんでした
確かにマシには見えるのですが やっぱり汗の量がすごいと
ファンデーションでは止められません
化粧浮きしますし 皮脂の影響でメイクもヨレヨレに崩れます
顔汗で化粧崩れすることもですが
私の場合 仕事をしているとき
ポタポタと落ちる汗で周りのものを汚してしまうことが問題でした
直接肌につける化粧品は特に安全性が気になるものです
肌質がデリケートな人や 敏感肌 アレルギー肌の方はもちろん
普通肌の方でも 肌に負担のかかる化粧品を毎日使っていれば
かゆみや赤み ニキビなど肌トラブルを起こしやすくなってしまいます
顔汗をばっちり止めてくれて 肌にも優しい そんなものを探していました
そこで見つけたのが
『サラフェプラス』と『薬用ノエミュ』『プレミアムデオヴィサージュ』
この3つです
どれも顔汗を抑える成分として高純度パラフェノールスルホン酸亜鉛を配合
これが 汗を分泌する汗腺にフタをするはたらきがあります
もう一つ 良いと思ったところは ヨクイニン配合というところです
ヨクイニンとは イネ科の麦の一種であるハトムギ(鳩麦)の実から
外皮を取り除いた粉から生成された漢方薬で
ハトムギの特徴は 他の麦類に比べてビタミンB群 カリウム カルシウム 鉄などを
多く含むことです
漢方的な視点でハトムギが注目されるのは
むくみの原因である体の中の余計な水分を外に出す利水効果
肌の炎症の元である膿を治す排膿効果
弱った胃腸の働きを元す健脾効果
そして痛みによる熱を冷ます清熱効果の4つの効果がある点です
ヨクイニンはこの4つの効果を合わせ持った漢方薬ということです
詳しくは公式ページへをご覧ください!
『サラフェプラス』
『プレミアムデオヴィサージュ』
『薬用ノエミュ』
顔汗を止める方法 対策グッズは何か
化粧品や薬ではなく 顔汗を止めてくれるグッズはないだろうか?
顔汗を止めるための対策グッズとしては
汗が出る顔を直接冷やすためのアイスパックや保冷剤があります
血液の流れを考えて 首筋やわきの下を冷やすことで顔汗を抑えるやり方です
それ以外の顔汗を止める方法は…というと・・・・・・
『半側発汗』という由緒ある方法をご存知ですか?
半側発汗(はんそくはっかん)とは反射の一種で
人体の左右上下のいずれかを圧迫すると
半側で発汗し その反対側の発汗を抑えるいう皮膚圧発汗反射の現象です
わかりやすく言うと
人間の体というのは体のどこかを圧迫すると そこを境として半分は汗がでにくくなり
もう半分では汗をかきやすくなる仕組みがあるんだそうです
夏の暑い日でも 舞妓さんが汗をかかないのは『半側発汗』という裏技があったからです
こういう体の作用を「半側発汗(はんそくはっかん)」と呼びます
この半側発汗を昔から知っていて利用しているのが京都の舞妓さんなのです
舞妓さんは帯を胸より高い位置でぎゅっと結ぶことで
顔からの発汗を抑えて
白塗りの化粧落ちをおさえているんだそうです
つまり
顔汗をとめたければ 体の上半身側を圧迫すればよいことになります
この時忘れてはならないのが 原理にのっとり上半身の発汗を止めた分
下半身にまとめて汗をかくということです
圧迫すると汗っておさまるんですね!
それだけでも驚きですが
逆サイドでその分汗をかくって 人間の体ってつくづく不思議にできてますよね
半側発汗が由緒ある方法と書いたのは 舞妓さんが昔から利用してきた方法だからなんです
俗に「舞妓の高帯」と呼ばれるものです
そういわれれば 舞妓さんたちは 帯を高い位置で結んでますよね
胸の高い位置で帯をきつく結ぶことによって「半側発汗」が成立し
顔や首筋に汗をかかなくなるんです
言われてみたら おしろいがハゲてる舞妓さんなんか見たことないですよね?
この『半側発汗』を利用して顔汗を抑えるとき
「帯を高く結ぶ」このことがキーポイントなんですね!
顔汗を止めるためのツボが 高く結ばれた帯の位置にあるということです
その顔汗を止めるツボというのは どこなのでしょうか?
①屋翳(おくえい)のツボを押す
胸のトップバストから3~5センチ上に「屋翳」と呼ばれるツボがあります
この部分を1~3分圧迫します
だいたいの位置があっていればOKです
②大包(だいほう)のツボを押す
ワキの真ん中から少し下あたり トップバストと同じ高さくらいの部分にある
「大包」と呼ばれるツボを押します
腕を組むように両腕を交差させると押しやすいでしょう
このポーズだと 親指で同時に屋翳も押せます
屋翳と大包のツボを効率的に圧迫できる指圧バンドも市販されています
「汗止め帯(あせとめたい)」がその一例です
これなら誰にもわからないように こっそりできますし
舞妓さんの帯のように常に圧迫してくれていいですね
半側発汗のデメリット
便利な半側発汗ですが デメリットはないのでしょうか?
ツボ押しする方法は 何の道具も必要なく
思い立ったら身一つでできるのが最大の利点ですが
使えるシチュエーションは限られてきます
人前でツボ押しするのはどうにも目立ってしまい 恥ずかしい場合もありますよね
それに比べ 指圧バンドを使う方法は 人目につかないので良いですね
けれどあまりに長時間汗をストップしてしまうと汗腺の機能がにぶり
汗の質が悪くなってしまうという欠点があるようです
具体的には 汗がベタベタして蒸発しにくくなったり ニオイがきつくなったりします
指圧バンドは ここぞというシーンに限定して賢く利用したいところです
指圧バンドをお休みするときには かわりに制汗剤を利用する手もあります
顔汗用に開発された制汗剤
『サラフェプラス』
デリケートな顔にも安心して使えて便利ですよ
まとめ
顔汗をブルブルかいて仕事をしていたら
『自分ひとり頑張っているみたいだね!』って言われました
そんなつもりじゃないんです
それほど暑いとも思っていないのですが
顔は汗でびっしょりです
ハンカチで抑えるくらいでは 追いつきません
タオルで必死になって拭くと
目の周りがパンダになってしまいます
顔汗の悩みは 顔汗をかかない人には理解してもらえない悩みですね