秋田竿燈まつりをご存知ですか?
日本全国には
芸術としても世界中に誇れる
素晴らしいお祭りがたくさんあります
中でも
東北地方の三大祭りと言われる
秋田竿燈まつり
天の川が降り注いだような 光が大通りを埋め尽くす
観衆を熱狂させる真夏の競演
そんな秋田竿燈まつりの歴史や祭りの由来についてまとめました
秋田竿燈まつりのとはどんな歴史と由来があるのか
■竿燈(かんとう)とは
毎年 8月3日 ~ 6日にかけて 秋田県秋田市で行われる祭りです
祭りの正式名称は「秋田竿燈まつり」
竿燈全体を稲穂に
連なる提灯を米俵に見立て
額・腰・肩などに竿燈をのせ 豊作を祈るお祭りです
秋田竿燈まつりは 重要無形民俗文化財に指定されており
青森のねぶた祭り
仙台の七夕まつりと並んで東北三大祭りの1つとされています
開催場所は 秋田市内 竿燈大通り
毎年約130万人の観光客が訪れるお祭りです
■秋田竿燈まつりの歴史
秋田竿燈まつりの歴史は古く
真夏の邪気や睡魔を払う
「眠り流し」が由来とされています
宝暦年間にはその原型となるものが出来あがっており
眠り流し自体は江戸時代以前より行なわれていたようです
現在残っているもっとも古い文献は
寛政元年(1789)津村淙庵の紀行文「雪の降る道」で
陰暦の7月6日に行われた ねぶりながしが紹介されています
このときにすでに秋田竿燈まつりは 秋田独自の風俗として伝えられており
長い竿を十文字に構え
それに灯火を数多く付けて 太鼓を打ちながら町を練り歩くといった
竿燈の形が記されています
元々
藩政以前から秋田市周辺に伝えられているねぶり流しは
笹竹や合歓木に願い事を書いた短冊を飾り町を練り歩き
最後に川に流すものでした
それが
宝暦年間の蝋燭の普及や
お盆に門前に掲げた高灯籠などが組み合わされて
独自の行事に発展したものと言われています
ねぶり流しは
五穀豊穣や技芸上達を願って翌7月7日に行われる七夕とともに
陰暦7月15日のお盆を迎えるための一連の行事でもあり
厄よけ みそぎ 五穀豊穣などを願う現在の竿燈の形が除々にできあがっていきました
■竿燈の妙技
竿燈の妙技には 流し 平手 額 肩 腰 などあります
・流し
次の差し手が竹を継ぎやすいように支える
二人で竿燈を起こし 利き手で差し上げ 次の差し手が継竹を足す
高く差し上げいったん手のひらに静止 指の間から15~20センチずらして持ちこたえる
・平手
高々とかざし上げて見せる 力強く豪快な竿燈の基本技
前の差し手は継ぎ終わるまで静止し 持ちこたえる
二本目の継竹を足し
手のひらにかざして静止。指の間からずらして次の差し手に余裕を持って流す
・額
首の根っこが座った 重量感あふれる技
前の差し手から利き腕の手のひらで受ける
指の間から静かにずらしながら額に乗せる 静止して、両手を大きく開いてバランスを取る
・肩
差しやすく もっとも覚えやすい技
利き腕の手のひらに受けて静止 利き腕を曲げないでまっすぐ肩に降ろす
利き腕をまっすぐに伸ばし軸足と肩を一直線に 片手で持ち上げ次の差し手へ
・腰
かなりの修練が必要で派手な技
利き腕の手のひらに受けて 持ち上げ静止させる
指の間からずらして腰にのせ 上体をほどよく横に傾ける
両足を開いてバランスを取る
■竿燈の大きさ
竿燈には 大若 ・中若 ・小若 ・幼若と4種類あり
・大若 は重さ50kg 長さ12m 提灯の数46個
・中若 は重さ30kg 長さ9m 提灯の数46個
・小若 は重さ15kg 長さ7m 提灯の数24個
・幼若 は重さ5kg 長さ5m 提灯の数24個
■竿燈まつりを支える磨かれた技
豪華な山車も御神輿もいらない
竿燈を組む竹竿と提灯 お囃子の太鼓に笛半
纏と拷衣と豆絞りの手ぬぐいの祭り装束があればいい
それが竿燈なのです
このシンプルな祭り支度を支えている職人は今ではもう少なくなりました
[提灯職人] 高橋晴男さん
[太鼓職人]小笠原太鼓店 小笠原彰さん
[竹竿職人]上村竹材店 上村義行さん
[半纏職人]小松染物店 小松正夫さん
竿燈は消耗品だといいながらも芸術的な工夫を凝らし
祭りでの栄えを見定め 自ら試して枠を極める
質実剛健の機能とシンプルな美しさも地元ならではの職人気質が作り出したもの
そのだれもが「竿燈の仕事は特別だから」と口をそろえて言うのです
伝統の形と独自の技 職人の誇りを伝えるものも仕事として自負している
秋田竿燈まつりの開催日程はいつ?
■秋田竿燈まつりの開催日程 スケジュールは
【夜本番】
開催日程 8月3日~8月6日
会場 竿燈大通り
時間 18時15分から交通規制されます
18時35分 観覧席入場
18時50分 竿燈入場
19時25分~20時35分 竿燈演技
20時35分 ふれあいの時間(写真撮影や竿燈体験ができます)
入場の時間などはに日にちによって多少変動します
21時 終了
【昼竿燈】
開催日程 8月4日~8月5日
会場 妙技会・エリアなかいちにぎわい広場
時間 9時~15時40分
8月6日は 9時20分~15時
詳しくは、事務局(電話018-888-5602)まで
■有料観覧席予約受付開始は
団体予約(15名様以上)・・・4月3日(月) 午前10時から
個人予約(14名様以下)・・・5月1日(月) 午前10時から
■お楽しみイベント
竿燈まつり開催期間中 様々なイベントを開催します
こちらも、ぜひお楽しみください!
・竿燈屋台村
おいしい料理がたくさん!大好評の屋台村を今年も開催!
市役所会場(竿燈まつり主会場西側 駐車場)
8月2日(前夜祭) 15時~22時30分
8月3日~6日
中央会場(竿燈まつり主会場東側 産業会館跡地)
8月3日~6日 15時~21時30分
・ご当地グルメフェスティバル(主催:秋田商工会議所)
大町イベント広場(竿燈まつり主会場北側 秋田ニューシティ跡地)
8月3日~6日 15時~21時30分
・公式グッズ販売!
公式ガイドブック 1冊300円
うちわ 1本150円
・竿燈体験コーナー
ミニチュア竿燈と幼若の竿燈で体験できます!
記念撮影もどうぞ。
会場:アゴラ広場(秋田駅西口側)
日時:8月3日(木)~8月6日(日) 10時~17時
・御幣渡し 8月3日 午前6時頃
千秋公園内 八幡秋田神社
竿燈の初日である3日朝に
千秋公園にある八幡秋田神社で祭りの安全を祈願し
竿燈の先に取り付ける御幣が祓い清められる
・もどり竿燈 午後9時~ (出竿各町内 および川反通りにて実施)
竿燈終了後 各自町内やスポンサー企業のエリアに戻って竿燈を披露する
『もどり竿燈』が行われる
より真近で迫力ある竿燈演技を観ることが出来る
・御幣流し 8月7日 午前7時頃
刈穂橋にて実施
竿燈まつりの終了後の朝に
竿燈の先端に取りけられていた御幣を各町内・企業の代表が
刈穂橋から旭川に流し 邪気や睡魔を払う
秋田竿燈まつりの観覧席の予約は?
秋田竿燈まつりの観覧席は 全席指定です
秋田竿燈まつりの観覧席の詳しい情報はこちら! http://www.kantou.gr.jp/data/pdf/2016kaijyou_annai.pdf
会場 竿燈大通り(夜本番)
枡席 1枡20,000円 (1枡定員6名) ローソン大町二丁目店前
S席 2,600円 中央道壁上ひな壇席
A席 2,100円 上記以外のひな壇席および長いす席
大人・子どもとも同料金
座席を必要としない乳幼児は無料
観覧席チケットの販売
観覧席予約センター
tel 018-866-9977
fax 018-866-9978
有料観覧席予約受付開始日
団体予約(15名様以上)・・4月3日(月)午前10時~
個人予約(14名様以下)・・5月1日(月)午前10時~
※ 枡席の予約受付は 5月12日(金)までとなっております
1日あたり28枡のため 申込多数の場合は 抽選となります
なお
抽選後 キャンセル等により空きが出た場合
先着順により再度枡席予約を受け付けます(以後 先着順)
団体用インターネット予約はこちらhttps://secure.feba.jp/kantou/kanran_d.htm
個人用インターネット予約はこちらhttps://secure.feba.jp/kantou/kanran_k.htm
まとめ
高さ12mと言えば だいたい4階建ての建物と同じ高さです
その竿燈に 46個もの竿燈を吊るして
バランスをとるということは相当の熟練した技術が必要ですね
観覧席の皆さんは 上の方ばかり見続けて
首がおかしくなってしまうのではないでしょうか